有価証券報告書-第16期(平成25年7月1日-平成26年6月30日)

【提出】
2014/09/29 13:10
【資料】
PDFをみる
【項目】
77項目

業績等の概要

(1)業績
当事業年度におけるわが国経済は、政府の経済・金融政策を背景に円安・株高傾向が続き、企業業績の改善や雇用情勢の好転等により、緩やかな景気回復が見られました。その一方、今後の更なる消費税増税や海外経済停滞の影響など、依然として先行きが不透明な状況となっております。
外食業界においては、消費税増税の影響は限定的であり、外食における消費マインドは落ち込むことなく堅調に推移しましたが、原材料価格の高騰及び人員確保の困難化による人件費高騰など、取り巻く経営環境は依然として厳しい状況が続いております。
このような環境のもと、関東圏での更なる認知度向上を図るべく、主力業態である「Casual Dining KICHIRI」や業務提携によって開発された“はかた地どり”専門店「福栄組合」等、積極的に新規出店を進めております。関西圏におきましても、昨年10月にオープンし大変好評いただいております“大人の隠れ家”「ajito」を、既存店舗へリニューアル展開するなど多様化する消費者ニーズに対応できる店舗作りに尽力してまいりました。今後におきましても、新ブランド開発もさることながら、既存ブランドに磨きをかけることにより、更なる企業価値拡大を図ってまいりたいと考えております。
また、今後の飲食事業及びプラットフォーム事業の一層の拡大を企図し、積極的な人員採用活動を進めてまいります。
その結果、当事業年度における売上高は、6,913百万円(前期比11.1%増)、営業利益480百万円(前期比15.0%減)、経常利益515百万円(前期比14.8%減)、当期純利益296百万円(前期比14.0%減)となりました。
なお、当社はセグメント情報の記載を省略しているため、セグメント業績の記載を省略しております。
(2) キャッシュ・フロー
当事業年度における当社の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローが619百万円の資金増、投資活動によるキャッシュ・フローが347百万円の資金減、財務活動によるキャッシュ・フローが103百万円の資金減となりました。その結果、当事業年度末の資金残高は、前事業年度末と比較して168百万円増加し、当事業年度末には624百万円となりました。
当事業年度中における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果増加した資金は619百万円(前事業年度は498百万円の増加)となりました。これは主に、法人税等の支払いにより206百万円、未払金の減少36百万円の資金減少があったものの、税引前当期純利益499百万円の計上に加え、減価償却費320百万円の計上があったこと等によるものであります。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果減少した資金は347百万円(前事業年度は180百万円の減少)となりました。これは主に、店舗保証金の代預託の実行等による差入保証金の回収による収入52百万円があったものの、新規店舗出店及び店舗改装等に伴う有形固定資産の取得による支出312百万円の支出があったこと等によるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果減少した資金は103百万円(前事業年度は286百万円の減少)となりました。これは主に、新規店舗出店等に係る長期借入金の借入350百万円により資金が増加したものの、長期借入金の返済による支出320百万円及びリース債務の返済による支出84百万円に加え、配当金の支払いにより50百万円の支出があったこと等によるものであります。