有価証券報告書-第32期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態および経営成績の状況
当社は、東京湾アクアラインの料金収受、交通管理、道路及び附帯施設の保全・点検業務を行う管理事業と海ほたるパーキングエリアでの休憩施設の運営を行う休憩施設事業を主として事業展開しております。
管理事業については、東京湾アクアラインの建設を通して蓄積した新技術・新工法などのノウハウを最大限に活用し、巨大な海洋構造物である東京湾アクアライン及び附帯施設の保全・点検業務を的確に行い、お客様に安全、安心かつ快適・便利にご利用いただける道路機能を提供すべく努力してまいりました。
また、休憩施設事業については、360度海に囲まれた素晴らしい展望のなかでのお食事やお買物を快適に楽しんでいただける休憩施設として、夏祭り、カウントダウンイベント等の利用促進活動に取り組んでまいりました。また、当期は東京湾アクアライン開通20周年の記念事業を東日本高速道路株式会社と連携して行いました。
東京湾アクアラインの通行台数は、平成21年8月から継続実施されていた「東京湾アクアライン料金引下げ社会実験」が平成25年度末に終了し、当分の間、国及び千葉県による負担を前提に、終日800円(ETC普通車・税込)が継続されたことや木更津地区における大型商業施設の開業・増床及び周辺道路網の整備などにより1日当たり約4万6千台に達しております。
当事業年度の営業収入は、「管理事業収入」は、点検・保全工事の受注の増加により4,256,804千円(前年同期比106.9%)、休憩施設事業収入を含めた「その他事業収入」は、賃料収入の減少により807,396千円(前年同期比93.9%)となり、合計で5,064,201千円(前年同期比104.6%)を計上しました。
損益面では、「管理事業」にあっては増収減益、「その他事業」にあっては減収減益により、営業利益は247,448千円(前年同期比39.7%)、これに営業外の損益を加えた経常利益は249,323千円(前年同期比40.5%)となり、これに対して法人税等65,416千円、法人税等調整額6,881千円を計上した当期純利益は190,788千円(前年同期比44.5%)となりました。
一方、独立行政法人 日本高速道路保有・債務返済機構からの建設事業未収入金の受入は、協定に沿って順調に行われ、これによる道路建設資金の償還も滞りなく実行しております。
上記金額には消費税等は含まれておりません。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純利益249,323千円となったことのほか、減価償却費128,909千円及び建設事業未収入金2,250,000千円の減少等により、(流入)2,522,914千円(前年同期2,547,043千円(流入))となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の償還及び有形固定資産取得により、(流入)936,358千円(前年同期29,209千円(流入))となりました。
一方、財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済等により、(流出)2,250,000千円(前年同期2,137,000千円(流出))となりました。
これらの結果、当事業年度の現金及び現金同等物残高は、3,351,728千円(前年同期2,142,454千円)となりました。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 受注実績
① 管理事業
東日本高速道路㈱との「管理協定」に基づき、東京湾アクアラインの維持・修繕、点検及び保全工事等の管理業務を行っております。
当事業年度における事業収入は、4,256,804千円(前年同期比106.9%)であります。
② その他事業
当事業年度においてはテナント等からの小修繕工事を受注し、全て事業年度内に完了いたしました。
この受注による事業収入は8,916千円(前年同期比85.0%)であります。
(注) 1 上記金額には消費税等は含まれておりません。
2 管理事業については「管理協定」に基づき、各事業年度毎に「東京湾横断道路の管理に関する年度協定」を東日本高速道路㈱との間に締結し、それに従い管理業務を行っているため、受注残高はありません。
3 休憩施設事業収入は受注実績が無いため、上記には含まれておりません。
b. 営業実績
当事業年度における営業収入の状況は次のとおりであります。
| 科目 | 金額(千円) | 前年同期比(%) |
| 管理事業収入 | 4,256,804 | 106.9 |
| その他事業収入 | 807,396 | 93.9 |
| 合計 | 5,064,201 | 104.6 |
(注) 1 その他事業収入には道路サービス施設の運営による休憩施設事業収入が含まれております。
2 営業収入の相手先別の割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前事業年度 | 当事業年度 | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| 東日本高速道路㈱ | 3,980,340 | 82.2 | 4,256,804 | 84.0 |
| 西洋フード・コンパスグループ㈱ | 376,573 | 7.8 | 362,819 | 7.2 |
3 上記金額には消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態の分析
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ0.4%減の480,479,866千円となりました。
この減少は主に東京湾アクアラインの完成・引渡しに伴う独立行政法人 日本高速道路保有・債務返済機構に対する売上債権である建設事業未収入金を約定に基づき回収した結果によるものであります。
一方、当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ0.5%減の385,505,336千円となりました。
この減少は東京湾アクアラインの建設のために調達した長期借入金を前記の建設事業未収入金の回収をもって返済した結果によるものであります。
当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べ0.2%増の94,974,529千円となりました。
これは主に当事業年度末における繰越利益剰余金の増加によるものであります。
② 経営成績の分析
当事業年度における当社の業績は、「管理事業」については、点検・保全工事の受注の増加により前事業年度に比べ6.9%増の4,256,804千円となり、また、休憩施設事業を中心とした「その他事業」は、賃料収入の減少等により前事業年度に比べ6.1%減の807,396千円となりました。
この結果、当事業年度の営業収入は、前事業年度に比べ4.6%増の5,064,201千円となり、営業利益は60.3%減の247,448千円となりました。この原因といたしましては、管理事業における外注費の増加等により費用増が収入増を上回ったことと、休憩施設事業収入が減収となったことが挙げられます。
これに営業外損益を加減算し、法人税等65,416千円、法人税等調整額6,881千円を計上した当期純利益は55.5%減の190,788千円となっております。
③ キャッシュ・フローの状況分析
当事業年度末におけるキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローについては、売上債権である建設事業未収入金の回収などにより2,522,914千円の収入となりました。
一方、投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の償還及び有形固定資産取得により936,358千円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済等により2,250,000千円の支出となりました。
この結果、現金及び現金同等物の残高は、3,351,728千円となっております。
なお、当事業年度において事業資金の調達のための金融機関からの借入れ、新株式などの発行は行っておりません。
また、当社においては、海ほたるパーキングエリアが海上立地ということから、気象・海象による施設の劣化等による維持・修繕費用に加えて海ほたるパーキングエリアのリニューアル設備投資が翌事業年度以降、発生すると考えられますが、その支出は自己資金で賄う予定であります。