四半期報告書-第46期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/02/12 9:38
【資料】
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【項目】
35項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
① 経済の概況
当第3四半期連結累計期間 (以下、当第3四半期という。) における世界経済は、米国では順調な回復基調となりましたが、欧州では依然力強さが見られず、中国やその他アジア諸国では成長のテンポが鈍化しました。
我が国経済は、各種政策の効果の発現が見られるものの、消費増税後の個人消費の停滞が長引き、弱含みで推移しました。
② 当社グループの業績
当社グループが主に関わる国際物流市場では、航空貨物輸送において世界的に需要の回復が見られました。
このような状況の中、当第3四半期の当社グループ全体の取扱物量につきましては、航空貨物輸送は輸出重量で前年同期比12.3%増、輸入件数で同4.8%増となり、海上貨物輸送は輸出容積で同11.8%増、輸入件数で同2.7%増となりました。また、ロジスティクスにつきましては、東アジア・オセアニアでの取扱いが増加し、概ね順調に推移しました。
この結果、当第3四半期の営業収入は233,606百万円(前年同期比14.1%増)、営業利益は10,003百万円(同3.0%増)、経常利益は11,032百万円(同5.7%増)、四半期純利益は5,559百万円(同14.2%減)となりました。
なお、第1四半期連結会計期間において、米国独禁法関連引当金繰入額として1,745百万円を特別損失に計上しております。
各セグメントの業績は、以下のとおりであります。なお、第1四半期連結会計期間より、グループ経営管理単位の見直しにより、フィリピンでの事業を「東アジア・オセアニア」から「東南アジア」へ報告セグメントの区分を変更しており、当第3四半期の比較、分析は、変更後の区分に基づいております。
<日本>航空輸出貨物は、自動車関連のスポット貨物増加に加え、エレクトロニクス関連品でも順調な荷動きとなり、取扱重量は前年同期比15.0%増となりました。航空輸入貨物は、大手顧客の荷動きに勢いが見られず、取扱件数は前年同期比4.1%減となりました。海上貨物は、輸出ではエレクトロニクス関連品や化成品等の出荷が増加し、取扱容積で前年同期比23.0%増となり、輸入ではパソコン及びその周辺機器等が増加し、取扱件数で同0.4%増となりました。ロジスティクスにつきましては、消費増税前の需要拡大の反動もあり、全体として取扱いが減少しました。
この結果、国内関係会社を含めた日本全体の営業収入は85,597百万円(前年同期比10.6%増)、営業利益は3,179百万円(同8.1%減)となりました。
<米州>航空輸出貨物は、大手顧客の取扱いが減少したこともあり、取扱重量は前年同期比1.4%減となりました。航空輸入貨物は、自動車関連品の取扱いが増加し、取扱件数で前年同期比2.1%増となりました。海上貨物は、輸出では航空機関連品や食品等が増加し、取扱容積で前年同期比11.1%増となり、輸入では自動車関連品の取扱いが増加し、取扱件数で同7.3%増となりました。ロジスティクスにつきましては、カナダでのビジネスが拡大し、全体として取扱いが増加しました。
この結果、米州全体の営業収入は31,189百万円(前年同期比8.4%増)、営業利益は1,925百万円(同27.0%増)となりました。
なお、1米ドルあたりの円換算レートは、当第3四半期が102.95円、前年同四半期が96.71円であります。
<欧州・中近東・アフリカ>航空輸出貨物は、自動車関連品やメディカル・ケミカル関連品の取扱いが拡大し、取扱重量は前年同期比23.3%増となりました。航空輸入貨物は、エレクトロニクス関連品や建設機械関連品を中心に好調な荷動きとなり、取扱件数は前年同期比25.1%増となりました。海上貨物は、輸出では自動車関連品やメディカル・ケミカル関連品の取扱い増加により、取扱容積で前年同期比11.1%増となり、輸入ではエレクトロニクス関連品の物量が増加し、取扱件数は同7.2%増となりました。ロジスティクスにつきましては、英国やドイツで低調となり、全体として取扱いが減少しました。
この結果、欧州・中近東・アフリカ全体の営業収入は27,421百万円(前年同期比16.6%増)となりましたが、営業利益は営業原価率の上昇等により414百万円(同27.2%減)に留まりました。
なお、1ユーロあたりの円換算レートは当第3四半期が139.54円、前年同四半期が127.35円であります。
<東アジア・オセアニア>航空輸出貨物は、設備輸送やエレクトロニクス関連品の取扱いが増加し、取扱重量は前年同期比8.1%増となりました。航空輸入貨物は、スマートフォン向け電子部品等の取扱いが堅調に推移し、取扱件数は前年同期比5.1%増となりました。海上貨物は、輸出ではエレクトロニクス関連品や衣料品で物量が増加し、取扱容積で前年同期比2.5%増となり、輸入では液晶関連品が増加し、取扱件数で同0.3%増となりました。ロジスティクスにつきましては、中国での保税倉庫の順調な稼動により、取扱いが増加しました。
この結果、東アジア・オセアニア全体の営業収入は64,681百万円(前年同期比16.7%増)、営業利益は3,413百万円(同17.3%増)となりました。
<東南アジア>航空輸出貨物は、エレクトロニクス関連品を中心に自動車関連品でも取扱いが拡大し、取扱重量は前年同期比24.4%増となりました。航空輸入貨物は、エレクトロニクス関連品の順調な荷動きにより、取扱件数は前年同期比11.3%増となりました。海上貨物は、輸出では自動車関連品を中心に取扱いが拡大し、取扱容積で前年同期比17.7%増となり、輸入でも自動車関連品や紙加工品等で物量が増加し、取扱件数で同7.6%増となりました。ロジスティクスにつきましては、シンガポールで大手エレクトロニクス顧客の取扱いが増加しました。
この結果、東南アジア全体の営業収入は29,507百万円(前年同期比23.9%増)となりましたが、営業利益は間接原価等の増加により559百万円(同34.7%減)となりました。