有価証券報告書-第57期(平成25年1月1日-平成25年12月31日)

【提出】
2014/03/31 10:56
【資料】
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【項目】
58項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 重要な会計方針及び見積
当社の財務諸表は、我が国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されており、財政状態、経営成績を適正に表示しております。この財務諸表の作成にあたりまして、重要な会計方針の変更は、第5「経理の状況」(1)「財務諸表」会計方針の変更に記載のとおりであります。
さらに、会計監査人からの要請のあった会計記録及び監査の必要な資料は、全て会計監査人に提供、報告するとともに、当社が採用している会計方針は適正である旨の報告を受けております。
(2) 事業等のリスクに記載した重要事象等についての分析、検討内容及び当該重要事象等を解消し、または改善するための対応策
当社は、当該事象または状況を解消すべく平成23年3月から外部コンサルタントによるコンサルティングを行って、「再生計画書」を策定し、高知県中小企業再生支援協議会、各金融機関の協力を得て再生計画をスタートさせました。しかし、その結果は未だ不明確であり、継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。来期以降についても、「再生計画書」に従って中長期的な業績好転を目標とし、その達成を目指しております。
(3) 当事業年度の経営成績の分析
当社はゴルフ場事業を経営しており、会員制倶楽部制度を採用しております。ゴルフ場経営は会員の入場及び会員の紹介を主とするゲストの入場で成り立っております。当社はその入場者に対し、クラブライフを充分満足していただけるよう、施設及びサービスを提供しております。
当事業年度の経営成績は、入場者減少とセルフプレーの増加により、売上高が減少し、前年比で大幅な減益となりました。
諸経費につきましても、設備の更新に伴い、リース料及び減価償却費が増加しました。また、猪対策が一段落したものの無線機購入や機械類の修理などが影響し、消耗品費及び修繕費も前年比横ばいとなりました。売上高増進のため、各種コンペの誘致と企画によりプレーの機会を如何に多くするかが引続き命題と思われます。
(4) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社においては前述のとおり、入場者数が経営成績の重要な要因となっております。景気の動向はもとより、天災、天候が業績を大きく左右することになります。
(5) 今後の経営方針と見通し
当社は過年度に減損会計を導入した結果、巨額の純損失を計上したために、債務超過に陥っております。当該状況を解消すべく、平成23年3月から外部コンサルタントによるコンサルティングを行って、「再生計画書」を策定し、高知県中小企業再生支援協議会、各金融機関の協力を得て再生計画をスタートさせました。借入金の一部770,000千円を20年後に返済する劣後債とし、残りの580,120千円を平成23年10月より20年間分割返済する約定を締結し、当事業年度までの約定返済は実施しました。来期以降についても、約定に基づいて返済を行う予定であります。
当計画の実行により、将来的には利息支払額の減少等により収益面での改善を図ってまいります。
(6) 財政状態の分析
(資産の部)
流動資産は、49,607千円(前事業年度比9,121千円減少)となりました。主な要因は、商品、貯蔵品1,179千円、前払費用503千円増加したものの、現金及び預金9,010千円、未収金1,832千円減少したことによるものであります。
固定資産は、465,943千円(対前年比18,137千円増加)となりました。主な要因は、建物16,130千円、車両運搬具2,058千円、器具備品262千円増加によるものであります。
(負債の部)
負債は、1,394,839千円(前事業年度比11,941千円減少)となりました。主な要因は、未払消費税1,628千円、リース資産減損勘定1,495千円、長期借入金29,736千円、退職給付引当金1,218千円減少し、一方、未払金4,783千円、役員退職慰労引当金1,015千円、長期未払金15,473千円増加によるものであります。
(純資産の部)
純資産の部合計は、△879,287千円(前事業年度比20,957千円増加)となりました。主な要因は、当期純利益20,957千円となったことによるものであります。
(7) キャッシュ・フローの分析
当社の資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローでは、前事業年度より5,666千円増加しております。これは、主に税引前当期純利益が9,246千円減少し、22,193千円となったことと、有形固定資産売却益が3,000千円発生し、売上債権が1,832千円減少したことによるものであります。
次に、投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得により21,836千円の支払いがあったため 18,836千円(対前期比13,718千円減少)資金支出となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済により29,736千円の支出があったため29,736千円(対前期比同額)の資金支出となりました。
その結果、キャッシュ・フローは9,010千円(対前期比8,051千円減少)となりました。