四半期報告書-第54期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

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2015/11/11 9:38
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財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。
(1) 財政状態
当第2四半期連結会計期間末の総資産は588億27百万円となり、前連結会計年度末に比べ30億51百万円減少しました。
流動資産は、主に仕掛品が増加しましたが、受取手形及び売掛金の減少により、25億91百万円減少し、212億44百万円となりました。固定資産は、4億60百万円減少し、375億83百万円となりました。
流動負債は、主に未払法人税等や未払消費税等の減少により13億52百万円減少し、67億16百万円となりました。固定負債は、43百万円増加し、106億8百万円となりました。
純資産は、主に自己株式の取得により、17億42百万円減少し、415億2百万円となりました。なお、平成27年6月26日開催の定時株主総会の決議により、資本金164億57百万円、資本準備金41億14百万円をそれぞれ減少し、減少した金額をその他資本剰余金に振替えております。この振替えによる純資産額の変動はありません。
(2) 経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和政策を背景に企業収益や雇用環境の改善が継続し、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、中国経済をはじめとした海外景気の下振れ懸念等から、先行きは不透明な状況となっております。
情報サービス産業においては、企業のソフトウェア投資計画は、大企業・中堅企業において増加基調にあるものの、中小企業ではマイナスとなる等、弱含みの面も見られます。
このような事業環境の中で、当社グループは、受注高、売上高の拡大を図るために積極的な営業活動を展開し、さらに、将来の収益の柱となる新たなソリューションの開発に取り組んでまいりました。
当第2四半期連結累計期間では、受注高は、主に公共分野で10%超の増加となったことにより、前年同期比4.5%増の178億89百万円となりました。売上高は、産業分野及び金融分野が減少したものの、公共分野の増加がこれを補い、ほぼ横ばいの177億74百万円(前年同期比0.1%減)となりました。
損益面では、前年度来の不調プロジェクトに関わるアフターコスト等の増加により、営業利益は前年同期比44.5%減の4億89百万円となりました。この結果、経常利益は同44.4%減の5億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同48.8%減の2億84百万円となりました。
当社グループの事業は、情報サービス事業の単一セグメントのため、以下、工程別及び業種別の売上高を示しております。
工程別および業種別の売上高は次のとおりです。
工程別売上高では、中工程のシステム開発は、主に公共分野が好調に推移したことにより、前年同期比1.2%増の82億47百万円となりました。
後工程は、同0.7%減の69億72百万円とほぼ横ばいとなりました。
業種別売上高では、産業分野は、主に一括開発案件等の減少により、前年同期比5.4%減の36億73百万円となりました。金融分野は、主に生保向け機器販売等の減少や銀行向けシステム開発の減少等により、同13.5%減の59億54百万円となりました。公共分野は、自治体の法改正案件が増加したこと、また前年度の開発案件が保守フェーズに移行し、システム保守の売上が増加したことから、同15.9%増の81億46百万円と大幅に伸長しました。
[工程別連結売上高] (単位:百万円)
区分\期別前第2四半期連結
累計期間
当第2四半期連結
累計期間
対前年同期
増減率
金額構成比金額構成比
前 工 程(ITコンサル・要件定義)890.5%1510.9%68.2%
中 工 程8,14745.8%8,24746.4%1.2%
システム開発準委任4,23023.8%4,15423.4%△1.8%
一括3,91722.0%4,09223.0%4.5%
後 工 程7,02439.5%6,97239.2%△0.7%
運用5,17329.1%5,01828.2%△3.0%
システム保守1,85110.4%1,95311.0%5.5%
その他サービス2,52914.2%2,40413.5%△4.9%
合 計17,791100.0%17,774100.0%△0.1%

[業種別連結売上高] (単位:百万円)
区分\期別前第2四半期連結
累計期間
当第2四半期連結
累計期間
対前年同期
増減率
金額構成比金額構成比
産 業3,88121.8%3,67320.7%△5.4%
金 融6,88438.7%5,95433.5%△13.5%
公 共7,02539.5%8,14645.8%15.9%
合 計17,791100.0%17,774100.0%△0.1%

(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は76億32百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億45百万円減少しました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況につきましては、次のとおりです。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、たな卸資産の増加13億58百万円があったものの、売上債権の減少45億81百万円があったこと等により、31億8百万円(前年同期比1億36百万円減)となりました。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による支出4億99百万円、及び有形固定資産の取得による支出1億75百万円があったこと等により、△9億45百万円(同7億67百万円増)となりました。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式取得による支出20億60百万円等により、△28億7百万円(同25億3百万円減)となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、64百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。