有価証券報告書-第41期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
①財政状態および経営成績の状況
当連結会計年度における国内自動車流通市場の新車登録台数(軽自動車含む)の推移を比較しますと、新型コロナウイルス感染症の影響により、上期(2020年4月~9月)は2,028千台(前年同期比22.6%減)と減少しましたが、下期(2020年10月~2021年3月)には2,628千台(前年同期比8.7%増)と、前年同期実績には10月に実施された消費税増税の影響があるものの、前年同期を上回る台数で推移しました。
中古車登録台数(軽自動車含む)においても、上期は3,263千台(前年同期比3.8%減)、下期は3,643千台(前年同期比3.0%増)となりました。
その結果、当連結会計年度の新車登録台数(軽自動車含む)は4,656千台(前期比7.6%減)、中古車登録台数(軽自動車含む)は6,907千台(前期比0.3%減)となりました。((一社)日本自動車販売協会連合会、(一社)全国軽自動車協会連合会調べ)
また、中古車需要に大きく影響を及ぼす中古車輸出市場は、新型コロナウイルス感染症の影響により大きく減少し、中古車輸出台数は1,041千台(前期比19.0%減)となりました。(財務省貿易統計調べ)
オートオークション市場における出品台数は7,077千台(前期比6.3%減)、成約台数は4,628千台(前期比3.9%減)、成約率は65.4%(前期実績63.7%)となりました。((株)ユーストカー調べ)
このような経営環境の中、USSグループの当連結会計年度における経営成績は、売上高74,874百万円(前期比4.2%減)、営業利益36,227百万円(前期比0.6%増)、経常利益36,996百万円(前期比0.8%増)となりました。
なお、HAA神戸会場に係るのれんの減損損失18,801百万円を計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は、4,022百万円(前期比80.5%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
オートオークション
オートオークションの出品台数は2,661千台(前期比9.0%減)、成約台数は1,680千台(前期比5.2%減)、成約率は63.2%(前期実績60.6%)となりました。
売上高は、2020年5月の緊急事態宣言解除以降、取扱台数が回復基調にあるものの、前期を下回ったことから減少しました。
営業費用については、低額車コーナーの買取保証や人件費の減少などにより減少しました。
この結果、オートオークションのセグメントは、外部顧客に対する売上高61,048百万円(前期比3.6%減)、営業利益35,463百万円(前期比0.1%増)となりました。
(HAA神戸会場の減損損失)
2017年8月に連結子会社化した株式会社ジェイ・エー・エーが東京都江戸川区で運営するJAA会場と、同社子会社の株式会社HAA神戸が兵庫県神戸市で運営するHAA神戸会場は、当社が連結子会社化した後、両会場の運営を当社の基準に沿った入会基準、オークションルール、手数料体系等に変更し、当社が運営する他の中古車オークション会場と同様の高収益体質を目指しておりましたが、運営基準を合わせることにより、JAA会場やHAA神戸会場と当社の他の中古車オークション会場との差別化が図りづらくなり、結果的に利用者が分散され、両会場の取扱台数が減少しました。
その結果、前連結会計年度において、JAA会場に係るのれんの減損損失3,863百万円を特別損失で計上しましたが、長期化する新型コロナウイルス感染症の影響など外部環境の悪化もあり、今後の計画を見直した結果、HAA神戸会場においても当初予想していた収益が見込めなくなり、当連結会計年度において、HAA神戸会場に係るのれんの減損損失18,801百万円を特別損失で計上しております。
また、JAA会場およびHAA神戸会場の顧客関連資産を精査した結果、両会場の既存会員の大半が当社の入会基準に満たず、当社会員として加入できなかったため、固定資産除却損2,923百万円を特別損失で計上しております。
中古自動車等買取販売
中古自動車買取専門店「ラビット」は、販売台数が減少したものの、2020年5月の緊急事態宣言解除以降、オークション相場が高水準で推移したことにより、台当たり粗利益が増加し減収増益となりました。
事故現状車買取販売事業は、販売台数が減少したものの、2020年5月の緊急事態宣言解除以降、オークション相場が高水準で推移したことにより、台当たり粗利益が増加し減収増益となりました。
この結果、中古自動車等買取販売のセグメントは、外部顧客に対する売上高8,646百万円(前期比5.0%減)、営業利益271百万円(前期比162.8%増)となりました。
その他
リサイクル事業は、取扱量が減少したものの、2020年4月以降の鉄スクラップ相場が上昇傾向であったことに加え、不採算部門を整理したことなどから減収増益となりました。
中古自動車の輸出手続代行サービス事業は、中古車輸出台数の大幅な減少により、受注台数が減少したことから営業損失となりました。
なお、2021年3月31日付けで中古自動車の輸出手続代行サービス事業から撤退しており、同事業を行う当社連結子会社である株式会社USSロジスティクス・インターナショナル・サービスは解散し、清算会社に移行しております。
この結果、その他のセグメントは、外部顧客に対する売上高5,180百万円(前期比9.0%減)、営業利益400百万円(前期比8.4%増)となりました。
財政状態の分析状況は次のとおりであります。
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は210,699百万円となり、前連結会計年度末と比較して8,434百万円減少しました。これは主に、現金及び預金が17,041百万円増加した一方、のれんが20,543百万円、有価証券が3,000百万円減少したことによるものです。
(負債)
負債合計は37,175百万円となり、前連結会計年度末と比較して2,022百万円増加しました。これは主に、未払金など流動負債のその他が2,563百万円減少した一方、オークション借勘定が3,067百万円、未払法人税等が1,785百万円増加したことによるものです。
(純資産)
純資産合計は173,524百万円となり、前連結会計年度末と比較して10,456百万円減少しました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益4,022百万円に対し、配当金を14,364百万円支払ったことなどにより利益剰余金が10,338百万円減少したことによるものです。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、前連結会計年度末と比較して14,041百万円増加し、64,870百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は38,407百万円となりました。これは主に、減損損失18,812百万円(前期比385.7%増)、税金等調整前当期純利益15,220百万円(前期比53.5%減)、減価償却費及びその他の償却費5,372百万円(前期比5.4%増)によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は9,330百万円となりました。これは主に、R-名古屋会場の立体駐車場建設などにともなう有形固定資産の取得による支出5,241百万円(前期比33.9%増)、HAA神戸会場の借地権取得などにともなう無形固定資産の取得による支出3,744百万円(前期比517.0%増)によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は15,035百万円となりました。これは主に、配当金の支払額14,364百万円(前期比11.2%増)、従持信託の再導入にともなう長期借入れによる収入980百万円(前期実績-百万円)、自己株式の取得による支出978百万円(前期比87.2%減)によるものです。
③生産、受注及び販売の実績
当連結会計年度における実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(a) オートオークション
(1) オートオークションの実績
(注)成約車両金額は、オートオークションによる成約(落札)車両取扱高であり、車両代金(消費税等を含まず)の総額であります。
(注)1.上表における各事項の記載金額には、消費税等を含めておりません。
2.出品手数料および成約手数料につきましては、大口出品会員に対する手数料割戻制度を有しており、割戻後の金額を記載しております。
3.上記手数料につきましては、当連結会計年度より連結相殺前の数値をもとに算出しており、前連結会計年度については、遡及修正した金額を記載しております。
(4) JBAバイクオークションの実績
(5) 販売(営業収益)の実績
(注)1.上表における各事項の記載金額には、消費税等を含めておりません。
2.バイクオークション手数料は、株式会社ジャパンバイクオークションが運営するバイクオークションの手数料であります。
(注)1.上表における各事項の記載金額には、消費税等を含めておりません。
2.四国会場は2020年1月よりオークション接続先を岡山会場からHAA神戸会場に変更しました。これにともない四国会場の営業収益は2019年12月までは岡山会場に、2020年1月以降はHAA神戸会場に含めております。
(b) 中古自動車等買取販売
(注)上表における各事項の記載金額には、消費税等を含めておりません。
(c) その他
(注)上表における各事項の記載金額には、消費税等を含めておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点によるUSSグループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、連結財務諸表に基づいて分析したものであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針および見積り
USSグループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成には、決算日における資産・負債の報告数値、各連結会計年度における収入・費用の報告数値に影響を与える見積りおよび仮定の設定を行っております。主にのれん、貸倒引当金、退職給付に係る負債、繰延税金資産等に対して、継続して評価を行っており、これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果と異なる場合があります。
なお、USSグループは新型コロナウイルス感染症の影響が一定期間続くものとして、会計上の見積りおよび仮定の設定を検討しておりますが、現時点において重要な影響を与えるものではないと判断しております。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響は不確定要素が多く、今後の状況の変化によっては、将来における連結財務諸表において重要な影響を及ぼす可能性があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容
当社は、国内オートオークション市場におけるシェアの向上および会員向けサービスの拡充による競争力強化の目的から、2020年4月にはR-名古屋会場の立体駐車場を1棟新築稼働したほか、2020年12月に埼玉会場、2021年1月に東北会場、2021年3月に群馬会場においてオークションシステムの入替え、2021年1月にはインターネット事業部のシステム機器の入替えを実施いたしました。
しかしながら、2020年5月の緊急事態宣言解除以降は回復に向かっているものの、新型コロナウイルス感染症の影響により、オートオークションの出品台数が減少したことに加え、中古自動車等買取販売の販売台数およびリサイクル事業の取扱量が減少したことなどから、USSグループの当連結会計年度の売上高は、前期と比較して3,268百万円減少して74,874百万円(前期比4.2%減)となりました。
売上原価は、前期と比較して2,612百万円減少して28,341百万円(前期比8.4%減)となりました。減少した主な要因は、低額車コーナーの買取保証額を抑制したことによる買取保証台数の減少や、中古自動車等買取販売の買取台数が減少したほか、残業時間の削減などにより人件費が減少したことによるものです。
販売費及び一般管理費は、前期と比較して873百万円減少して10,306百万円(前期比7.8%減)となりました。減少した主な要因は、前連結会計年度にJAA会場に係るのれんの減損損失を計上したことにより、のれん償却額が減少したほか、人件費が減少したことによるものです。
以上の結果、当連結会計年度の営業利益は、前期と比較して217百万円増加して36,227百万円(前期比0.6%増)となりました。
営業外収益は、不動産賃貸料636百万円などにより950百万円、営業外費用は181百万円となりました。
特別利益は57百万円、特別損失は、HAA神戸会場に係るのれん等の減損損失18,812百万円、JAA会場およびHAA神戸会場の顧客関連資産等の固定資産除却損2,995百万円などにより21,832百万円となりました。
以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前期と比較して16,611百万円減少して4,022百万円(前期比80.5%減)となりました。
USSグループの資本の財源および資金の流動性につきましては、次のとおりです。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、前連結会計年度末と比較して14,041百万円増加し、64,870百万円となりました。これは、営業活動により得られた資金38,407百万円に対して、有形固定資産の取得など投資活動により支出した資金9,330百万円、配当金の支払いなど財務活動により支出した資金15,035百万円によるものであります。
なお、USSグループは、必要な運転資金および設備投資資金について自己資金または銀行借入により調達するものとし、当連結会計年度末における有利子負債残高は3,174百万円であります。
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、次のとおりです。
当連結会計年度の業績は、2020年11月9日に公表した業績予想に対して、売上高は3,674百万円の増加(5.2%増)、営業利益は3,627百万円の増加(11.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は18,077百万円の減少(81.8%減)となりました。この主な要因は以下のとおりです。
売上高は、2020年5月の緊急事態宣言解除以降、取扱台数が回復基調に転じたことから、オートオークションにおいて出品台数が予想より131千台増加し、成約台数も予想より80千台増加したことから予想を上回りました。
営業利益は、オートオークションにおいて売上高が増加したことに加え、中古自動車等買取販売においてオークション相場が高水準で推移したことにより台当たり粗利益が増加したことや、リサイクル事業において鉄スクラップ相場が上昇傾向にあり粗利益が増加したことから、予想を上回りました。
親会社株主に帰属する当期純利益は、HAA神戸会場に係るのれんの減損損失を計上したほか、JAA会場およびHAA神戸会場の顧客関連資産の固定資産除却損を計上したことから、予想を大きく下回りました。
特別損失の計上により、当社の目標とする経営指標である自己資本当期純利益率(ROE)は2.3%となりましたが、今後もROEについては中期的に15%以上の水準を目指してまいります。
(注)2021年3月期(予想)は2020年11月9日に発表した予想であります。
セグメントごとの財政状態および経営成績の状況に関する認識ならびに分析・検討内容は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態および経営成績の状況」に記載のとおりであります。
①財政状態および経営成績の状況
当連結会計年度における国内自動車流通市場の新車登録台数(軽自動車含む)の推移を比較しますと、新型コロナウイルス感染症の影響により、上期(2020年4月~9月)は2,028千台(前年同期比22.6%減)と減少しましたが、下期(2020年10月~2021年3月)には2,628千台(前年同期比8.7%増)と、前年同期実績には10月に実施された消費税増税の影響があるものの、前年同期を上回る台数で推移しました。
中古車登録台数(軽自動車含む)においても、上期は3,263千台(前年同期比3.8%減)、下期は3,643千台(前年同期比3.0%増)となりました。
その結果、当連結会計年度の新車登録台数(軽自動車含む)は4,656千台(前期比7.6%減)、中古車登録台数(軽自動車含む)は6,907千台(前期比0.3%減)となりました。((一社)日本自動車販売協会連合会、(一社)全国軽自動車協会連合会調べ)
また、中古車需要に大きく影響を及ぼす中古車輸出市場は、新型コロナウイルス感染症の影響により大きく減少し、中古車輸出台数は1,041千台(前期比19.0%減)となりました。(財務省貿易統計調べ)
オートオークション市場における出品台数は7,077千台(前期比6.3%減)、成約台数は4,628千台(前期比3.9%減)、成約率は65.4%(前期実績63.7%)となりました。((株)ユーストカー調べ)
このような経営環境の中、USSグループの当連結会計年度における経営成績は、売上高74,874百万円(前期比4.2%減)、営業利益36,227百万円(前期比0.6%増)、経常利益36,996百万円(前期比0.8%増)となりました。
なお、HAA神戸会場に係るのれんの減損損失18,801百万円を計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は、4,022百万円(前期比80.5%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
オートオークション
オートオークションの出品台数は2,661千台(前期比9.0%減)、成約台数は1,680千台(前期比5.2%減)、成約率は63.2%(前期実績60.6%)となりました。
売上高は、2020年5月の緊急事態宣言解除以降、取扱台数が回復基調にあるものの、前期を下回ったことから減少しました。
営業費用については、低額車コーナーの買取保証や人件費の減少などにより減少しました。
この結果、オートオークションのセグメントは、外部顧客に対する売上高61,048百万円(前期比3.6%減)、営業利益35,463百万円(前期比0.1%増)となりました。
(HAA神戸会場の減損損失)
2017年8月に連結子会社化した株式会社ジェイ・エー・エーが東京都江戸川区で運営するJAA会場と、同社子会社の株式会社HAA神戸が兵庫県神戸市で運営するHAA神戸会場は、当社が連結子会社化した後、両会場の運営を当社の基準に沿った入会基準、オークションルール、手数料体系等に変更し、当社が運営する他の中古車オークション会場と同様の高収益体質を目指しておりましたが、運営基準を合わせることにより、JAA会場やHAA神戸会場と当社の他の中古車オークション会場との差別化が図りづらくなり、結果的に利用者が分散され、両会場の取扱台数が減少しました。
その結果、前連結会計年度において、JAA会場に係るのれんの減損損失3,863百万円を特別損失で計上しましたが、長期化する新型コロナウイルス感染症の影響など外部環境の悪化もあり、今後の計画を見直した結果、HAA神戸会場においても当初予想していた収益が見込めなくなり、当連結会計年度において、HAA神戸会場に係るのれんの減損損失18,801百万円を特別損失で計上しております。
また、JAA会場およびHAA神戸会場の顧客関連資産を精査した結果、両会場の既存会員の大半が当社の入会基準に満たず、当社会員として加入できなかったため、固定資産除却損2,923百万円を特別損失で計上しております。
中古自動車等買取販売
中古自動車買取専門店「ラビット」は、販売台数が減少したものの、2020年5月の緊急事態宣言解除以降、オークション相場が高水準で推移したことにより、台当たり粗利益が増加し減収増益となりました。
事故現状車買取販売事業は、販売台数が減少したものの、2020年5月の緊急事態宣言解除以降、オークション相場が高水準で推移したことにより、台当たり粗利益が増加し減収増益となりました。
この結果、中古自動車等買取販売のセグメントは、外部顧客に対する売上高8,646百万円(前期比5.0%減)、営業利益271百万円(前期比162.8%増)となりました。
その他
リサイクル事業は、取扱量が減少したものの、2020年4月以降の鉄スクラップ相場が上昇傾向であったことに加え、不採算部門を整理したことなどから減収増益となりました。
中古自動車の輸出手続代行サービス事業は、中古車輸出台数の大幅な減少により、受注台数が減少したことから営業損失となりました。
なお、2021年3月31日付けで中古自動車の輸出手続代行サービス事業から撤退しており、同事業を行う当社連結子会社である株式会社USSロジスティクス・インターナショナル・サービスは解散し、清算会社に移行しております。
この結果、その他のセグメントは、外部顧客に対する売上高5,180百万円(前期比9.0%減)、営業利益400百万円(前期比8.4%増)となりました。
財政状態の分析状況は次のとおりであります。
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は210,699百万円となり、前連結会計年度末と比較して8,434百万円減少しました。これは主に、現金及び預金が17,041百万円増加した一方、のれんが20,543百万円、有価証券が3,000百万円減少したことによるものです。
(負債)
負債合計は37,175百万円となり、前連結会計年度末と比較して2,022百万円増加しました。これは主に、未払金など流動負債のその他が2,563百万円減少した一方、オークション借勘定が3,067百万円、未払法人税等が1,785百万円増加したことによるものです。
(純資産)
純資産合計は173,524百万円となり、前連結会計年度末と比較して10,456百万円減少しました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益4,022百万円に対し、配当金を14,364百万円支払ったことなどにより利益剰余金が10,338百万円減少したことによるものです。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、前連結会計年度末と比較して14,041百万円増加し、64,870百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は38,407百万円となりました。これは主に、減損損失18,812百万円(前期比385.7%増)、税金等調整前当期純利益15,220百万円(前期比53.5%減)、減価償却費及びその他の償却費5,372百万円(前期比5.4%増)によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は9,330百万円となりました。これは主に、R-名古屋会場の立体駐車場建設などにともなう有形固定資産の取得による支出5,241百万円(前期比33.9%増)、HAA神戸会場の借地権取得などにともなう無形固定資産の取得による支出3,744百万円(前期比517.0%増)によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は15,035百万円となりました。これは主に、配当金の支払額14,364百万円(前期比11.2%増)、従持信託の再導入にともなう長期借入れによる収入980百万円(前期実績-百万円)、自己株式の取得による支出978百万円(前期比87.2%減)によるものです。
③生産、受注及び販売の実績
当連結会計年度における実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(a) オートオークション
(1) オートオークションの実績
| 区分 | 前連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 増減率(%) |
| 出品台数(台) | 2,924,052 | 2,661,084 | △9.0 |
| 成約台数(台) | 1,772,443 | 1,680,810 | △5.2 |
| 成約率(%) | 60.6 | 63.2 | - |
| 成約車両金額(百万円) | 1,219,675 | 1,291,292 | 5.9 |
| 開催回数(回) | 878 | 879 | 0.1 |
(注)成約車両金額は、オートオークションによる成約(落札)車両取扱高であり、車両代金(消費税等を含まず)の総額であります。
| (2) 登録会員数 | (単位:社) |
| 区分 | 前連結会計年度末 (2020年3月31日現在) | 当連結会計年度末 (2021年3月31日現在) | 増減率(%) |
| 現車オートオークション登録会員数 | 48,182 | 48,058 | △0.3 |
| 衛星TV情報サービス登録会員数 | 2,342 | 2,197 | △6.2 |
| インターネット情報サービス登録会員数 | 31,998 | 32,538 | 1.7 |
| (3) 1台当たり手数料の実績 | (単位:円) |
| 区分 | 前連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 増減率(%) |
| 出品手数料 | 5,178 | 5,348 | 3.3 |
| 成約手数料 | 8,236 | 8,436 | 2.4 |
| 落札手数料 | 12,280 | 12,841 | 4.6 |
(注)1.上表における各事項の記載金額には、消費税等を含めておりません。
2.出品手数料および成約手数料につきましては、大口出品会員に対する手数料割戻制度を有しており、割戻後の金額を記載しております。
3.上記手数料につきましては、当連結会計年度より連結相殺前の数値をもとに算出しており、前連結会計年度については、遡及修正した金額を記載しております。
(4) JBAバイクオークションの実績
| 区分 | 前連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 増減率(%) |
| 出品台数(台) | 115,850 | 119,796 | 3.4 |
| 成約台数(台) | 105,237 | 108,101 | 2.7 |
| 成約率(%) | 90.8 | 90.2 | - |
| 開催回数(回) | 99 | 98 | △1.0 |
(5) 販売(営業収益)の実績
| ① 種類別販売(営業収益)の実績 | (単位:百万円) |
| 区分 | 前連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 増減率(%) |
| 出品手数料 | 15,047 | 14,151 | △6.0 |
| 成約手数料 | 14,499 | 14,088 | △2.8 |
| 落札手数料 | 21,758 | 21,573 | △0.8 |
| バイクオークション手数料 | 798 | 863 | 8.1 |
| 商品売上高 | 2,232 | 1,456 | △34.8 |
| その他の営業収入 | 9,013 | 8,914 | △1.1 |
| 合計 | 63,350 | 61,048 | △3.6 |
(注)1.上表における各事項の記載金額には、消費税等を含めておりません。
2.バイクオークション手数料は、株式会社ジャパンバイクオークションが運営するバイクオークションの手数料であります。
| ② 会場別販売(営業収益)の実績 | (単位:百万円) |
| 区分 | 前連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 増減率(%) |
| 名古屋会場 | 9,309 | 8,900 | △4.4 |
| 九州会場 | 3,448 | 3,566 | 3.4 |
| 福岡会場 | 736 | 697 | △5.3 |
| 東京会場 | 13,862 | 13,405 | △3.3 |
| 岡山会場 (注)2 | 1,300 | 1,303 | 0.2 |
| 静岡会場 | 1,762 | 1,817 | 3.1 |
| 札幌会場 | 2,697 | 2,673 | △0.9 |
| 埼玉会場 | 873 | 769 | △11.9 |
| 群馬会場 | 1,021 | 953 | △6.7 |
| 東北会場 | 1,074 | 971 | △9.6 |
| 大阪会場 | 3,563 | 3,573 | 0.3 |
| 横浜会場 | 3,654 | 3,399 | △7.0 |
| R-名古屋会場 | 2,722 | 2,330 | △14.4 |
| 神戸会場 | 1,679 | 1,493 | △11.1 |
| 北陸会場 | 330 | 342 | 3.7 |
| 新潟会場 | 569 | 713 | 25.2 |
| JAA会場 | 1,362 | 1,251 | △8.1 |
| HAA神戸会場 (注)2 | 4,407 | 3,842 | △12.8 |
| 物流サービス | 366 | 378 | 3.1 |
| 衛星TV情報サービス | 1,340 | 1,215 | △9.3 |
| インターネット情報サービス | 5,911 | 6,136 | 3.8 |
| 金融サービス | 399 | 286 | △28.3 |
| バイクオークション | 953 | 1,023 | 7.4 |
| 合計 | 63,350 | 61,048 | △3.6 |
(注)1.上表における各事項の記載金額には、消費税等を含めておりません。
2.四国会場は2020年1月よりオークション接続先を岡山会場からHAA神戸会場に変更しました。これにともない四国会場の営業収益は2019年12月までは岡山会場に、2020年1月以降はHAA神戸会場に含めております。
(b) 中古自動車等買取販売
| (1) 中古自動車買取店舗数 | (単位:店舗) |
| 区分 | 前連結会計年度末 (2020年3月31日現在) | 当連結会計年度末 (2021年3月31日現在) | 増減率(%) |
| 直営店 | 15 | 15 | 0.0 |
| フランチャイズ店 | 137 | 128 | △6.6 |
| 合計 | 152 | 143 | △5.9 |
| (2) 種類別販売(営業収益)の実績 | (単位:百万円) |
| 区分 | 前連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 増減率(%) |
| 中古自動車買取販売 | 5,059 | 4,947 | △2.2 |
| 事故現状車買取販売 | 4,039 | 3,699 | △8.4 |
| 合計 | 9,099 | 8,646 | △5.0 |
(注)上表における各事項の記載金額には、消費税等を含めておりません。
(c) その他
| 種類別販売(営業収益)の実績 | (単位:百万円) |
| 区分 | 前連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 増減率(%) |
| リサイクル事業 | 5,161 | 4,829 | △6.4 |
| 中古自動車の輸出手続代行サービス | 450 | 263 | △41.5 |
| その他 | 80 | 87 | 8.3 |
| 合計 | 5,692 | 5,180 | △9.0 |
(注)上表における各事項の記載金額には、消費税等を含めておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点によるUSSグループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、連結財務諸表に基づいて分析したものであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針および見積り
USSグループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成には、決算日における資産・負債の報告数値、各連結会計年度における収入・費用の報告数値に影響を与える見積りおよび仮定の設定を行っております。主にのれん、貸倒引当金、退職給付に係る負債、繰延税金資産等に対して、継続して評価を行っており、これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果と異なる場合があります。
なお、USSグループは新型コロナウイルス感染症の影響が一定期間続くものとして、会計上の見積りおよび仮定の設定を検討しておりますが、現時点において重要な影響を与えるものではないと判断しております。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響は不確定要素が多く、今後の状況の変化によっては、将来における連結財務諸表において重要な影響を及ぼす可能性があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容
当社は、国内オートオークション市場におけるシェアの向上および会員向けサービスの拡充による競争力強化の目的から、2020年4月にはR-名古屋会場の立体駐車場を1棟新築稼働したほか、2020年12月に埼玉会場、2021年1月に東北会場、2021年3月に群馬会場においてオークションシステムの入替え、2021年1月にはインターネット事業部のシステム機器の入替えを実施いたしました。
しかしながら、2020年5月の緊急事態宣言解除以降は回復に向かっているものの、新型コロナウイルス感染症の影響により、オートオークションの出品台数が減少したことに加え、中古自動車等買取販売の販売台数およびリサイクル事業の取扱量が減少したことなどから、USSグループの当連結会計年度の売上高は、前期と比較して3,268百万円減少して74,874百万円(前期比4.2%減)となりました。
売上原価は、前期と比較して2,612百万円減少して28,341百万円(前期比8.4%減)となりました。減少した主な要因は、低額車コーナーの買取保証額を抑制したことによる買取保証台数の減少や、中古自動車等買取販売の買取台数が減少したほか、残業時間の削減などにより人件費が減少したことによるものです。
販売費及び一般管理費は、前期と比較して873百万円減少して10,306百万円(前期比7.8%減)となりました。減少した主な要因は、前連結会計年度にJAA会場に係るのれんの減損損失を計上したことにより、のれん償却額が減少したほか、人件費が減少したことによるものです。
以上の結果、当連結会計年度の営業利益は、前期と比較して217百万円増加して36,227百万円(前期比0.6%増)となりました。
営業外収益は、不動産賃貸料636百万円などにより950百万円、営業外費用は181百万円となりました。
特別利益は57百万円、特別損失は、HAA神戸会場に係るのれん等の減損損失18,812百万円、JAA会場およびHAA神戸会場の顧客関連資産等の固定資産除却損2,995百万円などにより21,832百万円となりました。
以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前期と比較して16,611百万円減少して4,022百万円(前期比80.5%減)となりました。
USSグループの資本の財源および資金の流動性につきましては、次のとおりです。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、前連結会計年度末と比較して14,041百万円増加し、64,870百万円となりました。これは、営業活動により得られた資金38,407百万円に対して、有形固定資産の取得など投資活動により支出した資金9,330百万円、配当金の支払いなど財務活動により支出した資金15,035百万円によるものであります。
なお、USSグループは、必要な運転資金および設備投資資金について自己資金または銀行借入により調達するものとし、当連結会計年度末における有利子負債残高は3,174百万円であります。
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、次のとおりです。
当連結会計年度の業績は、2020年11月9日に公表した業績予想に対して、売上高は3,674百万円の増加(5.2%増)、営業利益は3,627百万円の増加(11.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は18,077百万円の減少(81.8%減)となりました。この主な要因は以下のとおりです。
売上高は、2020年5月の緊急事態宣言解除以降、取扱台数が回復基調に転じたことから、オートオークションにおいて出品台数が予想より131千台増加し、成約台数も予想より80千台増加したことから予想を上回りました。
営業利益は、オートオークションにおいて売上高が増加したことに加え、中古自動車等買取販売においてオークション相場が高水準で推移したことにより台当たり粗利益が増加したことや、リサイクル事業において鉄スクラップ相場が上昇傾向にあり粗利益が増加したことから、予想を上回りました。
親会社株主に帰属する当期純利益は、HAA神戸会場に係るのれんの減損損失を計上したほか、JAA会場およびHAA神戸会場の顧客関連資産の固定資産除却損を計上したことから、予想を大きく下回りました。
特別損失の計上により、当社の目標とする経営指標である自己資本当期純利益率(ROE)は2.3%となりましたが、今後もROEについては中期的に15%以上の水準を目指してまいります。
| 2021年3月期 (実績) | 2021年3月期 (予想) | 増減 | 増減率(%) | |
| 出品台数(台) | 2,661,084 | 2,530,000 | 131,084 | 5.2 |
| 成約台数(台) | 1,680,810 | 1,600,000 | 80,810 | 5.1 |
| 成約率 | 63.2% | 63.2% | 0.0ポイント減 | - |
| 売上高(百万円) | 74,874 | 71,200 | 3,674 | 5.2 |
| 営業利益(百万円) | 36,227 | 32,600 | 3,627 | 11.1 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) | 4,022 | 22,100 | △18,077 | △81.8 |
| 自己資本当期純利益率(ROE) | 2.3% | 11.9% | 9.6ポイント減 | - |
(注)2021年3月期(予想)は2020年11月9日に発表した予想であります。
セグメントごとの財政状態および経営成績の状況に関する認識ならびに分析・検討内容は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態および経営成績の状況」に記載のとおりであります。