有価証券報告書-第53期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社(略称NCD)は、「ユニークなソフトウェア技術により、明るい未来に貢献する」ことを基本に、顧客、社員、社会に対して3つの経営理念を掲げております。
①NCDは、顧客第一に徹し、最適なシステムとサービスの提供により、共存共栄をはかる。
②NCDは、社員の個性を尊重し、その資質を発揮させることにより、あたたかな企業文化を確立する。
③NCDは、社会に対し、時代の変化を先取りすることにより、調和のある世界に貢献する。
当社グループは、上記経営理念を共有し、各社の特徴を生かしながら、グループとしてお客様に最適なソリューションを提供してまいります。
今後とも創業からの精神に基づき、顧客企業の信頼はもとより、社員の士気向上によって磐石な経営基盤を築き、情報サービス産業の発展と調和のある社会の実現に向けて、一層の努力をしてまいります。また、株主をはじめ投資家の皆様にとって魅力ある企業グループであり続けるために、企業価値を高めていく経営を推進してまいります。
(2)経営戦略等
当社グループは、平成29年3月に創立50周年を迎えたのを機に、新たに平成30年3月期から平成32年3月期に向けての3カ年中期経営計画「Vision2020」を策定いたしました。
『お客さまの「ありがとう」のために、価値あるサービスを』をコンセプトとし、新しいライフスタイルや技術環境の変化に対応し、お客さまの期待を超えるサービスを提供することでお客さまに満足いただける事が、NCDグループの願いです。
その基本方針といたしましては、①収益性の高い企業になる、②NCDブランドを高め、世の中に認知される企業になる、③社員が仕事に誇りとやりがいを持った、活力ある企業になる、ことを掲げて参ります。
具体的な数値目標といたしましては、平成32年3月期のグループ連結、売上高180億円、営業利益10億円、営業利益率5.6%を目指し、株主様への安定的かつ継続的な利益還元を図ってまいります。
また、重点施策といたしまして、グループを上げて、業務プロセス改善による収益性の向上や、働き方改革による企業競争力の向上も図ります。
IT関連事業においては、オリジナル技術・サービスの開発や、 課金型ビジネスの拡大を図ります。
パーキングシステム事業においては、月極め駐輪事業の拡大と電磁ロック式駐輪場 No.1の堅持と管理台数50万台達成を目指します。
(3)経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
当情報サービス業界におきましては、企業の収益改善を背景にIT投資は増加傾向にあるものの、ITサービスに対する企業のコスト削減姿勢は変わらず、価格面の抑制傾向は続いております。
一方自転車活用に関する国内状況につきましては、昨年5月に自転車活用推進法が施行され、国民の健康志向や環境意識の高まりを背景に、急速に活況を呈してきました。
当社グループのシステム開発事業におきましては、IT環境の変化に柔軟に対応できる生販一体化した体制をより強固なものとし、更なる受注強化を目指してまいります。一方、収益面につきましては、各プロジェクトの採算、実績、リスク等の管理体制が安定的に稼働しており、これらをより盤石なものとすること、及びストックビジネスの拡大、課金型ビジネスの推進により、安定的に高収益を生み出せる体質への強化を図ってまいります。
サポート&サービス事業におきましては、子会社での技術要員確保が軌道に乗り、安定した収益が見込める体質になりました。さらに、お客様企業の要望により発足した、ITインフラ全般を包括してサポートするMSC(マネージドサービスセンター)(注)の業績が順調に伸びており、この度、長崎に第2MSCを立ち上げることになりました。引き続き技術要員の確保と業務ローテーションを実行してゆくとともに、お客様のIT運用・保守に関する要望に応えるべく、現行サービスの育成と新たなサービスの創出を図ってまいります。
パーキングシステム事業におきましては、時間貸し駐輪場システムのEcoStation21(エコステーション21)、コミュニティサイクルのecoport(エコポート)、月極め駐輪場システムのECOPOOL(エコプール)3商品を柱として、競合他社との差別化を図ることにより、更なる拡大を図ってまいります。特に次年度は首都圏自治体の指定管理案件が目白押しであり、既存指定管理案件の継続選定と、新規指定管理案件の獲得に注力し、確実な受注を目指してまいります。また、従来から駐輪場現場業務の収益改善にも取り組んでおり、その一環として本年3月には、駐輪場運営に関する巡回・メンテナンス・集金業務等周辺業務を専門に行う子会社を設立いたしました。一方、本年3月、大崎広小路東急池上線高架下に、自転車を中心とした新しいライフスタイル提案型サイクルショップ「STYLE-B」をオープンいたしました。当店舗の安定した収益確保を目指すとともに、新たなBtoC事業にも果敢に挑戦してまいります。
以上の主要3事業の他に、従来から新たな事業の創出にも積極的に取り組んでおり、将来の第4の事業の柱となるべく育ててまいります。また、当社グループをあげ働き方意識改革にも取り組んでおり、ライフ・ワークバランスの充実、在宅勤務(テレワーク)の実施を重点施策に掲げ、社員が仕事に誇りとやりがいを持った、活力ある企業を目指してまいります。
(注)MSC(マネージドサービスセンター)
お客様のシステム運用部門に代わって、24時間365日、障害監視・復旧、障害原因究明及び是正処置、アプリケーションの維持・メンテナンスまで、ITインフラすべてを包括してサポートする運用保守アウトソーシングサービスです。