四半期報告書-第27期第1四半期(平成28年10月1日-平成28年12月31日)

【提出】
2017/02/10 15:06
【資料】
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【項目】
14項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結累計期間(以下「当四半期」という。)にかかる四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当四半期においては、主力のネットマーケティング事業が国内は堅調に推移したものの、海外における取扱高が伸び悩んだことが影響し、増収減益となりました。メディアコンテンツ事業については、マンガコンテンツ事業を中心に収益が拡大いたしましたが、先行投資を積極的に実施したこと等により前期に引き続き営業損失を計上しております。一方、2016年9月期においてノンコア事業に分類していたアクセルマーク株式会社について、当社保有株式の一部を2016年11月10日付で売却したことに伴い、同社及びその子会社は当社の連結対象から除外されるとともに、当該株式売却に係る一時的な利益を中心に当四半期において非継続事業からの四半期利益883百万円を計上いたしました。
これらの結果、収益は3,586百万円(前年同期比8.2%増)、Non-GAAP営業利益は815百万円(前年同期比16.2%減)、営業利益は771百万円(前年同期比20.2%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1,410百万円(前年同期比122.8%増)となりました。
報告セグメント別の業績は、次のとおりであります。
①ネットマーケティング事業
インターネットを活用した包括的なマーケティング支援サービスを企業向けに展開しております。具体的には、スマートフォン向けを中心としたインターネット広告の販売をはじめ、自社サービスとしてクラウド型CRMサービスやアフィリエイトネットワーク等のマーケティングプラットフォームの運営を手がけております。
当四半期においては、スマートフォン向け運用型広告を中心とするネット広告市場の拡大を背景に、積極的な営業活動を展開し業容拡大を図りました。その結果、国内市場においては堅調に推移し、成長分野であるスマートフォン広告を中心に取扱高を伸長させることができました。一方、海外においては、東南アジアトップクラスのデジタルエージェンシーLion Digital Global LTDを2016年10月に連結子会社化したことが寄与したものの、既存の大型案件の出稿減が影響し取扱高が伸び悩みました。
これらの結果、収益は3,434百万円(前年同期比5.8%増)、Non-GAAP営業利益は1,166百万円(前年同期比7.3%減)となりました。
②メディアコンテンツ事業
「マンガコンテンツ事業」では、自社IP(知的財産)の企画・開発を目的にマンガ家の育成・支援を手がけるとともに、専属作家によるオリジナル作品を中心に構成されたマンガアプリ「GANMA!」を自社メディアとして運営しております。その他に、社内ベンチャーから生まれた新規事業として、「採用プラットフォーム事業」、「社会貢献プラットフォーム事業」、「医療プラットフォーム事業」等を展開しております。
当四半期のマンガコンテンツ事業においては、マンガアプリ「GANMA!」の規模拡大のためのマーケティング投資を強化いたしました。その結果、GANMA!のユーザー数は大幅に増加し、アプリの累計ダウンロード数は2016年12月末時点で約449万件と前年同期に比べ約2倍にまで拡大いたしました。また、GANMA!に掲載される広告の販売も順調に推移し、広告収益を中心とするアプリ収益は前年同期比約5.1倍に伸長いたしました。
一方、その他の各種新規事業も概ね堅調に推移いたしました。
これらの結果、収益は206百万円(前年同期比76.6%増)、Non-GAAP営業損失は219百万円(前年同期は194百万円のNon-GAAP営業損失)となりました。
(2)財政状態に関する説明
当四半期末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて、1,321百万円減少し、28,660百万円となりました。これは主に、のれんが1,720百万円及び持分法で会計処理されている投資が1,404百万円増加した一方で、現金及び現金同等物が3,478百万円減少したことによるものであります。のれんの増加は、Lion Digital Global LTDの株式96.01%を現金により取得し、当該買収に伴い、のれんを計上したことによるものであります。また、持分法で会計処理されている投資の増加は主に、当社が保有するアクセルマーク株式を一部売却したことにより、同社及びその子会社が当社の連結対象から除外され、持分法適用関連会社となったことによるものであります。
負債については、営業債務が406百万円及び未払法人所得税が1,110百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べて1,425百万円減少し、13,510百万円となりました。
資本については、自己株式の取得630百万円及び配当金の支払により415百万円減少した一方で、四半期利益の計上1,420百万円等により、前連結会計年度末に比べて104百万円増加し、15,150百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当四半期末における「現金及び現金同等物」は前連結会計年度末に比べて3,478百万円減少し、12,003百万円となりました。
当四半期における各キャッシュ・フローの状況と主な内容は、次のとおりであります。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当四半期において営業活動の結果、880百万円の資金流出(前四半期は129百万円の資金流入)となりました。
これは主に、継続事業からの税引前四半期利益747百万円を計上した一方、法人所得税の支払い1,169百万円及び運転資本398百万円の減少があったことによるものであります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当四半期において投資活動の結果、1,775百万円の資金流出(前四半期は30百万円の資金流出)となりました。
これは主に、有価証券の取得及び売却によるネットの資金流入244百万円(有価証券の取得による資金流出55百万円、売却による資金流入299百万円)があった一方、支配喪失を伴う子会社株式の売却による資金流出が585百万円及び支配獲得を伴う子会社株式の取得による資金流出が1,373百万円が発生したことによるものであります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当四半期において財務活動の結果、899百万円の資金流出(前四半期は55百万円の資金流出)となりました。
これは主に、自己株式の取得による資金流出が630百万円及び配当金の支払い415百万円が発生したことによるものであります。
(4)対処すべき課題
当四半期において、当社グループが対処すべき課題に、重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。