四半期報告書-第31期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/14 11:43
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27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、個人消費の緩やかな回復や企業収益、国内設備投資の改善が進み、全体として緩やかな回復基調が続きました。
また世界経済は、アジアでは中国において個人消費を中心に堅調に推移し、米国では企業部門の業績の回復や個人消費の増加、雇用情勢の改善などを背景に緩やかな拡大基調が続きました。欧州でも製造業を中心とした企業部門の改善や堅調な個人消費により、緩やかな回復基調が続いたことから全体として景気は緩やかに持ち直しております。
このような経済状況のもとで、当社グループは、収益構造の強化を目的とし、各事業部門の利益確保を意識した収益管理をより一層徹底し、グループ全体の業績向上を目指してまいりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は前年同期の大口の不動産売却取引の反動減により5,154,911千円(前年同期比3.9%減)となりましたが、賃貸事業とソフトウェア事業の増益により営業利益518,203千円(同6.4%増)、経常利益439,954千円(同2.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益301,767千円(同4.5%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①不動産事業
不動産買取再販事業と競売落札事業が牽引しておりますが、前年同期の大口の不動産売却取引の反動減により減収減益となりました。
当第3四半期連結累計期間における不動産事業の売上高は3,713,910千円(前年同期比8.2%減)、セグメント利益418,183千円(同8.4%減)となりました。
②マンション管理事業
分譲マンションを中心としたマンション管理事業を行っております。「安心」「誠実」「対応力」の3つのキーワードを行動の基とし、九州・福岡に根ざした地域密着型のマンション管理会社としての事業基盤の強化を図っております。
当第3四半期連結累計期間におけるマンション管理事業の売上高は851,571千円(前年同期比1.4%増)、セグメント損失18,646千円(前年同期はセグメント損失15,081千円)となりました。
③賃貸事業
当社グループが保有する賃貸等不動産による賃料収入事業と、マンション管理物件の賃貸仲介事業など、グループの営業資産を基にシナジー効果を最大限発揮し、収益につなげる事業を拡大して行っております。また一般管理物件の賃貸管理戸数の増加による更なる基盤強化を図っております。
当第3四半期連結累計期間における賃貸事業の売上高は賃収物件の増加により511,748千円(前年同期比13.9%増)、セグメント利益161,926千円(同26.8%増)となりました。
④ソフトウェア事業
パッケージソフト販売部門のより一層の強化に加え、ユーザーへのサービスを充実させるべく主力商品の機能強化に伴う開発及びサポートセンターの人員強化を図り、製品としての魅力を高める活動を積極的に推進しております。またパッケージソフトウェアの操作指導(スクール)やバージョンアップ案内等の保守関連にも注力しております。
当第3四半期連結累計期間の売上高は112,411千円(前年同期比5.8%増)、セグメント利益22,828千円(前年同期はセグメント損失1,488千円)となりました。
⑤ファイナンス事業
事業者向け不動産担保貸付を主として行っております。
当第3四半期連結累計期間における売上高はは融資案件の増加によりは58,148千円(前年同期比12.6%増)、セグメント利益は人件費等営業経費の増加により23,455千円(同35.7%減)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は7,543,629千円となり、前連結会計年度末に比べ777,370千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が377,660千円、販売用不動産が591,971千円増加し、前渡金が193,282千円減少したことによるものであります。固定資産は6,482,157千円となり、前連結会計年度末に比べ1,280,063千円増加いたしました。これは主に建物及び構築物が548,280千円、土地が750,328千円増加したことによるものであります。
この結果、資産合計は14,027,208千円となり、前連結会計年度末に比べ2,056,450千円増加いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は6,608,526千円となり、前連結会計年度末に比べ367,953千円減少いたしました。これは主に短期借入金が379,453千円減少したとこによるものであります。固定負債は5,542,368千円となり、前連結会計年度末に比べ2,134,391千円増加いたしました。これは主に長期借入金が2,115,150千円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は12,150,894千円となり、前連結会計年度末に比べ1,766,438千円増加いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は1,876,313千円となり、前連結会計年度末に比べ290,011千円増加いたしました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益301,767千円及び剰余金の配当12,446千円の計上等によるものであります。
この結果、自己資本比率は13.4%(前連結会計年度末は13.3%)となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
平成29年5月11日の「平成29年3月期 決算短信」で公表しました通期の連結業績予想に変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費は1,221千円であり、ソフトウェア事業における販売ソフト「でんきやさん」、「せつびやさん」等の主力商品の次期バージョンの開発など、次期成長戦略のベースとなるソフトウェアの開発活動に活かしております。