訂正有価証券報告書-第29期(平成26年6月1日-平成27年5月31日)

【提出】
2016/04/21 16:30
【資料】
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【項目】
119項目

事業内容

当社は平成21年6月1日付で新設型会社分割を行い、調剤薬局事業を新設子会社のファーマライズ株式会社が承継することで、当社(ファーマライズホールディングス株式会社)は持株会社となりました。現在の当社グループは、持株会社である当社を中心に、連結子会社17社と持分法適用関連会社3社で構成されております。
なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。
それぞれの事業内容は以下のとおりであります。
(調剤薬局事業)
当社は連結子会社・関連会社において、医療機関の発行する処方せんに基づき一般患者に医薬品の調剤を行う調剤薬局を経営し、調剤による報酬は、健康保険法に基づき、患者一部負担金を患者に請求し、患者一部負担金以外については社会保険診療報酬支払基金及び国民健康保険団体連合会に請求を行っております。
当社の調剤薬局事業展開の特徴としては、持株会社体制のもとで北海道から九州までの地域を、各事業子会社がきめ細かく主体的に運営している点であります。出店における形態としては、病院に隣接した出店を中心とし、主応需医療機関(※1)とマンツーマンの医薬分業体制を構築することを基本としております。平均的な店舗面積は100~230㎡の広さで、各投薬窓口にはグループ内ネットワークに接続したレセプトコンピュータ(※2)を配置し患者ごとに指導及び医薬品情報を提供、また投薬カウンターに仕切りを設け患者プライバシー保護に配慮した造りとしております。
また、近年におきましては、自宅や職場近くの調剤薬局を利用したいとのニーズの高まりに合わせ、街中でコンビニエンスストアを併設する新業態の開発や大型スーパーマケットに出店する新型店舗の開発も進めております。
なお、新業態として調剤薬局が併設するコンビニエンスストアの運営事業は、調剤薬局事業とは分け、その他の事業に区分しております。
(※1) 薬局が最も多く処方せんを受け取るメインクライアント(病院、診療所等)
(※2)レセプト(調剤報酬明細書)を作成するコンピュータ
(医学資料保管・管理事業)
医学資料保管・管理事業は、調剤薬局事業の周辺業務として、株式会社寿データバンクが手掛ける紙カルテやレントゲンフィルム等の保管・管理事業であります。同事業は、全国の病院において震災対応や業務効率化のための建替・移転が活発に行われていること等を背景として事業基盤を安定的に確保しております。
(その他)
その他の事業の主な内容は次の5つであります。①北海道ファーマライズ株式会社で行っている医療モールの経営事業、②北海道ファーマライズ株式会社で行っている化粧品等の販売事業、③ファーマライズ株式会社の子会社である株式会社レイケアセンターによる人材派遣事業、④有限会社エス・アンド・エスで行っている文具等の販売事業、⑤株式会社ファミリーマート(フランチャイザー)との業務提携に基づきファーマライズプラス株式会社と新世薬品株式会社が行っているコンビニエンスストアの運営事業であります。
当社グループではこれらのその他の事業につきましても、調剤薬局のシナジー事業として収益機会の拡大に向けて鋭意取り組んでおります。
(事業系統図)