四半期報告書-第19期第2四半期(平成27年4月1日-平成27年6月30日)

【提出】
2015/08/07 15:16
【資料】
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【項目】
28項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当社グループを取り巻く環境は、国内スマートフォンの普及台数は着実に積み上がり、2015年3月末時点で6,850万件(MM総研調べ)を突破、さらに海外においても、2016年末には37億4,600万件の加入が見込まれる(シード・プランニング調べ)など、世界規模でのさらなるユーザー数の拡大が期待されます。
このような環境の下、当社は、重要な経営指標をMAU(Monthly Active User(※))とし、ユーザー数の維持・拡大を目指し、継続的なゲームの運営に努めてまいりました。
当社の主力タイトルであるスマートフォン向けパズルRPG「パズル&ドラゴンズ(以下、「パズドラ」)」では、アップデートや新ダンジョンの追加等を継続的に実施し、顧客満足度向上によるMAUの維持・拡大を図ってまいりました。しかしながら、「パズドラ」は、サービス開始から既に4年目に突入し、ユーザーの習熟度も高度になるに伴い、新機能の追加や新モンスターの実装など継続的なアップデートを行っているものの、ユーザーのゲーム消費速度が高まっていることから、一時的な課金率が低下いたしました。一方で、毎年開催しているファンイベント「ガンホーフェスティバル2015」を5月に開催いたしました。「ガンホーフェスティバル」では、毎年「パズドラ」の日本一を決めるチャンピオンシップを開催しており、今年3月より全国9か所の地区予選を行ってまいりました。結果、全国9か所での地区予選及び「ガンホーフェスティバル2015」の総動員数は、110,075人となり、大きな盛り上がりを見せました。
海外向けの「パズドラ」では、北米におけるダウンロード数が5月6日をもって700万ダウンロードを突破するなど、着実にユーザー数を拡大してまいりました。
さらに、スマートフォン以外では「パズドラ」と任天堂株式会社の人気キャラクターであるスーパーマリオブラザーズがコラボレーションしたニンテンドー3DSシリーズ向け「PUZZLE & DRAGONS SUPER MARIO BROS. EDITION」を4月29日に発売いたしました。また、国内の発売に続き、5月には北米・韓国・欧州でも相次いで販売を開始し、海外における「パズドラ」のプロモーション効果を生み出すことを期待しております。
「パズドラ」以外には、2014年2月よりサービスを開始した「サモンズボード」が300万ダウンロードを突破、初のテレビCMを実施いたしました。また、2013年9月にサービスを開始した「ディバインゲート」も400万ダウンロードを突破し、アニメ化が決定するなど、着実にユーザーのすそ野を広げてまいりました。さらに、「ケリ姫スイーツ」では、6月20日に国内で1,000万ダウンロードを突破いたしました。海外では、4月より香港・台湾・マカオにて順次サービスを開始しており、6月には100万ダウンロードを突破するなど、順調にユーザー数を伸ばしてまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間は売上高82,340百万円(前年同期比12.7%減)、営業利益41,464百万円(前年同期比22.9%減)、経常利益41,533百万円(前年同期比21.3%減)、四半期純利益26,301百万円(前年同期比18.0%減)となりました。
なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けて記載しておりません。
※ MAU(Monthly Active User マンスリーアクティブユーザー)とは、月に1回以上、ゲームにログインしている利用者であります。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間の資産合計は、97,243百万円(前連結会計年度末比63,837百万円減少)となりました。これは主に、公開買付けによりソフトバンク株式会社から自己株式を取得した結果、現金及び預金が60,437百万円減少したことによります。なお、ソフトバンク株式会社は平成27年7月1日付でソフトバンクグループ株式会社に商号変更しております。
負債合計は、23,452百万円(前連結会計年度末比6,424百万円減少)となりました。これは主に、法人税等を支払った結果、未払法人税等が4,192百万円減少したことによります。
純資産合計は、73,790百万円(前連結会計年度末比57,413百万円減少)となりました。これは主に、スマートフォンゲームの売上高が堅調に推移した結果、利益剰余金が四半期純利益の計上により26,301百万円増加し、また純資産が自己株式の取得に伴い79,999百万円減少したことによります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ15,982百万円減少し、当第2四半期連結累計期間末に70,995百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>営業活動によって得られた資金は24,942百万円となりました。
これは主に税金等調整前四半期純利益41,510百万円及び法人税等の支払額19,264百万円が含まれるためです。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>投資活動によって得られた資金は42,608百万円となりました。
これは主に定期預金の払戻による収入45,231百万円が含まれるためです。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>財務活動によって使用された資金は83,580百万円となりました。
これは主に自己株式の取得による支出79,999百万円及び配当金の支払額3,423百万円が含まれるためです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は456百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。