有価証券報告書-第50期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/23 14:42
【資料】
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【項目】
111項目

対処すべき課題

当社グループが属する情報サービス業界は、IT技術の進歩に伴う低廉化とコモディティ化により、中長期的な競争環境の激化と収益性の悪化に見舞われております。一方で短中期的には、2020年の東京オリンピック開催に伴うIT設備投資需要の増加、マイナンバー制度の導入、消費税増税等に伴うITシステムの更新需要の増大などにより、人材の慢性的な不足が継続するものと予想されます。
当社グループにおいては、このような事業環境の変化により、不採算案件の発生の増加や、当社グループが従来から得意としてきた大型のシステム開発案件が減少、小型案件の増加に伴う開発効率の低下など、収益性の不安定化が経営課題となっております。
これらの経営課題を踏まえ、当社グループは、2015年度を初年度とする「中期経営計画2015」を以下のとおり策定いたしました。
「中期経営計画2015」の基本方針
① 収益の向上と安定化
・システム開発事業におけるスキル・ノウハウを業種・業務軸に強化
・ERP系業務を中心に、利益率の高いSI事業を拡大
・不採算案件の発生防止
② ポートフォリオの多様化
・当社保有のサービスを再検討し、サービスメニューの拡大
・新規事業(フロンティア事業)の創出
③ 全社横断機能の更なる強化
・不採算案件の撲滅に向けたプロジェクト管理の強化、精緻化
・QCD(品質・コスト・納期)の厳守および顧客満足度の向上
・人材育成の強化
また、当社グループは、活力あふれた企業文化を醸成するために、社員参加型のIKI2!プロジェクト(イキイキプロジェクト)を、一昨年度から実施しております。上記の「中期経営計画2015」を推進するとともに、これらの活動を今後も継続的に展開することで、当社グループの経営課題の解決、ポートフォリオの多様化と安定的な収益確保の実現を目指してまいります。
当社グループは、上場企業としての社会的責任を認識し、積極的にコンプライアンスを推進することに加え、最適な商品やサービスを提供するとともに、常に先端技術の探求と普及に努め、社会や顧客に対し信頼され成長を期待される企業であり続けてまいります。