四半期報告書-第16期第1四半期(平成28年1月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/05/12 15:06
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12項目

有報資料

文中の将来に関する事項は、本四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績に関する分析
当社グループは、日本、中国及び米国を中心に、アジア及び世界で線維症関連治療薬の研究開発、製造及び販売事業を展開するグローバル製薬企業です。当社の主な収益源は、中国で上市した特発性肺線維症(IPF)治療薬であるアイスーリュイ[中国語:艾思瑞®、英語:Etuary®(一般名:ピルフェニドン)]の売上収益です。当社グループが保有する複数の開発パイプラインは、線維症の革新的な治療薬を中核とし、放射線性肺炎(RP)、糖尿病腎症(DN)、肝硬変・慢性肝不全急性化(ACLF)及び急性前骨髄球性白血病(APL)を含む治療薬に集中しています。当社は、主として中国において臨床試験を実施しておりますが、当連結会計年度中に米国市場での追加的な臨床試験プログラムを開始する予定です。
当第1四半期連結累計期間の経営成績は以下の通りであります。
① 四半期連結経営成績
四半期連結経営成績概要
(単位:千円)
前第1四半期連結累計期間当第1四半期連結累計期間増減
売上収益232,642309,84077,197
売上総利益166,378260,53694,158
営業利益(△損失)△115,144△108,0037,141
四半期利益(△損失)△148,708△271,869△123,160

売上収益及び売上総利益
当第1四半期連結累計期間の売上収益は、前年同期比約33.2%増加の309,840千円となりました。当社の重要な医薬品であるアイスーリュイの売上は、売上収益全体の85%以上を占めております。利益率は改善し続けており、売上総利益は、前年同期比約56.6%増加の260,536千円となりました。
当第1四半期連結会計期間のアイスーリュイの売上収益は265百万円となり、前年同期の161百万円と比べて約64.6%の増加となりました。また、前第4四半期連結会計期間と比べ、約14.7%の増加となりました。
アイスーリュイ 四半期毎の売上収益推移(2015年4月~2016年3月)
(単位:百万円)
前第2四半期
連結会計期間
前第3四半期
連結会計期間
前第4四半期
連結会計期間
当第1四半期
連結会計期間
売上収益201190231265


当第1四半期連結累計期間には、中国ベスーン基金の患者助成プログラムを通して、アイスーリュイ生産量の約30%がIPF患者の方々へ配布されました。中国ベスーン基金運営委員会により運営される当プログラムは、治療を必要とする最大限の患者に新たな治療法を提供するという当社の長期的なコミットメントの一環であり、経済的に恵まれないIPF患者の方々へアイスーリュイを提供するものです。
営業利益(損失)
当第1四半期連結累計期間の営業損失は、前年同期の115,144千円の損失と比べ、7,141千円改善し、108,003千円の損失となりました。営業利益の改善は、主として、売上総利益率の増加と営業経費を慎重に管理したことによるものです。
四半期利益(損失)
当第1四半期連結累計期間の四半期損失は、前年同期の148,708千円の損失と比べ、123,160千円増加し、271,869千円の損失となりました。これは、主として、当社が保有する金融資産と負債に対する営業外の為替差損119,709千円によるものです。
販売費及び一般管理費、研究開発費の明細
(単位:千円)
前第1四半期連結累計期間当第1四半期連結累計期間増減
販売費及び一般管理費△230,070△283,715△53,645
人件費△67,202△83,279△16,077
その他の支払手数料△84,819△129,533△44,714
研究開発費△52,058△73,562△21,503

当第1四半期連結累計期間の販売費及び一般管理費は、前年同期に比べ53,645千円増加し、283,715千円となりました。これは、アイスーリュイの売上増加に関連した、その他の支払手数料の増加及び北京コンチネント薬業有限公司(北京コンチネント)における営業人員の増強によるものです。研究開発費の21,503千円の増加は、F351の第2相臨床試験及びアイスーリュイの適応症である放射線性肺炎(RP)の第3相臨床試験に先行するパイロット試験等の中国における臨床試験によるものです。
金融収益、金融費用及び持分法による投資利益
(単位:千円)
前第1四半期連結累計期間当第1四半期連結累計期間増減
金融収益2,5425,5973,054
金融費用△4,831△125,257△120,425
持分法による投資利益(△損失)△31,274△34,324△3,049

金融収益
当第1四半期連結累計期間の金融収益は、前年同期の2,542千円と比べて、3,054千円増加し、5,597千円となりました。これは、当期の受取利息が増加したためです。
金融費用
当第1四半期連結累計期間の金融費用は、前年同期の4,831千円と比べて、120,425千円増加し、125,257千円となりました。これは、円高により、当社及び連結子会社が保有する外貨建ての資産及び負債の評価減を行ったことから発生した、営業外の為替差損によるものです。
持分法による投資利益(損失)
当第1四半期連結累計期間の持分法による投資損失は、前年同期の31,274千円と比べて、3,049千円増加し、34,324千円となりました。これは、米国のIriSys, LLCへの投資に関連するものであります。
② 地域別セグメント情報
日本 - 当第1四半期連結累計期間の日本における売上収益は、前年同期と比べて2,093千円減少し、6,367千円となりました。セグメント損失は、前年同期と比べて4,206千円減少し、82,959千円となりました。
中国 - 当第1四半期連結累計期間の中国における売上収益は、前年同期と比べて78,928千円増加し、310,301千円となりました。セグメント損失は、前年同期と比べて13,088千円減少し、11,929千円となりました。
米国 - 当第1四半期連結累計期間の米国におけるセグメント損失は、前年同期の2,961千円に対し、13,086千円となりました。
(2)財政状態に関する分析
連結財政状態
(単位:千円)
前連結会計年度当第1四半期
連結会計期間
増減
資産合計6,385,5796,075,309△310,269
負債合計1,257,7231,238,879△18,843
資本合計5,127,8554,836,429△291,425

資産合計
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて310,269千円減少し、6,075,309千円となりました。これは、主として、営業損失の計上による現金及び現金同等物の減少と非流動資産の減少によるものです。
負債合計
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて18,843千円減少し、1,238,879千円となりました。これは、その他の流動負債の減少によるものです。
資本合計
当第1四半期連結会計期間末における資本合計は、前連結会計年度末に比べて291,425千円減少し、4,836,429千円となりました。これは、主として、利益剰余金の減少によるものです。
連結キャッシュ・フロー
(単位:千円)
前第1四半期
連結累計期間
当第1四半期
連結累計期間
増減
営業活動によるキャッシュ・フロー△200,386△229,695△29,308
投資活動によるキャッシュ・フロー△906,134△73,237832,897
財務活動によるキャッシュ・フロー243,40464,728△178,676

営業活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローの支出は、前年同期の200,386千円と比べて29,308千円増加し、229,695千円となりました。主な支出は、税引前四半期損失261,987千円並びに営業債権及びその他の債権の増加によるキャッシュの減少79,330千円であります。
投資活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローの支出は、前年同期の906,134千円と比べて832,897千円減少し、73,237千円となりました。主な支出は、定期預金預入支出の73,211千円であります。
財務活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローの収入は、前年同期の243,404千円と比べて178,676千円減少し、64,728千円となりました。主な収入は、長期借入による収入75,228千円であります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。また新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間においては、主に肝線維症治療薬としてのF351(ヒドロニドン)の米国における治験許可(IND)申請を米国食品医薬局(FDA)に対して行い、また、F351の中国での第2相臨床試験を継続して行いました。その結果、研究開発費の総額は、73,562千円となりました。
研究開発活動の詳細は以下のとおりです。
■アイスーリュイ
放射線性肺炎(RP)
当社グループは、アイスーリュイの2番目の適応症である放射線性肺炎(RP)治療薬の、第3相臨床試験前パイロット試験を実施しております。これは、多回投与、多施設での試験を行うもので、2016年3月末現在、3人の患者の組み入れが終了しており、合計10の施設が当試験に参加する予定です。
糖尿病腎症(DN)
当社グループは、アイスーリュイの3番目の適応症である、糖尿病腎症(DN)治療薬のIND申請を行いましたが、当申請については現在、中国国家食品薬品監督管理総局(CFDA)が評価・検討を行っております。DNは、中国の糖尿病患者のうち、約5分の1が発症するとされる疾患です。DN治療薬は、既承認薬であるアイスーリュイの追加適応症であるため、承認取得後は、直接、第2相または第3相臨床試験から開始できる可能性があります。
結合組織疾患を伴う間質性肺疾患(CTD-ILD)
アイスーリュイの4番目の追加適応症は、結合組織疾患を伴う間質性肺疾患(CTD-ILD)です。CTD-ILDは、肺の炎症もしくは線維症、またはその両方を引き起こします。当社グループは、CTD-ILD治療薬についてのIND申請を2014年12月にCFDAに行いましたが、承認取得後は、直接、第2相または第3相臨床試験から開始できる可能性があります。
■F351(肝線維症等治療薬)
F351は、当社グループのパイプラインの中でも重要な創薬候補化合物で、臨床開発活動を世界の主要医薬品市場で展開する当社戦略に必要不可欠なものです。F351は、アイスーリュイの誘導体である新規創薬候補化合物です。内臓の繊維化に重要な役割を果たす肝星細胞の増殖及びTGF-ベータ伝達経路の両方の阻害剤で、当社の連結子会社である上海ジェノミクス有限公司における多様な動物試験において、肝線維症及び腎線維症に対して顕著な有効性を示しました。当社グループは中国、日本、豪州、カナダ、米国、欧州各国を含む主要な国でのF351の特許権を保有しております。
中国 - 当社グループは、中国において、F351の肝線維症治療薬としての第2相臨床試験を行っておりますが、これは、慢性B型肝炎ウイルス感染による肝線維症の治療におけるF351の安全性及び有効性を検証するもので、中国全土のクラスAAAの13の病院が参加し、240人の被験者に対して、無作為、二重盲検、プラセボ、多回投与、多施設での試験を行うものです。2016年3月末日現在、15の施設で、63人の被験者登録が行われています。
米国 - 2016年3月11日、当社は、肝線維症治療薬としてのF351(ヒドロニドン)の米国におけるIND申請を米国FDAに対して行いました。
■ タミバロテン(急性前骨髄球性白血病(APL)治療薬)
タミバロテンは、急性前骨髄球性白血病(APL)治療薬です。APLは、急性骨髄白血病の一種で、前骨髄球が「がん化」する白血病です。タミバロテンは、白血病が有するPML/RARαという異常分子に特異的に働く分子標的薬で、抗がん剤治療とは異なり、白血病細胞を破壊するのではなく、より成熟した細胞に分化させることで治療効果を発揮します。また、タミバロテンは、オールトランス型レチノイン酸(ATRA)耐性を獲得し、トレチノインに反応しなくなったAPL症例に対しても効果があることが期待されております。
東光薬品工業株式会社と当社子会社のGNI-EPS (HONG KONG) HOLDINGS LIMITED (GNI-EPS)は、2015年10月に、アムノレイク®錠2mg(一般名:タミバロテン)を、輸入薬として、CFDAに登録申請を行いました。輸入薬登録は、CFDAによる評価・検討の進捗にもよりますが、申請から1~2年ほどで承認される見込みです。
■F573(急性肝不全・慢性肝不全急性化(ACLF)治療薬)
急性肝不全・慢性肝不全急性化(ACLF)治療薬F573は、アイスーリュイ及びF351に続く3つ目の新薬候補化合物で、当社グループは、2011年7月にCFDAにIND申請書を提出しております。F573は、ジペプチド化合物で、細胞死や炎症反応をもたらす酵素の一種であるカスパーゼを阻害する可能性を持つものです。大規模な肝細胞死は、多くの場合、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、アルコール性肝硬変に起因する重症肝炎と関連して発生しますが、中国では、B型肝炎ウイルスに起因する肝疾患の患者が、世界的に見ても多く存在しています。この治療法としては、現存する抗ウイルス剤による治療以外の選択肢は限られており、最終手段である肝臓移植は、大変高額な治療であります。
F573 は、米国企業EpiCept Corporation(現Immune Pharmaceuticals, Inc.)からライセンスの供与を受けたものであり、当社グループは、アジアにおいては、中国、日本、豪州及びニュージーランド他の権利を保有し、更には、その他の地域の権利も取得できる優先権も保有しております。
■その他
以上のパイプラインの他、2015年12月には、当社の連結子会社である北京コンチネントが、酪酸ヒドロコルチゾンの温度により制御されるフォーム製剤(外用薬)のIND申請書を北京市食品薬品監督管理局に提出し、受理されております。当フォーム製剤は、湿疹、乾癬、接触性皮膚炎等の外用薬として、北京コンチネントとGENEPHARM Biotech Corp.(台湾企業)により共同開発されたものです。承認されれば、これは中国で初めての温度により制御されるフォーム製剤となります。

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