訂正有価証券報告書-第15期(2023/04/01-2024/03/31)
(3)戦略
前述のマテリアリティ分析プロセスを経て、2023中期経営計画におけるマテリアリティに「製品品質の安全性・信頼性」「生物多様性」「堅牢なサプライチェーン構築による医薬品の安定供給」「高い倫理観に基づいたマーケティング」を新たなマテリアリティとして加えました。12のマテリアリティ毎に下表の取り組みを推進し、明治グループサステナビリティ2026ビジョンの実現を目指します。
前述のマテリアリティ分析プロセスを経て、2023中期経営計画におけるマテリアリティに「製品品質の安全性・信頼性」「生物多様性」「堅牢なサプライチェーン構築による医薬品の安定供給」「高い倫理観に基づいたマーケティング」を新たなマテリアリティとして加えました。12のマテリアリティ毎に下表の取り組みを推進し、明治グループサステナビリティ2026ビジョンの実現を目指します。
| 活動 テーマ | マテリアリティ | 中長期の目指す姿 | サブトピック | 主な取り組み |
| こころとからだの健康に貢献 | 健康と栄養 | 食のリーディングカンパニーとして、地域やライフステージごとに異なる健康と栄養の課題に向き合い、科学的なアプローチで栄養価値を評価し、人々の健康な食生活に貢献している。 | 健康な食生活 への貢献 | ・明治栄養プロファイリングシステム(Meiji Nutritional Profiling System: Meiji NPS)による自社商品の栄養価値の評価実施および今後の栄養価値向上に向けた基礎データの整備 |
| ・健康な食生活・食文化の普及・啓発に向けた食育活動の拡充 | ||||
| ・“咀嚼~嚥下”のプロセスにおける、嚥下運動の可視化、新たな模擬装置の開発、実験方法の確立 | ||||
| 新興・再興感染症の脅威 | 感染症領域におけるアジアのリーディングカンパニーとして、予防から治療にわたる医薬品を中心としたソリューションを提供し、感染症の高まる脅威から人々を守っている。 | 新興感染症 | ・レプリコンワクチン「コスタイベ筋注用」を上市および国内供給体制の整備 | |
| ・小児を対象とした不活化ワクチン「KD-414」の上市および国内供給体制の整備 | ||||
| 再興感染症 | ・先進的研究開発戦略センター(SCARDA)の公募事業への参画による、デングワクチン「KD-382」の開発 | |||
| AMR (薬剤耐性菌) | ・カルバペネム耐性腸内細菌に対するβ-ラクタマーゼ阻害剤「OP0595」の開発 | |||
| 堅牢な サプライチェーン 構築による 医薬品の安定供給 | 国内とグローバルに堅牢なサプライチェーン体制を確立し、高品質で経済的な医薬品を安定的に提供する。 | ― | ・安定確保医薬品 カテゴリA製品(「バンコマイシン」「メロペネム」「スルバシリン」「タゾピペ」)の在庫月数のコントロールによる安定供給体制の確立 | |
| ・海外依存度の高いペニシリン原薬の国内生産体制の構築(岐阜工場における製造設備導入) | ||||
| 製品品質の 安全性・信頼性 | 食薬の領域でグローバルに事業拡大をする中で、品質保証と安全管理の業務を適切に実施し、製品回収ゼロを継続的に実現している。 | 食品の安全性と 品質保証 | ・明治グローバル品質方針(Meiji’s Quality Policy)に基づく「明治 品質コミュニケーション(Meiji Quality Comm)」活動の推進による品質への取り組み強化 | |
| 医薬品の 信頼性保証 | ・新分野およびグローバル展開に対応した信頼性保証体制の強化 ・製品ライフサイクル全般にわたる信頼性保証システムの変革 ・品質マネジメントレビューの着実な実施と信頼性保証活動(製造所監査、安全管理業務など)の徹底による未然防止 |
| 活動 テーマ | マテリアリティ | 中長期の目指す姿 | サブトピック | 主な取り組み |
| 環境との調和 | 気候変動 | 省エネ・創エネ活動の強化、再生可能エネルギーの利活用、酪農分野でのGHG排出量削減などによりサプライチェーン全体のCO₂排出量の削減を図り、2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指す。 | CO₂排出量の 削減 | ・省エネ・創エネ活動の強化、カーボンクレジットの活用などによるScope1、2におけるCO₂排出量の削減 |
| ・酪農分野でのGHG排出量削減、容器包装材料の使用量削減、サプライヤーとの連携強化などによるScope3におけるCO₂排出量の削減 | ||||
| 再生可能 エネルギー の利活用 | ・太陽光発電設備の導入拡大、再エネ由来電力の活用強化による再生可能エネルギーへの移行推進 | |||
| 資源循環 | 3R (Reduce, Reuse, Recycle)+Renewableの取り組みに加え、資源投入量・消費量を抑えながら付加価値を生み出す活動を推進することで、製品価値の最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑制などを図り、サーキュラーエコノミーへの移行を目指す。 | 容器包装の ライフサイクル 管理 | ・環境配慮型素材の研究開発を進めながら、プラスチック容器包装のリデュース推進 | |
| ・再生プラスチック、バイオマスプラスチックの活用強化によるバージンプラスチックの使用量削減 | ||||
| ・PETボトルに使用する再生プラスチック使用比率の拡大 | ||||
| 食品ロス削減 | ・需給精度の向上による不良在庫削減、賞味期間の延長、賞味期限の年月表示化などによる食品ロスの削減 | |||
| 廃棄物の削減・ 再生 | ・工場での排出物の発生抑制などによる最終処分量の削減 | |||
| ・動植物性残渣の再資源化(飼料化、肥料化、メタン発酵など)などによる食品廃棄物の削減 | ||||
| 水資源 | 水使用量の継続的な削減に加え、水源涵養など水源保全活動への積極的な取り組みによりウォーターニュートラルを実現している。 | ― | ・水の効率的な使用、節水型設備の積極的導入などによる水使用量の削減 | |
| ・工場の水源地での森林保全などによる水源涵養活動の拡大 | ||||
| 生物多様性 | 事業活動に伴う生物多様性・自然への依存と影響を把握し、生物多様性の損失に歯止めをかけ、自然環境に対してポジティブな影響を与える取り組みを積極的に行うことで自然との共生を目指す。 | 地域生態系 の保護 | ・自然共生サイトへの認定登録の推進 ※OECM国際データベースへの登録 | |
| ・森林保全活動を行うための保守管理契約の締結 | ||||
| 森林減少と劣化 の回避 | ・生乳、カカオを対象とした、TNFDフレームワークに沿った分析、対応策の策定 ・カカオ、パーム油など主要原材料の森林減少への取り組み推進 |
| 活動 テーマ | マテリアリティ | 中長期の目指す姿 | サブトピック | 主な取り組み |
| 豊かな社会づくり | バリューチェーンにおける 人権の尊重 | 自社のバリューチェーン上における人権課題を認識し、社員一人一人が自分ゴトとして捉え、その対応に取り組んでいる。 | 差別とハラスメント/ 児童労働/強制労働 などの人権侵害 | ・人権尊重に関する人権教育の実施 |
| ・海外における人権デュー・ディリジェンスの強化 | ||||
| 高い倫理観に 基づいた マーケティング | サプライチェーン下流のマーケティングによる影響を理解し、人権や環境に配慮した適切なコミュニケーションを実施している。 | ― | ・責任あるマーケティングコミュニケーションポリシーの制定および社員教育の実施 | |
| 多様な人財の 成長と活躍 | 社員と会社が 共に成長している。 ~ イキイキと働く多様な人財が新たな価値を創出 ~ | 「●明治グループにおける人的資本への取組 (2)戦略」に記載をしております。 | ||
| 活動 テーマ | マテリアリティ | 中長期の目指す姿 | サブトピック | 主な取り組み |
| 持続可能な調達活動 | 人権・環境に 配慮した サプライチェーンの構築 | サプライヤーと連携・協力してサプライチェーン全体で人権・環境などの社会的責任に配慮した調達活動に取り組み、責任あるサプライチェーンを確立している。 | サプライチェーン 管理 | ・サステナブル調達アンケートの結果分析によるリスク評価、監査を含むエンゲージメントの実施 |
| ・メイジ・デイリー・アドバイザリー(Meiji Dairy Advisory:MDA)を通じた、酪農現場の人材マネジメントによる人の成長および人権、アニマルウェルフェア、GHG排出量削減などの社会課題の解決支援 | ||||
| 個々の原材料についてトレーサビリティの確立に努め、原材料生産地での人権・環境などに関わる社会課題を把握し、その課題解決により持続可能な原材料調達を実現している。 | 持続可能な 原材料調達 | ・〈生乳〉酪農家におけるGHG排出量削減に向けた取り組みの推進 | ||
| ・〈カカオ〉メイジ・カカオ・サポート(Meiji Cocoa Support:MCS)を通じ、農家支援を実施した地域で生産された明治サステナブルカカオ豆の調達拡大 | ||||
| ・〈カカオ〉全ての調達先における農園までのトレーサビリティの確立 | ||||
| ・〈カカオ〉児童労働監視改善システム(CLMRS)もしくは同等のシステムの導入による、児童労働ゼロに向けた取り組みの推進 | ||||
| ・〈カカオ〉GPSマッピングなどによる農園の実態把握と森林の保護・回復を目的とした取り組みの推進 | ||||
| ・〈パーム油〉森林モニタリングを通じたサプライチェーン上の森林減少のリスクの特定・検証による、森林減少に関与していないパーム油の調達推進 | ||||
| ・〈紙〉製品の容器包装の環境配慮紙100%維持および事務用品や定型発行物の環境配慮紙への切り替え |