四半期報告書-第70期第3四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)

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2018/08/13 10:45
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24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成29年10月1日~平成30年6月30日)におけるわが国経済は、国内景気については企業収益や雇用環境の改善が進む中、緩やかな拡大基調が続きました。一方、海外では政治・経済の不確実性が高まり貿易摩擦が懸念される等不安定な状況が続きました。こうした中、個人消費については実質賃金の伸びが低く、将来不安を背景とした節約志向や選別消費が続く一方、資産効果や訪日観光客の増加により一部の商品カテゴリーで堅調な需要が見られる等跛行色の強い状況にありました。
当連結会計年度は「新しい事業、新しい販路、新しい調達拠点、新しい商品に立ち向かう」を行動指針とし、①コスメコンタクト®(注)事業、②OEM事業、③カテゴリーNo.1メーカーとしての化粧雑貨商品のブランド化を事業の3本柱として注力しております。また、海外市場については、特にコスメコンタクト®を中心に売上拡大を図っております。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は13,538,842千円(対前年同期比5.1%増)となりました。これは、ドラッグストア、百円均一ショップ等の主力業態向けに加え、テーマパーク向け等アミューズメント関連向けやネット通販向け売上が好調に推移したこと等によるものです。一方、自社企画商品の中でも粗利率の低いOEM商品の伸び率が高かったことに加え、競争激化の中、商品の質の向上を図ったこと、製造コストの高騰による原価の上昇等により、粗利率が低下しました。加えて、生産アイテム数の増加等により販売促進費が増えたほか、物流費、人件費が増加したこと等から販売費及び一般管理費が対前年同期比4.9%増の3,681,569千円となりました。この結果、営業利益は302,408千円(対前年同期比24.3%減)を計上、営業外損益で為替差益がなくなったことにより、経常利益は300,445千円(対前年同期比37.5%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は167,457千円(対前年同期比36.6%減)となりました。
(注)コスメコンタクト®は、瞳を大きく魅力的に見せる、マスカラやアイライナーのようなメイク発想のコンタクトレンズです。
当社グループの事業セグメントは、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおり、単一の事業セグメントでありますが、取扱い商品を区分した売上高の概況は次のとおりであります。
①化粧雑貨
当分類には、メイク関連用品、ヘアケア関連用品、トラベル用品、バス・エステ・健康関連グッズ等の売上が含まれます。当第3四半期連結累計期間の売上高は、新商品等が好調に推移したこと等により、7,384,481千円(対前年同期比5.8%増)となりました。
②コンタクトレンズ関連
当分類には、コンタクトレンズ、コンタクトレンズケア用品の売上が含まれます。当第3四半期連結累計期間の売上高は、基幹ブランド商品の売上が順調に拡大したことにより、2,894,885千円(対前年同期比11.7%増)となりました。
③服飾雑貨
当分類には、バッグ、ポーチ・ケース、サイフ類、その他服飾小物の売上が含まれます。当第3四半期連結累計期間の売上高は、OEMを中心にバッグ等の売上が減少したことで、2,049,095千円(対前年同期比5.1%減)となりました。
④その他
当分類には、生活雑貨、文具、行楽用品、ギフト等の売上が含まれます。当第3四半期連結累計期間の売上高は、タオル類、行楽用品等の売上が増加したことで、1,210,379千円(対前年同期比4.4%増)となりました。
(2)財政状態の分析
①資産
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて852,515千円増加し、13,677,268千円となりました
流動資産は、前連結会計年度末に比べて980,345千円増加し、10,893,985千円となりました。
これは主に、現金及び預金が696,419千円、受取手形及び売掛金が358,109千円増加したことに対し、その他が96,538千円減少したこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて127,829千円減少し、2,783,282千円となりました。
これは主に、有形固定資産が18,527千円、無形固定資産が103,581千円減少したこと等によるものであります。
②負債
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて788,716千円増加し、8,432,073千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて18,638千円増加し、4,952,292千円となりました。
これは主に、支払手形及び買掛金が69,265千円、1年内返済予定の長期借入金が51,632千円、その他が144,840千円増加したことに対し、未払法人税等が153,079千円、賞与引当金が73,120千円減少したこと等によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて770,077千円増加し、3,479,781千円となりました。
これは主に、長期借入金が756,700千円増加したこと等によるものであります。
③純資産
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて63,799千円増加し、5,245,194千円となりました。
これは主に、利益剰余金が33,358千円、その他有価証券評価差額金が29,961千円増加したこと等によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
記載すべき重要な事項はありません。