有価証券報告書-第20期(2025/01/01-2025/12/31)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
当社グループでは、創業100周年にあたる2029年を見据え、Missionとして「感受性のスイッチを全開にする」、Visionとして「ブランドひとつひとつの異なる個性を生かして、世界中の人々の人生を彩る企業グループ」、更にこれらを実現するための5つの行動指針を加えたグループ理念を掲げております。この企業理念のもと、個性・特徴を持ったブランドを複数保有し、それぞれの事業が成長することでグループ全体の企業価値向上を図っていく「マルチブランド戦略」を展開しております。グループ各社の自主自立した経営を志向し、持株会社である当社はグループ各社の経営に対するモニタリング機能を持つことで、グループ全体の経営の健全性確保と効率性向上に努めております。
(2) 目標とする経営指標
2026年時点で目標とする経営指標は以下の通りです。
・連結売上高 2,000億円(CAGR年平均5%:国内+4%・海外+12%、海外売上高比率20%)
・連結営業利益率 12~13%
・ROE 10%以上
・配当性向 60%以上
(3) 経営環境及び対処すべき課題
今後のわが国の経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、緩やかな景気回復が続くことが期待されます。一方で、景気の下振れリスクとしては、今後の物価動向、米国の通商政策をめぐる不確実性、さらには金融・資本市場の変動等に十分な注意が必要であるととらえています。
このような状況の中、2024年から始まった今中期経営計画は、長期経営計画・VISION 2029の実現に向けた2ndステージとして、「再挑戦と成長基盤確立の3年間」と位置づけ、ブランドをより先鋭化して国内利益創出力を強化し、海外や新規事業等の成長領域への投資に取り組んでおります。重点戦略として4つの事業成長戦略「国内事業の顧客基盤強化、持続的成長と収益性改善」「海外事業の更なる成長と新市場での基盤確立」「育成ブランドの成長を伴う黒字化による持続的収益貢献」「ブランドポートフォリオ拡充と事業領域拡張」と、それを支える持続的な経営基盤の強化として「新価値創出に向けた研究開発力強化」「社会課題対応と独自性を兼ね備えたサステナビリティ強化」と掲げ、事業成長を加速させるべく以下に取り組んでまいります。
① 国内事業の顧客基盤強化、持続的成長と収益性改善
●POLAブランド
成長軌道への回帰に向けたサロンチャネル(従来の委託販売チャネル)の事業基盤再構築を進めてまいります。サロンチャネルは、二次流通抑制の影響により減収を見込みますが、成長店舗群の伸長加速に加え、百貨店・EC・ホテルアメニティチャネルの伸長により、国内全体としての増収を目指します。
◇事業基盤の再構築(エステを軸にサロンチャネルの成長性強化)
<サロンにおける顧客体験価値向上による成長店舗群の伸長加速>・新高付加価値サロンの展開
・ビューティーディレクターの採用・育成の強化
・店舗ごとの課題解決を支援する本部コンサルティングの強化
◇顧客基盤の強化(継続率及びLTVの向上)
・顧客データ活用の推進
・本部からの情報発信とショップからの働きかけを連動したアプローチの質向上
<商品戦略(新B.Aの認知・販売拡大によるクロスセル)>・最高峰シリーズ「B.A」のフルリニューアル
・高機能スキンケアを中心とした商材拡充
●ORBISブランド
顧客の生涯にわたって価値を提供し続ける「生涯ブランド」を目指し、タッチポイント多角化による顧客基盤拡大と、高付加価値スキンケアを軸とした収益構造強化を図ります。
◇ターゲット市場の拡張(新たな顧客層の形成と購買機会の創出)
<外部チャネル>・10~20代や男性層等との新たな接点創出
・顧客接点の拡大と1店舗当たりの売上伸長による成長期待
<60代以上市場>・美容意識の高い大人世代を主ターゲットに設定
・顧客リスト拡大の余地
・継続率・LTVの高い顧客獲得の可能性
・ターゲットに適したアプローチによる新規獲得
◇ブランド価値向上(中長期的な収益性の向上)
・スキンケアを軸とした「高機能・高品質・高い効果実感」の認知獲得
・オーガニックな新規顧客獲得の促進
・販促施策に依存しない稼働促進
・継続率・LTVの高い顧客を中心とした基盤構築
② 海外事業の更なる成長と新市場での基盤確立
●POLAブランド(中国事業)
将来の成長実現に向け、LTV最大化を軸とした顧客基盤の再構築を進め、ロイヤルティの高い顧客中心の基盤形成を図ります。2026年は店舗整理の影響により全体で減収見込みの一方、既存店舗は増収を目指します。
・新B.Aの好調を背景とした認知・販売拡大
・ブランド理解促進に向けた顧客接点の再整備
・オフライン・オンラインを横断したCRM基盤の構築
・ハイプレステージ層獲得に向けた独自ブランド体験を提供する店舗開発
●POLAブランド(ASEAN事業)
ASEAN市場においては積極的な展開を進め、事業成長の加速を図ります。
・ASEAN顧客戦略チームの新設による、顧客インサイトに基づく戦略策定
・出店拡大による顧客接点の増加及びブランド体験機会の拡充
●Jurliqueブランド(構造改革・黒字化)
売上に依存しない損失改善により2026年黒字化を実現すべく、構造改革を着実に推進します。
<事業構造の最適化>・不採算市場からの撤退
・不採算店舗の閉鎖
・SKUの絞り込み
・マーケティング費用の最適化
<組織構造の最適化>・人員最適化・組織ポジションの見直し
・業務プロセス・システム改善による効率化
③ 育成ブランドの成長を伴う黒字化による持続的収益貢献
●DECENCIAブランド
投資効率を重視した顧客基盤の強化により、持続的な成長に向けた基盤拡大を図ります。
・敏感肌研究の一層の強化を通じたブランドプレゼンスの向上及び顧客獲得コストの最適化
・よりパーソナライズされたコミュニケーションの推進による顧客継続率の向上
●THREEブランド
ホリスティックケアを軸とした顧客基盤形成を促進し、ブランド再生につなげます。
・ホリスティックケア商材の拡充によるブランド独自価値の訴求強化及びブランドポジションの確立
・オリジナル精油の効用を軸としたコミュニケーションによる共感度向上、継続率向上、クロスセルの促進
●FUJIMIブランド
顧客獲得と稼働促進に注力し、事業規模の拡大を目指します。
・自社EC以外のチャネル展開を推進し、接点拡大と新規顧客獲得
・ロイヤルティプログラム策定や商品選択の自由度向上による顧客の継続率・ライフタイムバリューの向上
(1) 経営方針
当社グループでは、創業100周年にあたる2029年を見据え、Missionとして「感受性のスイッチを全開にする」、Visionとして「ブランドひとつひとつの異なる個性を生かして、世界中の人々の人生を彩る企業グループ」、更にこれらを実現するための5つの行動指針を加えたグループ理念を掲げております。この企業理念のもと、個性・特徴を持ったブランドを複数保有し、それぞれの事業が成長することでグループ全体の企業価値向上を図っていく「マルチブランド戦略」を展開しております。グループ各社の自主自立した経営を志向し、持株会社である当社はグループ各社の経営に対するモニタリング機能を持つことで、グループ全体の経営の健全性確保と効率性向上に努めております。
(2) 目標とする経営指標
2026年時点で目標とする経営指標は以下の通りです。
・連結売上高 2,000億円(CAGR年平均5%:国内+4%・海外+12%、海外売上高比率20%)
・連結営業利益率 12~13%
・ROE 10%以上
・配当性向 60%以上
(3) 経営環境及び対処すべき課題
今後のわが国の経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、緩やかな景気回復が続くことが期待されます。一方で、景気の下振れリスクとしては、今後の物価動向、米国の通商政策をめぐる不確実性、さらには金融・資本市場の変動等に十分な注意が必要であるととらえています。
このような状況の中、2024年から始まった今中期経営計画は、長期経営計画・VISION 2029の実現に向けた2ndステージとして、「再挑戦と成長基盤確立の3年間」と位置づけ、ブランドをより先鋭化して国内利益創出力を強化し、海外や新規事業等の成長領域への投資に取り組んでおります。重点戦略として4つの事業成長戦略「国内事業の顧客基盤強化、持続的成長と収益性改善」「海外事業の更なる成長と新市場での基盤確立」「育成ブランドの成長を伴う黒字化による持続的収益貢献」「ブランドポートフォリオ拡充と事業領域拡張」と、それを支える持続的な経営基盤の強化として「新価値創出に向けた研究開発力強化」「社会課題対応と独自性を兼ね備えたサステナビリティ強化」と掲げ、事業成長を加速させるべく以下に取り組んでまいります。
① 国内事業の顧客基盤強化、持続的成長と収益性改善
●POLAブランド
成長軌道への回帰に向けたサロンチャネル(従来の委託販売チャネル)の事業基盤再構築を進めてまいります。サロンチャネルは、二次流通抑制の影響により減収を見込みますが、成長店舗群の伸長加速に加え、百貨店・EC・ホテルアメニティチャネルの伸長により、国内全体としての増収を目指します。
◇事業基盤の再構築(エステを軸にサロンチャネルの成長性強化)
<サロンにおける顧客体験価値向上による成長店舗群の伸長加速>・新高付加価値サロンの展開
・ビューティーディレクターの採用・育成の強化
・店舗ごとの課題解決を支援する本部コンサルティングの強化
◇顧客基盤の強化(継続率及びLTVの向上)
・本部からの情報発信とショップからの働きかけを連動したアプローチの質向上
<商品戦略(新B.Aの認知・販売拡大によるクロスセル)>・最高峰シリーズ「B.A」のフルリニューアル
・高機能スキンケアを中心とした商材拡充
●ORBISブランド
顧客の生涯にわたって価値を提供し続ける「生涯ブランド」を目指し、タッチポイント多角化による顧客基盤拡大と、高付加価値スキンケアを軸とした収益構造強化を図ります。
◇ターゲット市場の拡張(新たな顧客層の形成と購買機会の創出)
<外部チャネル>・10~20代や男性層等との新たな接点創出
・顧客接点の拡大と1店舗当たりの売上伸長による成長期待
<60代以上市場>・美容意識の高い大人世代を主ターゲットに設定
・顧客リスト拡大の余地
・継続率・LTVの高い顧客獲得の可能性
・ターゲットに適したアプローチによる新規獲得
◇ブランド価値向上(中長期的な収益性の向上)
・スキンケアを軸とした「高機能・高品質・高い効果実感」の認知獲得
・オーガニックな新規顧客獲得の促進
・販促施策に依存しない稼働促進
・継続率・LTVの高い顧客を中心とした基盤構築
② 海外事業の更なる成長と新市場での基盤確立
●POLAブランド(中国事業)
将来の成長実現に向け、LTV最大化を軸とした顧客基盤の再構築を進め、ロイヤルティの高い顧客中心の基盤形成を図ります。2026年は店舗整理の影響により全体で減収見込みの一方、既存店舗は増収を目指します。
・新B.Aの好調を背景とした認知・販売拡大
・ブランド理解促進に向けた顧客接点の再整備
・オフライン・オンラインを横断したCRM基盤の構築
・ハイプレステージ層獲得に向けた独自ブランド体験を提供する店舗開発
●POLAブランド(ASEAN事業)
ASEAN市場においては積極的な展開を進め、事業成長の加速を図ります。
・ASEAN顧客戦略チームの新設による、顧客インサイトに基づく戦略策定
・出店拡大による顧客接点の増加及びブランド体験機会の拡充
●Jurliqueブランド(構造改革・黒字化)
売上に依存しない損失改善により2026年黒字化を実現すべく、構造改革を着実に推進します。
<事業構造の最適化>・不採算市場からの撤退
・不採算店舗の閉鎖
・SKUの絞り込み
・マーケティング費用の最適化
<組織構造の最適化>・人員最適化・組織ポジションの見直し
・業務プロセス・システム改善による効率化
③ 育成ブランドの成長を伴う黒字化による持続的収益貢献
●DECENCIAブランド
投資効率を重視した顧客基盤の強化により、持続的な成長に向けた基盤拡大を図ります。
・敏感肌研究の一層の強化を通じたブランドプレゼンスの向上及び顧客獲得コストの最適化
・よりパーソナライズされたコミュニケーションの推進による顧客継続率の向上
●THREEブランド
ホリスティックケアを軸とした顧客基盤形成を促進し、ブランド再生につなげます。
・ホリスティックケア商材の拡充によるブランド独自価値の訴求強化及びブランドポジションの確立
・オリジナル精油の効用を軸としたコミュニケーションによる共感度向上、継続率向上、クロスセルの促進
●FUJIMIブランド
顧客獲得と稼働促進に注力し、事業規模の拡大を目指します。
・自社EC以外のチャネル展開を推進し、接点拡大と新規顧客獲得
・ロイヤルティプログラム策定や商品選択の自由度向上による顧客の継続率・ライフタイムバリューの向上