有価証券報告書-第76期(2024/04/01-2025/03/31)
②人的資本における現在地と課題
2030ビジョンの実現およびサステナビリティ経営の実現に向けて、組織・人事における課題と打ち手の検討および人財戦略の構築を進めています。
イ.当社独自の全員活躍指数(人的資本インデックス)
カルビーグループの人的資本経営による企業価値への影響を定量的に評価するため、当社独自の人的資本インデックスを開発しました。カルビーグループの持続的成長を実現するためには、国内コア事業中心の「α人財(地道な努力、工夫・改善を重ね、未来に引き継いでいく人財)」と、海外事業や新規事業中心の「β人財(既存の枠にとらわれず、未来を切り開いていく人財)」の双方がそれぞれ活躍し、お互いを尊重し、協働することが必要です。
人的資本インデックスは、上述それぞれの人財の「全員活躍状態」「心理的安全性」「キャリア自律」の各スコアの合算値(活躍実感スコア)に、α人財とβ人財の相乗効果を高める「相互信頼スコア」を掛け合わせたものです。

ロ.メンバーシップサーベイの結果から見える課題
2019年3月期より「カルビーグループメンバーシップサーベイ」を実施し、各組織のエンゲージメントの状態を把握しています。役職者同士の対話を通して組織ごとの課題を捉え、改善に向けた具体的な施策を実施しています。
メンバーシップサーベイにおいて、以下の項目をコア6項目として課題分析をしています。
「仕事を通じた成長機会の付与」「役割以上の貢献の動機づけ」「会社、上司・同僚への信頼」「会社の成長への貢献意欲」「カルビーでの勤続意思」「カルビーで働くことへの誇り」
・エンゲージメントサーベイの結果、全6項目が大きく上昇した要因として、全56回にわたる車座ミーティングを通じて、経営と社員が直接対話を行い、経営方針の理解と共感が深まったこと、次に、製販一体の組織体制へと変更したことにより事業の運営効率が向上したこと、そして、各職場における風土改善活動への積極的な取り組みが寄与したこと、の3点が挙げられます。
・「カルビーで働くことへの誇り」は上昇しましたが、スコアが低位であることを踏まえ、経営方針、企業理念の浸透およびDNAの継承を強化し、引き上げを図っていきます。

※「1:ほとんどあてはまらない」~「5:非常にあてはまる」の5点満点の回答スコアの平均値
ハ.経営との対話で見えてきた課題
役付役員全員が参加する月1回の「人財育成会議」においては、人事戦略および次世代リーダーのサクセッションプランをテーマとして対話を重ねています。対話の中で「将来の企業価値向上を妨げる可能性のある課題」というテーマから「安定・安住マインドからの脱却」「自らの枠を超え、自ら踏み出す従業員の増加」「企業価値を高めるコア人財の充足」の3点を重要課題と特定しました。
(a)安定・安住マインドからの脱却
過去の成功体験に捉われ、失敗を恐れ、リスクテイクを避ける傾向があり、新しい発想や価値が生まれにくいという課題があります。人財の流動性が乏しいことに加え、年功的な評価・報酬制度により、現状を変えなくても一定の昇給が保証されることも、現状に甘んじやすい体質の一因です。
(b)自らの枠を超え、自ら踏み出す従業員の増加
過去の経験や自らの枠組に囚われずに発想することは、組織を超えた連携や個人の創造性向上に繋がります。コンフォートゾーンを抜け出す社員を増やすために、キャリア自律や成長を促すマネジメント力、反対意見や新しい発想が受け入れられる心理的安全な職場風土、社内外を含めて組織の外に目を向ける機会の提供が不可欠です。
(c)企業価値を高めるコア人財の充足
未来に向けて必要なポジションおよびそれをリードする人財の質と量を明らかにし、意図的・計画的に人財の獲得・育成を進めることは将来の価値創造に向けて、重要な課題と捉えています。
③人的資本を通じた価値創造ストーリー
上述の重要課題を踏まえ、カルビーグループは、人的資本経営を通じて、「共創による新しい価値創造」「貢献意欲・成長実感の向上」、そして「継続的に成長する強い企業・経営」の実現に向けて、変革を進めると共に、土台の強化に取り組みます。

施策方針は下記の通りです。
<変革を進める施策>・失敗を恐れず、誰もが挑戦できる組織風土
多様な経験・考え方を持つ社員を増やし、活かす上で心理的安全性の高い職場づくり、その中でも特に「新奇歓迎」の風土の醸成が社員の挑戦を後押しする重要なポイントです。
・多様な貢献と成長を促す人事制度
従来の評価制度では、結果のみにフォーカスがあたり、プロセスやチームワークを促しにくい仕組みであったことを踏まえ、評価制度を含めた人事制度を改定することで、多様な貢献と成長を促します。
・個の可能性を広げるキャリア自律
社員一人ひとりに対し、主体的にキャリアを掴み、自己成長する意欲と行動を促します。キャリア自律が進むことで挑戦が生まれる土壌が醸成され、働きがいも大きく高まると考えています。
・未来を創るコア人財の採用・育成
将来の経営を担う経営人財、デジタル技術を活用して価値創造ができるDX人財、カルビーのDNAと知見を活かして 海外で活躍できるグローバル人財、これらの戦略人財の育成が重要です。
<土台を強める施策>・多様性を尊重したDE&I経営の推進
多様な人財が自分らしさを活かし、社会や顧客に価値を生みだすDE&I経営を目指します。女性活躍推進はさることながら、外国籍、障害者などの従業員がより働きやすい環境づくりを強化します。
・カルビーの理念浸透 DNAの伝承
社内外の環境変化、事業の変革が進む中、創業者の理念やカルビーのDNAを継承することは重要です。カルビーらしさを大事にしつつ、持続的な成長を実現してまいります。
・健やかな心と体づくりの推進
「人々の健やかなくらしに貢献する」という企業理念を掲げる企業として、社員の健やかな心と体づくりをこれまでも、これからも大切にし、働きやすく安全・安心な職場づくりを推進していきます。
④施策方針における指標/目標および取り組み内容について
(注)女性管理職比率、障がい者雇用率の目標達成年度を2031年3月期とする
(注)選択型育成プログラム受講者数はカルビー国内グループを対象、その他指標は提出会社を対象
※1 定年(60歳)後再雇用社員のうち、高い専門性等を評価し、現役世代の同水準の報酬で雇用する社員の割合
※2 対象は年俸者を除く社員
2030ビジョンの実現およびサステナビリティ経営の実現に向けて、組織・人事における課題と打ち手の検討および人財戦略の構築を進めています。
イ.当社独自の全員活躍指数(人的資本インデックス)
カルビーグループの人的資本経営による企業価値への影響を定量的に評価するため、当社独自の人的資本インデックスを開発しました。カルビーグループの持続的成長を実現するためには、国内コア事業中心の「α人財(地道な努力、工夫・改善を重ね、未来に引き継いでいく人財)」と、海外事業や新規事業中心の「β人財(既存の枠にとらわれず、未来を切り開いていく人財)」の双方がそれぞれ活躍し、お互いを尊重し、協働することが必要です。
人的資本インデックスは、上述それぞれの人財の「全員活躍状態」「心理的安全性」「キャリア自律」の各スコアの合算値(活躍実感スコア)に、α人財とβ人財の相乗効果を高める「相互信頼スコア」を掛け合わせたものです。

ロ.メンバーシップサーベイの結果から見える課題
2019年3月期より「カルビーグループメンバーシップサーベイ」を実施し、各組織のエンゲージメントの状態を把握しています。役職者同士の対話を通して組織ごとの課題を捉え、改善に向けた具体的な施策を実施しています。
メンバーシップサーベイにおいて、以下の項目をコア6項目として課題分析をしています。
「仕事を通じた成長機会の付与」「役割以上の貢献の動機づけ」「会社、上司・同僚への信頼」「会社の成長への貢献意欲」「カルビーでの勤続意思」「カルビーで働くことへの誇り」
・エンゲージメントサーベイの結果、全6項目が大きく上昇した要因として、全56回にわたる車座ミーティングを通じて、経営と社員が直接対話を行い、経営方針の理解と共感が深まったこと、次に、製販一体の組織体制へと変更したことにより事業の運営効率が向上したこと、そして、各職場における風土改善活動への積極的な取り組みが寄与したこと、の3点が挙げられます。
・「カルビーで働くことへの誇り」は上昇しましたが、スコアが低位であることを踏まえ、経営方針、企業理念の浸透およびDNAの継承を強化し、引き上げを図っていきます。

※「1:ほとんどあてはまらない」~「5:非常にあてはまる」の5点満点の回答スコアの平均値
ハ.経営との対話で見えてきた課題
役付役員全員が参加する月1回の「人財育成会議」においては、人事戦略および次世代リーダーのサクセッションプランをテーマとして対話を重ねています。対話の中で「将来の企業価値向上を妨げる可能性のある課題」というテーマから「安定・安住マインドからの脱却」「自らの枠を超え、自ら踏み出す従業員の増加」「企業価値を高めるコア人財の充足」の3点を重要課題と特定しました。
(a)安定・安住マインドからの脱却
過去の成功体験に捉われ、失敗を恐れ、リスクテイクを避ける傾向があり、新しい発想や価値が生まれにくいという課題があります。人財の流動性が乏しいことに加え、年功的な評価・報酬制度により、現状を変えなくても一定の昇給が保証されることも、現状に甘んじやすい体質の一因です。
(b)自らの枠を超え、自ら踏み出す従業員の増加
過去の経験や自らの枠組に囚われずに発想することは、組織を超えた連携や個人の創造性向上に繋がります。コンフォートゾーンを抜け出す社員を増やすために、キャリア自律や成長を促すマネジメント力、反対意見や新しい発想が受け入れられる心理的安全な職場風土、社内外を含めて組織の外に目を向ける機会の提供が不可欠です。
(c)企業価値を高めるコア人財の充足
未来に向けて必要なポジションおよびそれをリードする人財の質と量を明らかにし、意図的・計画的に人財の獲得・育成を進めることは将来の価値創造に向けて、重要な課題と捉えています。
③人的資本を通じた価値創造ストーリー
上述の重要課題を踏まえ、カルビーグループは、人的資本経営を通じて、「共創による新しい価値創造」「貢献意欲・成長実感の向上」、そして「継続的に成長する強い企業・経営」の実現に向けて、変革を進めると共に、土台の強化に取り組みます。

施策方針は下記の通りです。
<変革を進める施策>・失敗を恐れず、誰もが挑戦できる組織風土
多様な経験・考え方を持つ社員を増やし、活かす上で心理的安全性の高い職場づくり、その中でも特に「新奇歓迎」の風土の醸成が社員の挑戦を後押しする重要なポイントです。
・多様な貢献と成長を促す人事制度
従来の評価制度では、結果のみにフォーカスがあたり、プロセスやチームワークを促しにくい仕組みであったことを踏まえ、評価制度を含めた人事制度を改定することで、多様な貢献と成長を促します。
・個の可能性を広げるキャリア自律
社員一人ひとりに対し、主体的にキャリアを掴み、自己成長する意欲と行動を促します。キャリア自律が進むことで挑戦が生まれる土壌が醸成され、働きがいも大きく高まると考えています。
・未来を創るコア人財の採用・育成
将来の経営を担う経営人財、デジタル技術を活用して価値創造ができるDX人財、カルビーのDNAと知見を活かして 海外で活躍できるグローバル人財、これらの戦略人財の育成が重要です。
<土台を強める施策>・多様性を尊重したDE&I経営の推進
多様な人財が自分らしさを活かし、社会や顧客に価値を生みだすDE&I経営を目指します。女性活躍推進はさることながら、外国籍、障害者などの従業員がより働きやすい環境づくりを強化します。
・カルビーの理念浸透 DNAの伝承
社内外の環境変化、事業の変革が進む中、創業者の理念やカルビーのDNAを継承することは重要です。カルビーらしさを大事にしつつ、持続的な成長を実現してまいります。
・健やかな心と体づくりの推進
「人々の健やかなくらしに貢献する」という企業理念を掲げる企業として、社員の健やかな心と体づくりをこれまでも、これからも大切にし、働きやすく安全・安心な職場づくりを推進していきます。
④施策方針における指標/目標および取り組み内容について
| 施策方針 | 指標/目標(2025年3月期実績) | 取り組み内容(2025年3月期実績) |
| 失敗を恐れず、誰もが挑戦できる組織風土 | ◆メンバーシップサーベイ:心理的安全性 3.50(3.54) | ・社員と経営層と直接対話する「車座ミーティング」の実施(56回実施、参加人数約3,500人) ・Innovation & Beyond Festaの実施の(社員からの新規事業・新規プロセスの提案制度の実施)(応募件数84件) ・心理的安全性の定着推進 ・メンバーシップサーベイワークショップでの取り組み |
| 多様な貢献と成長を促す人事制度 | ◆メンバーシップサーベイ:全員活躍状態 3.50(3.67) | ・人事ポリシーの策定と制度改定検討 |
| 個の可能性を広げるキャリア自律 | ◆メンバーシップサーベイ:キャリア自律 3.50(3.22) ◆選択型育成プログラムの受講者数 1,000人(1,095人) | ・「キャリア探究ノート」による上司との対話の奨励 ・キャリアエール(社内公募)の実施(ポジション53件、エントリー数26人) ・ビジネスリテラシー獲得のための育成プログラム実施 ・社外への人財交流(社外出向) ・副業促進・社外副業人財活用 |
| 未来を創るコア人財の採用・育成 | ◆重要戦略ポジション候補者の充足度 300%(191%) ◆グローバルでの貢献意欲のある社員率 30%(23%) ◆DXアカデミーのべ受講者数 1,800人(2,122人) | ・人財育成会議によるサクセッションプランの策定・推進 ・次世代リーダーの育成体系の構築およびプログラム実施 ・グローバルタレントマネジメントの構築 ・グローバル人財交流の促進 ・DXアカデミーの運営 |
| 多様性を尊重したDE&I経営の推進 | ◆女性管理職比率 30%超(24.8%) ◆障がい者雇用率 3.6%(2.8%) ◆シニアエキスパート・マイスター率(※1) 15%(9.4%) | ・女性リーダーシッププログラムの実施 ・特例子会社の新工場での事業所開設(職域拡大) ・シニア制度の改定(現役世代と同水準の報酬/65歳の雇用上限年齢を超えて雇用継続可能とする) |
| カルビーの理念浸透 DNAの伝承 | ◆指標/目標は検討中 | ・馬鈴薯研修への取り組み ・A・A・O活動(「安全・安心・美味しい」の品質向上活動) ・新入社員/中途社員入社研修での理念浸透 |
| 健やかな心と体づくりの推進 | ◆平均有給休暇取得率 80%(84.9%) ◆所定外労働時間 15時間/月(16.9時間/月(※2)) ◆健康診断受診率 100%(100%) | ・有給休暇取得状況の月次確認と取得計画の策定 ・健康診断、人間ドックの受診勧奨 ・体調不良者、休復職者の早期発見・対応と継続的な医療職による面談を実施 |
(注)女性管理職比率、障がい者雇用率の目標達成年度を2031年3月期とする
(注)選択型育成プログラム受講者数はカルビー国内グループを対象、その他指標は提出会社を対象
※1 定年(60歳)後再雇用社員のうち、高い専門性等を評価し、現役世代の同水準の報酬で雇用する社員の割合
※2 対象は年俸者を除く社員