有価証券報告書-第67期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 15:33
【資料】
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【項目】
107項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における我が国経済は、政府による経済対策や金融政策の効果などから企業収益や雇用情勢の改善がみられたものの、世界情勢に対する懸念から為替相場は乱高下し株式市場も下落するなど不透明さが強まる状況となっております。
また、世界経済においては、北米では緩やかな経済成長は継続しておりますが、新興国の景気減速や為替市場の過度な変動などにより依然として不透明な状況が続いております。
当社グループの属する機械工具業界におきましては、工作機械及び切削工具等の受注額及び生産額は中国の景気減速の影響を受けているものの依然として高水準を維持しております。
このような環境の中、当社グループは国内におきましては、引き続き生産性向上に向けたコスト削減の提案営業による拡販活動を行うとともに、取扱い商品の拡充、新規顧客の開拓、新規拠点の拡充などで、企業価値の向上に努めてまいりました。
海外におきましては、中国やメキシコで拠点を新設するなど、新規顧客の獲得や積極的な拡販活動に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は21,518,474千円(前連結会計年度比8.5%増)、営業利益は773,991千円(前連結会計年度比15.5%増)、経常利益は757,417千円(前連結会計年度比6.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は389,923千円(前連結会計年度比1.9%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①切削工具事業
切削工具事業につきましては、主要販売先である自動車業界向けの販売が好調であったこと等により、売上高及びセグメント利益は好調に推移いたしました。
この結果、売上高は14,040,767千円(前連結会計年度比6.7%増)、セグメント利益は374,908千円(前連結会計年度比23.1%増)となりました。
②耐摩工具事業
耐摩工具事業につきましては、主要販売先である飲料容器メーカーへの販売が低迷したことから売上高及びセグメント利益は低調に推移いたしました。
この結果、売上高は2,526,320千円(前連結会計年度比8.8%減)、セグメント利益は251,880千円(前連結会計年度比15.4%減)となりました。
③海外事業
海外事業につきましては、メキシコの連結子会社において自動車業界向けの販売が好調であったことにより、売上高及びセグメント利益は堅調に推移いたしました。
この結果、売上高は3,971,188千円(前連結会計年度比28.7%増)、セグメント利益は107,649千円(前連結会計年度比133.1%増)となりました。
④光製品事業
光製品事業につきましては、外観検査装置業界向けの販売が好調であったこと等により売上高及びセグメント利益は堅調に推移いたしました。
この結果、売上高は980,198千円(前連結会計年度比21.1%増)、セグメント利益は40,954千円(前連結会計年度比48.5%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ74,162千円増加し、1,359,985千円(前連結会計年度比5.8%増)となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、売上高の増加から税金等調整前当期純利益が前連結会計年度を上回りました。また、前連結会計年度と比較してたな卸資産が減少したこと等により、前連結会計年度に比べて514,440千円増加し、308,307千円(前連結会計年度は△206,133千円)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、基幹システムのハードウエアの購入、テクニカルセンター開設などによる有形固定資産の取得や開発途中の基幹システム構築費などによる無形固定資産の取得による支出などにより前連結会計年度に比べて16,788千円減少し、△152,486千円(前連結会計年度は△135,698千円)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入の返済や配当金の支払いを行ったこと等から、前連結会計年度に比べて509,392千円減少し、△46,762千円(前連結会計年度は462,629千円)となりました。