有価証券報告書-第17期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/29 16:28
【資料】
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【項目】
128項目
(重要な会計上の見積り)
顧客関連資産およびのれんの評価
1.当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額
(単位:千円)
当連結会計年度
顧客関連資産334,388
のれん764,822

2.識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
①金額の算定方法
顧客関連資産及びのれんは主として多数のファンクラブ・ファンサイト及びECを運営する株式会社Fanplus(旧会社名EMTG株式会社)を2018年9月30日に完全子会社化した際に発生したものであり、コンテンツ事業に帰属しております。
a)顧客関連資産は、当連結会計年度の財務諸表に334,388千円計上されており、完全子会社化時点において価値算定の対象となった、主要なファンクラブ・ファンサイトの運営から生じる将来キャッシュ・フローを源泉としております。
b)のれんは、当連結会計年度の財務諸表に764,822千円計上されており、主として完全子会社化以降に新規開設するファンクラブ・ファンサイト及びECの運営から生じる割引前将来キャッシュ・フローを源泉としております。
②当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額の算出に用いた主要な仮定
a)顧客関連資産は、買収時の主要なファンクラブ・ファンサイトの会員数、会員の減少率等を基礎にした営業活動から生じた損益の状況や、将来キャッシュ・フローの見積りの基礎である営業損益について事業計画等と実績との比較、経営環境及び市場価格の状況など、当社グループが利用可能な情報により設定した仮定に基づく見積りが含まれております。
b)のれんは、買収以降に新規開設するファンクラブ・ファンサイト及びECの売上より生じる、割引前将来キャッシュ・フローを源泉としております。連結財務諸表に計上した金額の算出に用いた事業計画等は取締役会で承認されたものに基づいております。これには、当社グループの過去の経験と利用可能な情報により設定した仮定に基づく見積りが含まれています。
③翌連結会計年度の連結財務諸表における影響
当社グループでは連結財務諸表の作成にあたり、顧客関連資産ならびにのれんの減損に係る見積りが経営の実態を適切に反映したものになるよう、減損の兆候を判定します。兆候があると判定された資産等は減損損失の認識の要否を判定し、その必要があると判定された場合は、金額を測定し連結財務諸表へ計上します。
減損損失の認識の要否の判定は、これらの営業活動から得られる将来キャッシュ・フローまたは、割引前将来キャッシュ・フローの総額と帳簿価額を比較することによって行います。
顧客関連資産またはのれんは、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減少額を減損損失として計上します。
減損の兆候の把握、減損損失の認識および測定にあたっては慎重に検討してまいりますが、いずれの資産も事業計画の達成度合いは競合他社や市場環境の変化により、その見積額の前提とした条件や仮定に変更が生じるおそれがあるなど、不確実性が伴います。そのため実績が事業計画から著しく下方に乖離するなどして、翌連結会計年度に新たに減損の兆候があると判定され、減損損失を認識する必要が生じた場合には、同期間における連結財務諸表に影響を与えるおそれがあります。