有価証券報告書-第19期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、「今までにない発想と、限りない技術の追求をもって、人々が躍動する世界を創造し続ける。」を企業理念として、人と世界を結び、瞬時に多くの情報を伝えるインターフェースである中小型液晶ディスプレイを市場にお届けし、持続可能な、より良い社会の実現に貢献してまいります。また、経営リソースを適切に活用したスピード経営により、新たな技術、製品の開発によって、オンリーワンの製品創出の推進と実現を行ってまいります。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、需要変動が大きく、収益性の低下したモバイル分野中心のビジネスポートフォリオから脱却し、車載分野や、ウェアラブル・VR・産業機器等のノンモバイル分野の高付加価値技術開発を推進するとともに、精細度や生産性等に優れるOLEDディスプレイの競争優位性を更に向上させることで、早期の業績回復と営業利益の黒字化への事業改革を進めてまいります。また、大幅な利益向上を実現するために、センサーとそのソリューション事業の確立を図り、ヘルスケアやセキュリティ等の事業領域へ参入し、新規事業を創出していきます。この2つの指標の実現に向け、組織体制を見直し、経営資源の選択と集中を行ない、既存事業の再構築と成長戦略を描いて事業を進めてまいります。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、私たちの存在で、社会が、世界が、コミュニティが今より良くなる社会の実現に向けて、インターフェースであるディスプレイの探索と深化を進めてまいります。人と人・社会のコミュニケーションのインターフェースとして、2つの経営指標を礎にディスプレイの垣根を越えて、当社の得意とするLTPS技術を活用した新たな高付加価値製品の事業化を進めてまいります。唯一無二のPersonalTech企業として新ビジネスモデルの事業化を推進し、社会に貢献できる、より良い製品とサービスを提供してまいります。
(4) 会社の対処すべき課題
当社グループは、技術力と生産能力の双方を備えた中小型ディスプレイのグローバルリーディングカンパニーとしての地位の確立を目指し、将来の顧客要求を満たすためのハイスペックな技術力の強化と生産能力の増強、及びこれらの実現に向けた継続的な研究開発投資と生産ラインへの設備投資等を行ってきました。さらに、液晶ディスプレイの需要変動によって業績が悪化する中、構造改革による事業規模の適正化によって、財務体質改善を推進しております。
現在、当社の事業の中心であるスマートフォン市場では、中国・インド市場の減速や買い替えサイクルの長期化に加えて、新型コロナウイルスの影響や世界的半導体不足の影響等により、市場の成長が世界的に鈍化しております。高価格帯スマートフォン市場においては、顧客であるスマートフォンメーカーのOLEDディスプレイ採用の拡大によって、液晶ディスプレイの需要は大きく減退しております。また、韓国・中国メーカーのOLEDディスプレイとLTPS液晶ディスプレイの攻勢により、競争環境が一層厳しくなっております。また、車載市場においても、新型コロナウイルスの影響や世界的半導体不足の影響等により、世界的に自動車生産が減少しておりますが、中国・米国市場は堅調に回復しております。しかしながら、中小型ディスプレイメーカーはスマートフォン用途以外の車載用途等に生産能力をシフトさせていることから、競争環境がより厳しくなる傾向にあります。
当社グループは、中小型ディスプレイ市場において競争優位性を確保するとともに、これまでの事業で培ったディスプレイ技術を新規デバイスやソリューションサービスに応用し、高付加価値技術の開発及び事業化、並びに新規分野への展開を推進することにより、持続的な成長と収益の最大化を図るため、以下の事項を最重点施策として、優先的に取組んでまいります。
① 経営改革による事業再構築・収益力の強化
当社グループは、確実に利益を確保できる事業体質への変革を目指し、一層の経営改革を進めてまいります。当期は、サプライチェーンの多様化と生産性・品質向上による変動費の削減や、白山工場の譲渡等の更なるアセット適正化によってコスト構造を改善するとともに、資金調達による財務基盤の再構築を進めてまいりました。2022年3月期においては、機動性の高い、結果責任をもつ経営改革を検討し、事業の立て直しを推進してまいります。また、市場環境の変化に適応できる高効率な生産体制の構築によるコスト競争力の強化に向けて、固定費・変動費を徹底的に削減する全社活動を継続してまいります。
② 技術の深化・進化
中小型ディスプレイ業界においては、進化する市場のニーズに応え続けるため、技術力の一層の向上と継続的な技術革新の追求が不可欠となっております。
当期においては、液晶ディスプレイではFULL ACTIVE™の進化をはじめとする、顧客が真に求める性能を追求し、デザイン性の更なる向上と高品質化を実現する開発を進めるとともに、ディスプレイの更なる進化を推進してまいりました。OLEDディスプレイについては、安定供給に向けた茂原工場第6世代蒸着方式OLEDラインの改良を進めてまいりました。さらには、技術展開の方向として、インセルタッチパネル技術を応用した新しいセンサー等の新規事業創出に向けた開発を進めてまいりました。2022年3月期は、当社グループの持つ特異かつ多様な技術で液晶ディスプレイ製品の優位性を拡大するとともに、OLEDディスプレイ製品の進化・拡大や、センサー事業の拡大・ヘルスケア事業への展開を進めてまいります。
③ ポートフォリオの変革、バリューチェーンの拡大
当社グループでは現在、売上高の約6割をスマートフォンを中心とするモバイル分野の製品が占めておりますが、競争環境の厳しさが増しております。車載を含むノンモバイル分野のディスプレイ市場は堅調に成長しておりますが、新型コロナウイルスの影響による世界的自動車生産の減少等により、売上高の減少傾向が見られます。
モバイル分野においては、当社の強みであるLTPSをはじめとする技術力を活かした競争優位な製品や、当社の優位性を収益性の面でも活かせる顧客に集中し、将来のビジネスに向けた技術開発の推進に取り組んでまいります。また、車載分野に関しては、これまでの実績と顧客の信頼をもとに、モバイル分野で培ったデザイン対応力を活かした新技術を提案し、競争力の強化に努めるとともに、多様化する顧客のニーズに応えてまいります。加えて、ノンモバイル分野においては、独自の技術(高精細、低消費電力、FULL ACTIVE™等)を活かした製品展開・拡大を進め、新型コロナウイルスによって大きく変化した社会のニーズに応えるため、これまでの事業で培ったディスプレイ技術をセンサー等のデバイスやソリューションサービスに応用し、ヘルスケア分野等の新規分野への展開や、高付加価値技術の新規デバイス技術開発と事業化を加速してまいります。
また、当社グループのコアテクノロジーであるバックプレーン技術の進化や、知的財産を戦略的に活用することにより、研究開発会社として多数の技術とサービスを提供してまいります。
当社グループは、「今までにない発想と、限りない技術の追求をもって、人々が躍動する世界を創造し続ける。」を企業理念として、人と世界を結び、瞬時に多くの情報を伝えるインターフェースである中小型液晶ディスプレイを市場にお届けし、持続可能な、より良い社会の実現に貢献してまいります。また、経営リソースを適切に活用したスピード経営により、新たな技術、製品の開発によって、オンリーワンの製品創出の推進と実現を行ってまいります。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、需要変動が大きく、収益性の低下したモバイル分野中心のビジネスポートフォリオから脱却し、車載分野や、ウェアラブル・VR・産業機器等のノンモバイル分野の高付加価値技術開発を推進するとともに、精細度や生産性等に優れるOLEDディスプレイの競争優位性を更に向上させることで、早期の業績回復と営業利益の黒字化への事業改革を進めてまいります。また、大幅な利益向上を実現するために、センサーとそのソリューション事業の確立を図り、ヘルスケアやセキュリティ等の事業領域へ参入し、新規事業を創出していきます。この2つの指標の実現に向け、組織体制を見直し、経営資源の選択と集中を行ない、既存事業の再構築と成長戦略を描いて事業を進めてまいります。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、私たちの存在で、社会が、世界が、コミュニティが今より良くなる社会の実現に向けて、インターフェースであるディスプレイの探索と深化を進めてまいります。人と人・社会のコミュニケーションのインターフェースとして、2つの経営指標を礎にディスプレイの垣根を越えて、当社の得意とするLTPS技術を活用した新たな高付加価値製品の事業化を進めてまいります。唯一無二のPersonalTech企業として新ビジネスモデルの事業化を推進し、社会に貢献できる、より良い製品とサービスを提供してまいります。
(4) 会社の対処すべき課題
当社グループは、技術力と生産能力の双方を備えた中小型ディスプレイのグローバルリーディングカンパニーとしての地位の確立を目指し、将来の顧客要求を満たすためのハイスペックな技術力の強化と生産能力の増強、及びこれらの実現に向けた継続的な研究開発投資と生産ラインへの設備投資等を行ってきました。さらに、液晶ディスプレイの需要変動によって業績が悪化する中、構造改革による事業規模の適正化によって、財務体質改善を推進しております。
現在、当社の事業の中心であるスマートフォン市場では、中国・インド市場の減速や買い替えサイクルの長期化に加えて、新型コロナウイルスの影響や世界的半導体不足の影響等により、市場の成長が世界的に鈍化しております。高価格帯スマートフォン市場においては、顧客であるスマートフォンメーカーのOLEDディスプレイ採用の拡大によって、液晶ディスプレイの需要は大きく減退しております。また、韓国・中国メーカーのOLEDディスプレイとLTPS液晶ディスプレイの攻勢により、競争環境が一層厳しくなっております。また、車載市場においても、新型コロナウイルスの影響や世界的半導体不足の影響等により、世界的に自動車生産が減少しておりますが、中国・米国市場は堅調に回復しております。しかしながら、中小型ディスプレイメーカーはスマートフォン用途以外の車載用途等に生産能力をシフトさせていることから、競争環境がより厳しくなる傾向にあります。
当社グループは、中小型ディスプレイ市場において競争優位性を確保するとともに、これまでの事業で培ったディスプレイ技術を新規デバイスやソリューションサービスに応用し、高付加価値技術の開発及び事業化、並びに新規分野への展開を推進することにより、持続的な成長と収益の最大化を図るため、以下の事項を最重点施策として、優先的に取組んでまいります。
① 経営改革による事業再構築・収益力の強化
当社グループは、確実に利益を確保できる事業体質への変革を目指し、一層の経営改革を進めてまいります。当期は、サプライチェーンの多様化と生産性・品質向上による変動費の削減や、白山工場の譲渡等の更なるアセット適正化によってコスト構造を改善するとともに、資金調達による財務基盤の再構築を進めてまいりました。2022年3月期においては、機動性の高い、結果責任をもつ経営改革を検討し、事業の立て直しを推進してまいります。また、市場環境の変化に適応できる高効率な生産体制の構築によるコスト競争力の強化に向けて、固定費・変動費を徹底的に削減する全社活動を継続してまいります。
② 技術の深化・進化
中小型ディスプレイ業界においては、進化する市場のニーズに応え続けるため、技術力の一層の向上と継続的な技術革新の追求が不可欠となっております。
当期においては、液晶ディスプレイではFULL ACTIVE™の進化をはじめとする、顧客が真に求める性能を追求し、デザイン性の更なる向上と高品質化を実現する開発を進めるとともに、ディスプレイの更なる進化を推進してまいりました。OLEDディスプレイについては、安定供給に向けた茂原工場第6世代蒸着方式OLEDラインの改良を進めてまいりました。さらには、技術展開の方向として、インセルタッチパネル技術を応用した新しいセンサー等の新規事業創出に向けた開発を進めてまいりました。2022年3月期は、当社グループの持つ特異かつ多様な技術で液晶ディスプレイ製品の優位性を拡大するとともに、OLEDディスプレイ製品の進化・拡大や、センサー事業の拡大・ヘルスケア事業への展開を進めてまいります。
③ ポートフォリオの変革、バリューチェーンの拡大
当社グループでは現在、売上高の約6割をスマートフォンを中心とするモバイル分野の製品が占めておりますが、競争環境の厳しさが増しております。車載を含むノンモバイル分野のディスプレイ市場は堅調に成長しておりますが、新型コロナウイルスの影響による世界的自動車生産の減少等により、売上高の減少傾向が見られます。
モバイル分野においては、当社の強みであるLTPSをはじめとする技術力を活かした競争優位な製品や、当社の優位性を収益性の面でも活かせる顧客に集中し、将来のビジネスに向けた技術開発の推進に取り組んでまいります。また、車載分野に関しては、これまでの実績と顧客の信頼をもとに、モバイル分野で培ったデザイン対応力を活かした新技術を提案し、競争力の強化に努めるとともに、多様化する顧客のニーズに応えてまいります。加えて、ノンモバイル分野においては、独自の技術(高精細、低消費電力、FULL ACTIVE™等)を活かした製品展開・拡大を進め、新型コロナウイルスによって大きく変化した社会のニーズに応えるため、これまでの事業で培ったディスプレイ技術をセンサー等のデバイスやソリューションサービスに応用し、ヘルスケア分野等の新規分野への展開や、高付加価値技術の新規デバイス技術開発と事業化を加速してまいります。
また、当社グループのコアテクノロジーであるバックプレーン技術の進化や、知的財産を戦略的に活用することにより、研究開発会社として多数の技術とサービスを提供してまいります。