訂正有価証券報告書-第10期(令和2年10月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2022/01/18 16:31
【資料】
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【項目】
111項目
当社は『世界で最もたくさんの人に報酬を届ける会社になる』というビジョンを掲げ、インターネットを活用して個人が報酬を得るための仕組みであるクラウドソーシングを中心としたオンライン人材マッチング事業を推進しております。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。
(1)経営方針
当社は上記に揚げたビジョン実現に向け、「個のためのインフラになる」という新しいミッションのもと、すべての働き手に対する報酬獲得機会や働く選択肢の拡大を行うだけでなく、人手不足に悩む企業に柔軟な人材調達方法の提供を通して市場拡大に努めております。こうした中、当社はサービス上で取引される契約の総額である流通取引総額と売上総利益の最大化を最優先事項と捉え、その流通取引総額から生み出される売上総利益を成長原資として事業に再投資することで、継続的な成長を実現していく方針を採用しております。 特に、将来に渡り深刻化する人手不足の問題に対し、企業におけるリモートワークやフレキシブルな人材活用ニーズは年々高まっていくと考えており、2021年9月期は前期に引き続きマッチング事業への集中投資と生産性向上方針を定め、成長率の向上と利益創出の両輪を図ってまいりました。
(2) 事業環境
政府の働き方改革のもと、企業および個人の働き方に対する価値観は多様化し、当社の事業環境には追い風が吹く中、サービス登録者はクライアント・ワーカーともに順調な伸びを示しております。競合環境についても、当社は「クラウドワークス」のプラットフォームを中心に、国内最大級のオンライン人材を有しており、顧客が求めるスキルや経験にマッチする人材を提供することができるだけでなく、副業やフリーランスといったオンラインの人材市場における業界No.1のブランド認知度を活かすことで、効率的に顧客獲得を行うことで、事業成長を図ることができます。また、エンジニアやデザイナーといった専門的な人材ニーズに対しても、当社のスタッフがマッチング契約のサポートを行うことで、高単価化と高継続化を実現し、顧客単価の向上に寄与しております。今般は新型コロナウイルス感染症の感染拡大と緊急事態宣言の発令により厳しい経済環境が続いておりましたが、リモートワークの普及や個人の副業ニーズが加速したことを背景に、ワーカー登録者が増加いたしました。クライアントについても、業務のオンライン化の流れが加速し、従来の人材採用ではなく、オンラインでフリーランスのエンジニアやデザイナー、事務アシスタントを活用したいとするニーズが増え、当社を取り巻く事業環境は追い風となっております。コロナ終息後においても多くの企業がリモートワークを取り入れる意向を示していることや、フリーランス人口や副業人口は順調に拡大していることから、当社の事業ニーズは長期にわたってさらに高まっていくものと考えております。

(3)中長期の成長に向けて対処すべき課題等
当社は、コア事業であるマッチング事業に投資を集中することで「個のためのインフラ」を創造し、少子高齢化による構造的な労働力不足や女性の継続的なキャリア形成など日本が抱える社会を解決しながら、『世界で最もたくさんの人に報酬を届ける会社になる』というビジョンの実現を目指してまいります。また、今般の新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、社会・経済環境は厳しい状況が続いておりますが、当社は事業成長を継続しながら生産性を向上させ、さらなる増収増益を図ることが重要と捉えております。加えて、マッチング事業を展開する企業の買収を含めた事業拡大に注力し、事業基盤の強化と企業価値向上に取り組んでまいります。
①売上成長と利益創出の両立
当社は、売上成長と利益創出の両立について対処すべき課題と捉えております。2020年9月期に生産性向上ポリシーの作成と販管費の見直しを行った結果、2021年9月期には売上成長と利益化が大きく進展いたしました。生産性向上3ヵ年計画最終年度となる2022年9月期は、組織の生産性をより高めながらマッチング事業への投資と新規領域の拡大に取り組み、さらなる増収増益を目指してまいります。
②マッチング事業への投資と発注単価の向上
当社は持続的な成長の実現には発注社数と発注単価の向上を図ることが重要と捉えております。このため、事業成長により生み出す売上総利益を原資としてマッチング事業の成長に投資を集中する方針です。特に、「クラウドワークス」に登録しているクライアントやクラウドワーカーといったプラットフォーム資産を有効活用することで、流通取引総額の最大化を図りながらエンジニアなどのハイクラス人材領域や事務・アシスタント領域のマッチングについてサポートを強化することにより、高単価化および契約継続率の向上を目指します。広告投資については、事業により生み出す利益の範囲内でWEB広告を中心とする効率的な投資を行ってまいります。
③新規領域における事業の開発と拡大
当社は将来のさらなる成長のため、新規領域でのサービス開発と継続投資が不可欠であると考えております。具体的には、マッチング事業とシナジーのある周辺領域や今後拡大余地のある人材周辺市場で、企業買収を含めた事業の開発と拡大を目指しております。新規領域として投資している副業人材を企業とマッチングさせるサービスや、ビジネス向けSaaS事業の企業向け業務管理サービスについては、既存のマッチング事業で生み出した利益の中から再投資を行い、全社増収増益の達成と持続的な成長投資の両立を図ってまいります。
(4)その他経営における重要な取り組み
①人材に関する取り組み
当社は、柔軟な働き方を実現・体現する企業として、「フルフレックス」「フルリモートワーク」といった人事制度や「副業自由化」を率先して導入し、社員の働き方の柔軟性を高め、生産性を最大化する取り組みを行っております。2020年9月期に策定した生産性向上ポリシーに則り、リモートワーク環境下でも生産性を高める取り組みを継続しております。主な取り組みとして週1回の全社朝会において実施する生産性向上ピッチでは、部門間を横断したナレッジの共有を図る工夫を導入し、全社最適での生産性向上に取り組んでおります。
②環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する取り組み
当社は、環境・社会・ガバナンス(ESG)において、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に対応した取り組みを2019年9月期よりスタートいたしました。当社は社内における人種・ジェンダー平等や女性活躍の環境整備を積極的に進めており、取り組みにより得た知見を事業に活用することで、当社のサービスを利用するすべての働き手の環境改善や機会均等を目指しております。また、オンラインコミュニティ型の学びの場を展開し、クラウドワーカーのスキル向上を支援しております。経営体制においては、ガバナンス強化のため経営と業務執行機能を明確にする執行役員制度を導入しており、原則毎週1回経営会議を開催し、経営上の重要事項に対する十分な議論と迅速な意思決定を行う体制をとっております。経営会議では、取締役会決議事項及び報告事項の事前審議を行い、取締役会で決定された戦略・方針に基づき、その業務執行の進捗状況等について議論し、意思決定を行っております。

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