訂正有価証券報告書-第11期(平成28年7月1日-平成29年6月30日)

【提出】
2017/10/19 12:03
【資料】
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【項目】
99項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における我が国経済は、政府による経済財政政策や日銀による金融緩和策を背景として、企業収益や個人消費に改善の傾向が見られ、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。
そのような中、当社グループの既存事業のオンライン事業においては、スマートフォンの増加やタブレット端末等のモバイルインターネットの領域が継続的に拡大を続け、その存在感をますます高めております。
観光庁「宿泊旅行統計調査報告(平成28年・年間値(確定値))」によりますと、平成28年度の国内宿泊旅行者数は4億9,249万人泊で前年比97.7%、うち日本人延べ宿泊者数が4億2,310万人泊(前年比96.5%)、外国人延べ宿泊者数が6,939万人泊(前年比105.8%)となっており、外国人の国内旅行者数は、統計調査以来の最高値となりました。また、日本政府観光局(JNTO)の報道発表によりますと、平成28年度に日本を訪れた訪日外国人数は、過去最高の前年度を430万人余り上回り2,403万人(前年比121.8%)にまで達しております。
このような事業環境のもと、当社グループは「Global OTA」企業として、航空券サイト「skyticket」のサービスの拡充や他社との業務提携等により、事業の拡大に努めてまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の営業収益は5,269,043千円(前年同期比96.3%増)、営業利益は414,480千円(前年同期比44.5%増)、経常利益は409,123千円(前年同期比48.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は242,035千円(前年同期比65.6%増)となりました。
各セグメントの業績は次のとおりであります。
(オンライン事業)
オンライン事業につきましては、航空券サイト「skyticket」において、国内レンタカーの予約サービスや海外Wi-Fiルーターのレンタルの予約サービス、会員様向け優待サービス「skyticketプレミアム」の開始等によるサービスの拡充と業務提携等による販路の拡大を同時に進めてまいりました。
また、平成28年5月から提供を開始した「skyticket」スマートフォンアプリ版に関しても当連結会計年度中に通算396万ダウンロードを達成し、現在もその数を伸ばしております。
このような状況から、取扱高や申込件数に関しましても、月次取扱高が過去最高を更新する等、順調に推移しております。
以上の結果、当セグメントの営業収益は5,169,961千円(前年同期比92.6%増)、セグメント利益は361,347千円(前年同期比25.9%増)となりました。
(投資事業)
投資事業につきましては、従前より行っていた成長企業への投資を前連結会計年度末より本格的に投資事業セグメントとして開始いたしました。
当連結会計年度においては、投資先の上場に伴う営業投資有価証券の売却等があったことから、営業収益99,082千円、セグメント利益53,133千円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)の残高は、前連結会計年度末より541,096千円減少し、残高は698,847千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローと要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金は、66,745千円(前連結会計年度末比670,120千円減)となりました。主な資金増加要因としては、税金等調整前当期純利益の計上382,144千円によるものです。
これに対して主な資金減少要因は売上債権の増加額848,228千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金は、△411,429千円(前連結会計年度末比193,295千円減)となりました。これは主に敷金・保証金の差入による支出285,384千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金は、△203,783千円(前連結会計年度末比17,737千円増)となりました。これは主に長期借入金の返済による減少156,756千円によるものであります。