四半期報告書-第15期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/14 16:21
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【項目】
20項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、雇用環境の改善、各種政策の効果があるなか、個人消費も持ち直しを見せており、景気は緩やかな回復基調が続きました。その一方で、米国の政策動向に伴う影響や北朝鮮問題等の地政学的リスクの高まり等による海外経済の不確実性は拭えず、先行き不透明な状況で推移いたしました。
当社の属する外食産業におきましては、人件費の上昇や食材価格の高騰、また同業他社との競争激化等を背景に、厳しい経営環境が続いております。
このような状況下において当社は、「To Entertain People~より多くの人々を楽しませるために~」という企業理念のもと、業績向上に向けた施策に取り組んでまいりました。
平成29年10月からの新組織体制及び事業運営方針の下、店舗におけるQSCAの向上を目的に「現場力」の再定義を行いました。この刷新した「現場力」を支えるシンプルかつフラットな組織を構築するため、KPIの再設定、会議体や業務フローの抜本的な見直し、企画機能とオペレーション機能との整理を進めております。
飲食サービスにつきましては、第2四半期に引き続き既存店舗の業況改善を図ることを優先し、1店舗の退店を実施したことにより、当第3四半期会計期間末における総店舗数は、前年同期末比で3店舗純減の64店舗となりました。
先述のとおり、全社的な取り組みとして、主に本社機能及び営業管理機能の業務改善(BPR)を進めていることに加えて、新たな集客施策として、店舗におけるアニメキャラクターコンテンツとのコラボレーションイベントを積極的に実施いたしました。
また、SNSを活用したデジタルマーケティングに取り組み始めており、データ分析に基づいた集客施策の効果検証の可視化も進めてまいりました。これに伴って既存の集客媒体の見直しを行った結果、店舗に係る広告宣伝費の削減及び効率化についても一定の効果が出ております。
しかしながら、これら各改善施策による主要な効果の取り込みが今後期待される中で、既存店舗の業況改善には一定時間を要することに加えて、閉鎖店舗に係る減収により飲食サービス事業は引き続き厳しい状況となりました。
コンテンツ企画サービスにおきましては、株式会社カプコンのキャラクターカフェ「カプコンカフェ」(埼玉県越谷市イオンレイクタウン)、株式会社ユーグレナの「euglena GARDEN(ユーグレナガーデン)」(沖縄県石垣市)、JA全農の「みのりカフェ」(福岡県福岡市、愛知県名古屋市)及び「グリルみのる」(愛知県名古屋市)等の運営を上半期に引き続き実施いたしました。加えて、Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫」へ初出店したほか、株式会社プリンスホテル主催の「TOKYO MUSIC CRUISE」をはじめ、音楽イベントの企画・制作等を受託したことにより、コンテンツ企画サービス事業は好調に推移いたしました。
損益面では、先述のBPR効果が本社費や間接コストの一部において顕在化してきており、販管費は前年同期実績を下回る結果となりました。
また、当第3四半期会計期間における特殊要因として、平成29年11月に発表した株式会社DDホールディングスによる当社の普通株式に対する公開買付け及び同社との資本業務提携契約締結に係る一連の手続き費用12百万円を営業外費用に計上いたしました。さらに、一部の店舗につき、出店商業施設のリニューアルに伴う店舗運営条件の見直し等を踏まえて、固定資産の減損処理に係る特別損失11百万円を新たに計上いたしました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の業績は、売上高3,911百万円(前年同期比7.2%減)、営業損失80百万円(前年同期は営業損失43百万円)、経常損失82百万円(前年同期は経常損失35百万円)、四半期純損失367百万円(前年同期は四半期純損失163百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第3四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末と比較して422百万円減少し、1,644百万円となりました。
流動資産は、前事業年度末と比較して133百万円減少し、643百万円となりました。これは主に、現金及び預金139百万円の減少、売掛金47百万円の増加等によるものであります。
固定資産は、前事業年度末と比較して288百万円減少し、1,000百万円となりました。これは主に、固定資産の減損等に伴う有形固定資産242百万円の減少等によるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末の負債合計は、前事業年度末と比較して27百万円減少し、1,299百万円となりました。
流動負債は、前事業年度末と比較して26百万円減少し、713百万円となりました。これは主に、未払消費税等36百万円の減少、1年内返済予定の長期借入金10百万円の減少等によるものであります。
固定負債は、前事業年度末と比較して1百万円減少し、585百万円となりました。これは主に、長期借入金78百万円の減少、長期未払金76百万円の増加等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末と比較して394百万円減少し、344百万円となりました。これは主に、四半期純損失の計上367百万円及び剰余金の配当26百万円に伴う利益剰余金394百万円の減少によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。