訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2016/06/14 15:00
【資料】
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【項目】
82項目

対処すべき課題

当社は、「高齢化社会型人材ビジネス」として、わが国の進みゆく深刻な高齢化社会において、老後の暮らしの安心確保と慢性的な労働力不足を解消するため、様々な業界においてシニア人材が働ける就業機会を創造することを目指しております。そのため当社が対処すべき主な課題は以下のとおりであります。
(1) シニア人材の就業機会の拡大
現状、多くの業界や各企業においてはシニア人材の活用を敬遠する傾向にあることは否めません。当社では、シニアの就業率の低いクライアントに対し、当初は若年層も含む幅広い年代の人材提供を行うことでクライアントの業務内容の理解を高め、シニア活用コンサルティングにより、シニアでも対応可能と考えられる業務を抽出し、業務分析及び業務フローの改善提案を行っております。このような業務分析と実際の就労状況をノウハウ・実績として蓄積することで、アクティブシニアの高い就業率を図っておりますが、オフィスワークのコールセンターについては、アクティブシニアの就業率が低い状態にあり、今後クライアントにシニア人材の活用ノウハウを啓蒙することなどにより、シニア人材の就業機会を拡大させることや当社のシニア活用コンサルタントの育成強化及び対応業種の拡大が当社の成長のために必要な課題と認識しております。
(2) 介護施設向け人材ビジネスの拡大
当社はシニアケア事業として、介護施設向けに主に看護師の人材派遣及び人材紹介を行っておりますが、今後は1介護施設に対し必要となる人材が多いと考えている介護士の人材派遣及び人材紹介にも注力する予定であるため、優秀な介護士の確保が課題と認識しております。
(3) 人材確保と育成
当社事業の中長期的な成長のためには、優秀な人材の確保と育成が重要であると考えております。新卒採用を含む積極的な採用活動、教育研修の充実、人事評価制度の構築などが課題であると認識しております。
(4) スタッフ募集の効率化
スタッフ募集については、現在のところ紙媒体による募集が大半を占めておりますが、シニア人材のITリテラシー(ITを使いこなす能力)の向上に伴い、自社WEBサイトなどのメディアによる募集の効率化を図ることが当社の業績向上を図るための課題と認識しております。
(5) 経営管理体制の強化
当社は、企業規模の拡大の基礎となる経営管理体制、コーポレート・ガバナンスをより強化し、支店運営上の問題点の把握、コンプライアンスの徹底、適切なディスクロージャーやIR活動に取り組むことが企業価値の向上に繋がるものと認識しております。