四半期報告書-第44期第3四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/14 15:35
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26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。なお、当社は、前第3四半期連結累計期間については四半期連結財務諸表を作成していないため、前年同四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢、個人消費に改善の動きが見られ、景気は緩やかな回復が続きましたが、米国の政策運営や世界的な保護主義の台頭による先行き不透明感により、海外経済は不確実性が高まっております。
当社グループの組込みソフトウエア事業がターゲットとして注力している自動車市場では、車載エレクトロニクス技術がますます高度化し、常時インターネットに接続し多数のセンサを搭載した「コネクテッドカー(つながる車)」や自動運転に注目が集まっております。また、自動車や医療分野を中心に、安全技術への需要が高まっており、機能安全規格の認証取得が求められる傾向にあります。そのような中、欧州地区における同事業の展開をはかるため、平成30年3月、フランスに子会社、eSOL Europe S.A.S.を設立しました。
センシングソリューション事業がメインターゲットの1つとしている食肉市場では、食肉相場の変動や原材料価格の上昇など、企業収益に不安定な要素があります。
このような環境の中、当社グループは自動車関連業界をメインターゲットと位置づけ、ワンストップソリューションの提供に注力するとともに、研究開発への投資を引き続き行ってまいりました。食肉市場並びに倉庫・物流業界に対しては、指定伝票発行用車載プリンタ(以下「車載プリンタ」)並びにハンディターミナルの拡販を進めました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高6,497百万円、営業利益599百万円、経常利益610百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益434百万円となりました。
各セグメントの業績は次のとおりであります。
(組込みソフトウエア事業)
当事業は、幅広い分野における電子機器向けの自社製ソフトウエア製品RTOS(リアルタイム・オペレーティング・システム)の開発・販売、受託開発を主に行っており、自動車向け、AV機器向け、FA向けが伸張しました。その結果、売上高5,885百万円及びセグメント利益618百万円となりました。
また、当セグメントの売上高の内訳としては、ソフトウエア製商品は1,323百万円、エンジニアリングサービス等は4,562百万円となっております。
(センシングソリューション事業)
当事業は、冷菓・冷凍食品市場、食肉市場及び物流市場において、車載プリンタやハンディターミナルの販売を進め、また、新たなセンサネットワーク関連ビジネスを進めましたが、一部に不採算案件が発生しました。その結果、売上高603百万円及びセグメント損失29百万円となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は4,017百万円となり、前連結会計年度末に比べて553百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が408百万円、受取手形及び売掛金が56百万円、その他の流動資産が31百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定資産は653百万円となり、前連結会計年度末に比べて19百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が15百万円、投資その他の資産が5百万円それぞれ増加したことによるものであります。
この結果、総資産は、4,671百万円となり、前連結会計年度末に比べて573百万円増加いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は1,601百万円となり、前連結会計年度末に比べて157百万円増加いたしました。これは主に未払法人税等が50百万円、賞与引当金が268百万円それぞれ増加した一方、短期借入金が75百万円、その他の流動負債が123百万円それぞれ減少したことによるものであります。固定負債は268百万円となり、前連結会計年度末に比べて0百万円増加いたしました。これは主に役員退職慰労引当金が7百万円、その他の固定負債が6百万円それぞれ増加した一方、持分法適用に伴う負債が10百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は、1,869百万円となり、前連結会計年度末に比べて158百万円増加いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は2,801百万円となり、前連結会計年度末に比べて414百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が434百万円増加した一方、その他有価証券評価差額金が20百万円減少したことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、233百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。