有価証券報告書-第39期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
イ.財政状態
(資産の部)
当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,494,015千円増加し、5,498,259千円となりました。これは主とし商品及び製品75,300千円、原材料及び貯蔵品56,224千円、その他流動資産48,484千円がそれぞれ減少したことに対して、現金及び預金554,263千円、受取手形及び売掛金881,876千円、仕掛品237,885千円がそれぞれ増加したことによります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて147,072千円減少し、902,706千円となりました。これは主として繰延税金資産29,435千円が増加したことに対して、有形固定資産が182,301千円減少したことなどによります。
この結果、当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,346,943千円増加し、6,400,965千円となりました。
(負債の部)
当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末に比べて757,126千円増加し、3,111,893千円となりました。これは主として短期借入金169,616千円減少したことに対して、支払手形及び買掛金478,687千円、未払法人税等223,805千円、受注損失引当金22,238千円、その他流動負債197,886千円がそれぞれ増加したことなどによります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて206,627千円減少し、490,101千円となりました。これは主とし長期借入金28,008千円、リース債務151,898千円、繰延税金負債19,883千円がそれぞれ減少したことなどによります。
この結果、当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べて550,499千円増加し、3,601,994千円となりました。
(純資産の部)
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ796,444千円増加し、2,798,971千円となりました。これは、為替換算調整勘定が62,129千円減少した半面、当社普通株式の東京証券取引所マザーズ市場への上場に伴う公募増資により117,208千円、第三者割当増資(オーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資)により28,674千円、資本金及び資本剰余金がそれぞれ増加したこと、並びに利益剰余金が567,288千円増加したことなどによります。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の39.6%から43.7%となりました。
ロ.経営成績
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の長期化により経済活動が停滞し、企業収益や個人消費が悪化するなど厳しい状況で推移しました。一時、政府や自治体主導による経済対策により個人や企業の経済活動に回復の兆しが見られましたが、12月以降、新型コロナウイルスの変異株が猛威を振るい、再び非常事態宣言が発出されるなど、景気の回復が見通せない先行き不透明な状況となっております。
このような状況の中、縫製自動機事業においては、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、ビデオ会議システムを利用したリモートによる対応を中心に営業及び生産活動を進めてまいりました。さらに、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せず、民間の設備投資需要が弱含みを見せている中、新規顧客からの問合せに対し積極的な営業活動や経費節減にも努めてまいりましたが、11月以降の感染再拡大を受け、現地への渡航に時間を要する状況となっています。こうした状況から、当社としては縫製自動機事業における営業リソースをアイソレーションガウン生産に集中させるなどして、経営資源の効率化を図りました。
また、縫製品事業における血圧計腕帯については、新型コロナウイルス感染症がグローバルで拡大する中、健康管理、疾病予防を背景として市場が顕著に拡大した結果、当初予想にも増して受注が好調に推移しました。カーシートについては、新型コロナウイルス感染症の影響による納入先における工場での生産量減少により一時的に受注が減少しましたが、7月以降は前年度以上に受注が増加したほか、エアバッグについても新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込みが生じましたが、概ね前年並みの受注に回復してきております。
さらに、今後のウィズコロナ、アフターコロナを見据えて進めてきた感染症対策分野の新たな縫製品事業として、事業会社及び厚生労働省より受注したアイソレーションガウンを納入したことにより、売上高及び利益の確保につながりました。しかし、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、依然として先行き不透明な状況となっております。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高10,401,763千円(前年同期比20.5%増)、営業利益837,010千円(前年同期比105.3%増)、経常利益829,615千円(前年同期比117.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益567,288千円(前年同期比154.3%増)となりました。
なお、当連結会計年度における各セグメントの概況は、次のとおりです。
(縫製自動機事業)
縫製自動機事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により設置を伴わない海外向け製品や数件の国内向け製品販売の他、部品の販売が中心となりました。また、新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、現地への渡航には時間を要する状況が続いております。こうした状況から、縫製自動機事業においては営業リソースをアイソレーションガウン生産に集中させるなどして、経営資源の効率化を図りました。なお、Matsuya R&D (Vietnam)Co.,Ltd.の研究開発機関(MIC)においては、次世代エアバッグ製造用システム製作を目的として部材購入や新たな技術者の採用による人件費が増加しました。
以上の結果、売上高は363,169千円(前年同期比58.2%減)となり、セグメント損失は60,599千円となりました。
(縫製品事業)
縫製品事業につきましては、健康管理及び疾病予防の意識が高まっていることを背景として血圧計腕帯の販売は売上高、利益とも業績予想を上回る結果となりました。カーシート及びエアバッグについては、年度初めに新型コロナウイルス感染症の影響を一時的に受けたものの順調に回復傾向にあります。
以上の結果、売上高は10,038,594千円(前年同期比29.3%増)、セグメント利益は1,138,765千円(前年同期比54.5%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は1,296,757千円と、前連結会計年度に比べ557,901千円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は655,987千円(前連結会計年度は219,770千円の獲得)となりました。
これは主として、売上債権の増加額919,886千円、たな卸資産の増加額155,508千円、法人税等の支払額94,238千円があったことに対して、税金等調整前当期純利益が829,909千円、減価償却費214,181千円、受注損失引当金の増加額22,238千円、仕入債務の増加額507,985千円、未払消費税等の増加額80,767千円、その他資産・負債の増減額177,455千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、支出した資金は61,553千円(前連結会計年度は41,933千円の支出)となりました。
これは主として、定期預金の払戻による収入28,637千円、国庫補助金による収入11,295千円があったことに対して、定期預金の預入による支出38,239千円、有形固定資産の取得による支出65,154千円があったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、支出した資金は43,388千円(前連結会計年度は35,916千円の獲得)となりました。
これは主として株式の発行による収入291,764千円、長期借入れによる収入30,000千円があったことに対して、短期借入金の減少168,785千円、長期借入金の返済による支出64,304千円、リース債務の返済による支出122,918千円があったことなどによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
イ. 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。
2.金額は製造原価によっております。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
ロ.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
ハ. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1. セグメント間取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
3. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度の経営成績等の分析・検討内容は以下のとおりであります。
(売上高)
当連結会計年度における売上高は10,401,763千円(前年同期比20.5%増)となり、前連結会計年度に比べて1,770,594千円増加いたしました。これは縫製自動機事業における売上高が前連結会計年度に比べ505,382千円減少したことや、縫製品事業のうち、カーシート売上が同161,370千円、エアバッグ売上が同121,745千円減少したものの、血圧計腕帯売上が前連結会計年度に比べ507,513千円、新型コロナウイルス感染症拡大による厚生労働省からの医療従事者向けアイソレーションガウン等の売上が2,063,410千円増加したことによるものです。
なお、セグメント別の売上高については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。
(売上原価、売上総利益)
当連結会計年度における売上原価は8,757,107千円(前年同期比18.0%増)となり、前連結会計年度に比べて1,332,954千円増加いたしました。これは主に縫製品事業における血圧計腕帯やアイソレーションガウンの売上が前期比で増加したことによるものであります。以上の結果、売上総利益は1,644,655千円(前年同期比36.3%増)となり、前連結会計年度に比べて437,640千円増加いたしました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、807,644千円(前年同期比1.1%増)となり、前連結会計年度に比べて8,420千円増加いたしました。これは主に新型コロナウイルス感染症の影響で国内外への出張費が大幅に減少したことに対して、連結子会社であるMatsuya R&D(Vietnam)Co.,Ltd.の研究開発機関(MIC)での研究開発費用、ドローン用エアバッグの研究開発費用、厚生労働省向けアイソレーションガウンの運送費用の増加があったことなどによるものであります。
以上の結果、当連結会計年度における営業利益は837,010千円(前年同期比105.3%増)となり、前連結会計年度に比べて429,219千円増加いたしました。
(営業外収益・営業外費用及び経常利益)
当連結会計年度における営業外収益は45,521千円(前年同期比79.5%増)となり、前連結会計年度に比べ20,163千円増加いたしました。これは主に為替差益の増加によるものであります。また、営業外費用は52,916千円(前年同期比1.1%増)となり、前連結会計年度に比べ594千円増加いたしました。これは、上場関連費用の減少に対して、支払利息の増加によるものであります。
以上の結果、経常利益は829,615千円(前年同期比117.8%増)となり、前連結会計年度に比べ448,788千円増加いたしました。
(特別利益・特別損失及び親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における特別利益は、固定資産の取得に係る国庫補助金収入の増加によるものです。特別損失は、固定資産圧縮損の増加によるものです。
また、法人税等合計は262,620千円(前年同期比66.4%増)となり、前連結会計年度より104,834千円増加いたしました。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は567,288千円(前年同期比154.3%増)となり、前連結会計年度に比べ344,247千円増加いたしました。
③資本の財源及び資金の流動性
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析(1)経営成績等の状況の概況 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しています。
当社グループの通常の運転資金については、主に自己資金及び借入金により賄うことを基本方針としております。なお、銀行との当座貸越契約を締結しており、大型の縫製自動機の受注や国内・海外の工場における生産量の増加による資金需要への対応を図っております。これにより一定の資金水準を保つことができ、十分な資金の流動性を保持しているものと考えております。
設備投資の詳細については、「第3 設備状況 3 設備の新設、除却等の計画」をご参照ください。
株主配当については経営における重要課題の一つと考えており株主総会を決定機関として年1回の期末配当を基本方針としております。当社の配当政策については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」をご確認ください。
④経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
イ.財政状態
(資産の部)
当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,494,015千円増加し、5,498,259千円となりました。これは主とし商品及び製品75,300千円、原材料及び貯蔵品56,224千円、その他流動資産48,484千円がそれぞれ減少したことに対して、現金及び預金554,263千円、受取手形及び売掛金881,876千円、仕掛品237,885千円がそれぞれ増加したことによります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて147,072千円減少し、902,706千円となりました。これは主として繰延税金資産29,435千円が増加したことに対して、有形固定資産が182,301千円減少したことなどによります。
この結果、当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,346,943千円増加し、6,400,965千円となりました。
(負債の部)
当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末に比べて757,126千円増加し、3,111,893千円となりました。これは主として短期借入金169,616千円減少したことに対して、支払手形及び買掛金478,687千円、未払法人税等223,805千円、受注損失引当金22,238千円、その他流動負債197,886千円がそれぞれ増加したことなどによります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて206,627千円減少し、490,101千円となりました。これは主とし長期借入金28,008千円、リース債務151,898千円、繰延税金負債19,883千円がそれぞれ減少したことなどによります。
この結果、当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べて550,499千円増加し、3,601,994千円となりました。
(純資産の部)
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ796,444千円増加し、2,798,971千円となりました。これは、為替換算調整勘定が62,129千円減少した半面、当社普通株式の東京証券取引所マザーズ市場への上場に伴う公募増資により117,208千円、第三者割当増資(オーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資)により28,674千円、資本金及び資本剰余金がそれぞれ増加したこと、並びに利益剰余金が567,288千円増加したことなどによります。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の39.6%から43.7%となりました。
ロ.経営成績
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の長期化により経済活動が停滞し、企業収益や個人消費が悪化するなど厳しい状況で推移しました。一時、政府や自治体主導による経済対策により個人や企業の経済活動に回復の兆しが見られましたが、12月以降、新型コロナウイルスの変異株が猛威を振るい、再び非常事態宣言が発出されるなど、景気の回復が見通せない先行き不透明な状況となっております。
このような状況の中、縫製自動機事業においては、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、ビデオ会議システムを利用したリモートによる対応を中心に営業及び生産活動を進めてまいりました。さらに、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せず、民間の設備投資需要が弱含みを見せている中、新規顧客からの問合せに対し積極的な営業活動や経費節減にも努めてまいりましたが、11月以降の感染再拡大を受け、現地への渡航に時間を要する状況となっています。こうした状況から、当社としては縫製自動機事業における営業リソースをアイソレーションガウン生産に集中させるなどして、経営資源の効率化を図りました。
また、縫製品事業における血圧計腕帯については、新型コロナウイルス感染症がグローバルで拡大する中、健康管理、疾病予防を背景として市場が顕著に拡大した結果、当初予想にも増して受注が好調に推移しました。カーシートについては、新型コロナウイルス感染症の影響による納入先における工場での生産量減少により一時的に受注が減少しましたが、7月以降は前年度以上に受注が増加したほか、エアバッグについても新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込みが生じましたが、概ね前年並みの受注に回復してきております。
さらに、今後のウィズコロナ、アフターコロナを見据えて進めてきた感染症対策分野の新たな縫製品事業として、事業会社及び厚生労働省より受注したアイソレーションガウンを納入したことにより、売上高及び利益の確保につながりました。しかし、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、依然として先行き不透明な状況となっております。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高10,401,763千円(前年同期比20.5%増)、営業利益837,010千円(前年同期比105.3%増)、経常利益829,615千円(前年同期比117.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益567,288千円(前年同期比154.3%増)となりました。
なお、当連結会計年度における各セグメントの概況は、次のとおりです。
(縫製自動機事業)
縫製自動機事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により設置を伴わない海外向け製品や数件の国内向け製品販売の他、部品の販売が中心となりました。また、新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、現地への渡航には時間を要する状況が続いております。こうした状況から、縫製自動機事業においては営業リソースをアイソレーションガウン生産に集中させるなどして、経営資源の効率化を図りました。なお、Matsuya R&D (Vietnam)Co.,Ltd.の研究開発機関(MIC)においては、次世代エアバッグ製造用システム製作を目的として部材購入や新たな技術者の採用による人件費が増加しました。
以上の結果、売上高は363,169千円(前年同期比58.2%減)となり、セグメント損失は60,599千円となりました。
(縫製品事業)
縫製品事業につきましては、健康管理及び疾病予防の意識が高まっていることを背景として血圧計腕帯の販売は売上高、利益とも業績予想を上回る結果となりました。カーシート及びエアバッグについては、年度初めに新型コロナウイルス感染症の影響を一時的に受けたものの順調に回復傾向にあります。
以上の結果、売上高は10,038,594千円(前年同期比29.3%増)、セグメント利益は1,138,765千円(前年同期比54.5%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は1,296,757千円と、前連結会計年度に比べ557,901千円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は655,987千円(前連結会計年度は219,770千円の獲得)となりました。
これは主として、売上債権の増加額919,886千円、たな卸資産の増加額155,508千円、法人税等の支払額94,238千円があったことに対して、税金等調整前当期純利益が829,909千円、減価償却費214,181千円、受注損失引当金の増加額22,238千円、仕入債務の増加額507,985千円、未払消費税等の増加額80,767千円、その他資産・負債の増減額177,455千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、支出した資金は61,553千円(前連結会計年度は41,933千円の支出)となりました。
これは主として、定期預金の払戻による収入28,637千円、国庫補助金による収入11,295千円があったことに対して、定期預金の預入による支出38,239千円、有形固定資産の取得による支出65,154千円があったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、支出した資金は43,388千円(前連結会計年度は35,916千円の獲得)となりました。
これは主として株式の発行による収入291,764千円、長期借入れによる収入30,000千円があったことに対して、短期借入金の減少168,785千円、長期借入金の返済による支出64,304千円、リース債務の返済による支出122,918千円があったことなどによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
イ. 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(千円) | 前年同期比(%) |
| 縫製自動機事業 | 242,404 | 34.7 |
| 縫製品事業 | 8,439,403 | 124.8 |
| 合計 | 8,681,807 | 116.3 |
(注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。
2.金額は製造原価によっております。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
ロ.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高 (千円) | 前年同期比 (%) | 受注残高 (千円) | 前年同期比 (%) |
| 縫製自動機事業 | 347,157 | 42.6 | 46,282 | 74.3 |
| 縫製品事業 | 9,982,578 | 127.0 | 499,483 | 89.9 |
| 合計 | 10,329,735 | 119.1 | 545,766 | 88.3 |
(注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
ハ. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(千円) | 前年同期比(%) |
| 縫製自動機事業 | 363,169 | 41.8 |
| 縫製品事業 | 10,038,594 | 129.3 |
| 血圧計腕帯 | 3,693,673 | 115.9 |
| カーシート | 3,028,671 | 94.9 |
| アイソレーションガウン、防護服 | 2,063,410 | - |
| エアバッグ | 1,186,249 | 90.7 |
| その他 | 66,589 | 84.9 |
| 合計 | 10,401,763 | 120.5 |
(注) 1. セグメント間取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | ||
| 販売高(千円) | 割合(%) | 販売高(千円) | 割合(%) | |
| OMRON Healthcare Manufacturing Vietnam CO.,LTD. | 2,110,614 | 24.5 | 2,417,129 | 23.2 |
| 豊通マテックス株式会社 | 1,883,855 | 21.8 | 2,054,409 | 19.8 |
| 厚生労働省 | - | - | 1,664,100 | 16.0 |
| トヨタ紡織東北株式会社 | 1,278,314 | 14.8 | 1,200,299 | 11.5 |
| 高力科技発展(大連)有限公司 | 901,449 | 10.4 | 1,190,162 | 11.4 |
| 住商エアバッグ・システムズ株式会社 | 1,308,056 | 15.2 | 1,186,419 | 11.4 |
3. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度の経営成績等の分析・検討内容は以下のとおりであります。
(売上高)
当連結会計年度における売上高は10,401,763千円(前年同期比20.5%増)となり、前連結会計年度に比べて1,770,594千円増加いたしました。これは縫製自動機事業における売上高が前連結会計年度に比べ505,382千円減少したことや、縫製品事業のうち、カーシート売上が同161,370千円、エアバッグ売上が同121,745千円減少したものの、血圧計腕帯売上が前連結会計年度に比べ507,513千円、新型コロナウイルス感染症拡大による厚生労働省からの医療従事者向けアイソレーションガウン等の売上が2,063,410千円増加したことによるものです。
なお、セグメント別の売上高については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。
(売上原価、売上総利益)
当連結会計年度における売上原価は8,757,107千円(前年同期比18.0%増)となり、前連結会計年度に比べて1,332,954千円増加いたしました。これは主に縫製品事業における血圧計腕帯やアイソレーションガウンの売上が前期比で増加したことによるものであります。以上の結果、売上総利益は1,644,655千円(前年同期比36.3%増)となり、前連結会計年度に比べて437,640千円増加いたしました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、807,644千円(前年同期比1.1%増)となり、前連結会計年度に比べて8,420千円増加いたしました。これは主に新型コロナウイルス感染症の影響で国内外への出張費が大幅に減少したことに対して、連結子会社であるMatsuya R&D(Vietnam)Co.,Ltd.の研究開発機関(MIC)での研究開発費用、ドローン用エアバッグの研究開発費用、厚生労働省向けアイソレーションガウンの運送費用の増加があったことなどによるものであります。
以上の結果、当連結会計年度における営業利益は837,010千円(前年同期比105.3%増)となり、前連結会計年度に比べて429,219千円増加いたしました。
(営業外収益・営業外費用及び経常利益)
当連結会計年度における営業外収益は45,521千円(前年同期比79.5%増)となり、前連結会計年度に比べ20,163千円増加いたしました。これは主に為替差益の増加によるものであります。また、営業外費用は52,916千円(前年同期比1.1%増)となり、前連結会計年度に比べ594千円増加いたしました。これは、上場関連費用の減少に対して、支払利息の増加によるものであります。
以上の結果、経常利益は829,615千円(前年同期比117.8%増)となり、前連結会計年度に比べ448,788千円増加いたしました。
(特別利益・特別損失及び親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における特別利益は、固定資産の取得に係る国庫補助金収入の増加によるものです。特別損失は、固定資産圧縮損の増加によるものです。
また、法人税等合計は262,620千円(前年同期比66.4%増)となり、前連結会計年度より104,834千円増加いたしました。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は567,288千円(前年同期比154.3%増)となり、前連結会計年度に比べ344,247千円増加いたしました。
③資本の財源及び資金の流動性
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析(1)経営成績等の状況の概況 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しています。
当社グループの通常の運転資金については、主に自己資金及び借入金により賄うことを基本方針としております。なお、銀行との当座貸越契約を締結しており、大型の縫製自動機の受注や国内・海外の工場における生産量の増加による資金需要への対応を図っております。これにより一定の資金水準を保つことができ、十分な資金の流動性を保持しているものと考えております。
設備投資の詳細については、「第3 設備状況 3 設備の新設、除却等の計画」をご参照ください。
株主配当については経営における重要課題の一つと考えており株主総会を決定機関として年1回の期末配当を基本方針としております。当社の配当政策については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」をご確認ください。
④経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。