半期報告書-第16期(2024/08/01-2025/07/31)

【提出】
2025/03/14 15:30
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。なお、当社グループは、第15期第3四半期連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前中間連結会計期間との比較・分析の記載はしておりません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間における当社グループの財政状態、経営成績の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態の状況
(資産)
当中間連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末と比べ256,580千円増加し、1,685,248千円となりました。これは主に、売掛金が101,984千円、現金及び預金が80,396千円、投資有価証券が40,000千円増加したことによるものであります。
(負債)
当中間連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末と比べ446,271千円増加し、1,181,888千円となりました。これは主に、買掛金が60,438千円、長期借入金が238,832千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当中間連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末と比べ189,690千円減少し、503,360千円となりました。これは主に資本金及び資本剰余金がそれぞれ101,692千円増加した一方で、利益剰余金が394,886千円減少したことによるものであります。
② 経営成績の状況
当社グループでは、前中間連結会計期間は、連結財務諸表を作成しておりません。ただし、経営成績の状況を説明するため、参考情報として連結決算移行前の2024年7月期 第2四半期累計期間の経営成績と比較しており、当中間会計期間においては、売上高は806,970千円(前年比242.7%)、売上総利益は471,921千円(前年比218.1%)と大きく伸びましたが、更なる成長のためM&A戦略等の投資費用等により、経常損失は130,829千円となり、増収減益となりました。
当社グループの主力事業が属するインターネット広告市場におきましては引き続き成長を続けており、2023年は前年比7.8%増の3兆3,330億円(株式会社電通「2023年日本の広告費」より)となっております。
一方、WEBマーケティング広告における「不当景品類及び不当表示防止法(景表法)」、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」の規制は厳しさを増しており、より慎重な広告表現が求められる状況です。保守的な広告表現への見直しによって広告効率が悪化する場合もありますが、当社グループでは、これらの法規制等を遵守し、A/Bテストを繰り返し広告効率の向上に努めております。
このような環境の中、当社グループは2024年8月には株式会社JCNTの株式を取得し、グローバル情報通信事業領域に参入するなど積極的に事業領域を広げ各事業に取り組んでまいりました。
以上の結果、売上高は806,970千円、営業損失は130,915千円、経常損失は130,829千円となりました。なお、連結子会社であるオルクス株式会社(旧株式会社グルプス)に係るのれん等の減損損失を特別損失に計上したことなどから、親会社株主に帰属する中間純損失は、394,886千円となっております。
【参考情報】
(単位:千円)
売上高売上総利益営業利益経常利益親会社株主に帰属する中間純利益及び四半期純利益
2025年7月期中間連結会計期間806,970471,921▲130,915▲130,829▲394,886
2024年7月期第2四半期累計期間332,246216,318▲88,160▲99,382▲73,549
増 減 額+474,724+255,603▲42,755▲31,447▲321,337
増 減 率(%)+142.7+118.1---

セグメントごとの経営成績
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(D2C(ネット通販)向けデジタルマーケティング支援事業)
D2C(ネット通販)向けデジタルマーケティング支援事業は、売れるネット広告社株式会社がサービス提供する、ネット広告/ランディングページ特化型クラウドサービス「売れるD2Cつくーる」、マーケティング支援サービス「最強の売れるメディアプラットフォーム」に加えて、「運用型広告」、株式会社売れる越境EC社が提供する「越境支援」、株式会社売れるD2C業界M&A社が提供する「M&A仲介支援」を主軸として事業を展開しております。当中間連結会計期間の実績につきましては、売れるネット広告社株式会社は前連結会計年度においては「不正注文の対策」「一部大手クライアントの広告の費用対効果悪化」等によるマーケティング支援サービスの売上高が軟調に推移した状況から段階的な回復を進めている状況でございます。また、「運用型広告」については、自社D2C(ネット通販)事業のSNSマーケティング実施に注力したこと、株式会社売れる越境EC社については中国越境における大型の広告実施が第3四半期以降の実施予定となったこと、株式会社売れるD2C業界M&A社についても複数案件は進行中でございますが、案件の完了が第3四半期以降にずれ込んだことにより軟調に推移しております。この結果、同セグメントの当期の売上高は318,703千円、セグメント損失は150,327千円となりました。
(D2C(ネット通販)事業)
D2C(ネット通販)事業は、オルクス株式会社で開発した化粧品等の販売を行う「自社国内D2C事業」を主軸としております。D2C(ネット通販)事業につきましては、シートマスク「KogaO+」を中心とした売上が堅調に推移した結果、売上高は158,278千円となっております。また、営業利益は報告セグメント上は13,996千円の損失となっておりますが、8月~12月に株式会社グルプスに委託しておりました、内部取引分の広告宣伝費を加味しますと、D2C(ネット通販)事業全体としては黒字となっており、順調に収益の獲得が進んでおります。
(グローバル情報通信事業)
グローバル情報通信事業は、株式会社JCNTが行う「携帯端末・Wi-Fiルーターなどのモバイル通信機器総合レンタルサービス事業」を主軸としております。グルーバル情報通信事業につきましては、海外における国際的なイベント等もあり堅調に推移した結果、売上高は359,198千円、セグメント利益は44,858千円となっております。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、345,005千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において営業活動の結果支出した資金は58,111千円となりました。これは主に、税金等調整前中間純損失の計上387,293千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において投資活動の結果支出した資金は65,473千円となりました。これは主に子会社株式の取得による収入36,008千円があった一方で、投資有価証券の取得40,000千円、当社のD2C(ネット通販)クラウドサービス「売れるD2Cつくーる」の新機能開発に関するソフトウエア等の無形固定資産の取得58,482千円による支出であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において財務活動の結果190,478千円の収入となりました。これは主に、株式の発行による収入195,750千円によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2025年7月期の連結業績予想につきましては、本日(2025年3月14日)公表いたしました「2025年7月期『通期業績予想の修正』および『特別損失』の計上に関するお知らせ」をご覧ください。