半期報告書-第68期(2026/01/01-2026/12/31)

【提出】
2026/08/06 15:42
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
[経営成績の状況]
当中間連結会計期間における世界経済は、日本や米国で回復傾向が続きましたが、各地域における金利上昇や原油価格の高騰、中国経済の減速や米国通商政策の影響、またロシア・ウクライナ情勢に加えて中東地域においても武力衝突が起きるなど、政治、経済の両面で不安定な状況が続きました。しかしながら春以降は、中東情勢が落ち着きを見せ始めたことに加えて中国での景況感も緩やかながら回復傾向に向かうなど、徐々に明るさが見え始めました。
地域別では、米国においては、雇用や個人消費が比較的堅調に推移しましたが、欧州においては、前半は持ち直しの兆しが見られましたが後半は減速傾向となりました。中国においては、不動産市場の停滞が続くなど厳しい状況が続きましたが、後半には製造業等で緩やかながら改善が見られました。日本においては、公共投資が堅調に推移したことに加えて個人消費や設備投資についても回復傾向をたどりました。
電子部品業界においては、AIの普及やデータセンタ投資の活発化に伴い情報通信インフラ機器市場については活況が続きましたが、PC市場については、半導体不足などから調整局面となりました。自動車市場においては、インドやブラジル等一部には好調な市場が見られましたが、米国、欧州、中国、日本の市場においては回復が弱い状況が続きました。その他の市場においては、民生機器市場は、中国での住宅市場の低迷継続等により厳しい状況が続きました。
海底ケーブル市場におきましては、複数の大型プロジェクトのスタート、ケーブル敷設船の増加等から好調に推移しました。また、海底ケーブルの多芯化やマルチコアファイバの採用など技術革新も加速し、市場は活況となりました。
こうした中、当社では中期経営計画の達成に向けて、引き続き事業の拡大及び利益の向上に取り組みました。リード端子事業においては、漏れ電流特性等高効率コンデンサ向け高機能リード端子等の新製品の開発と拡販、顧客サポート体制の強化、生産工程の効率化、光部品・デバイス事業においては、海底ケーブル市場における技術進化に合わせた複合光デバイスなどの新製品の販売やデータセンタ市場向け光部品の生産能力拡大、また半導体製造装置や特殊光ファイバ市場向け等に引き合いが増加している高純度石英ガラスの受注増加に備えて、生産体制の強化に取り組みました。
さらに、次世代の高速通信デバイス材料として注目している単結晶PLZT(チタン酸ジルコン酸ランタン鉛)薄膜ウエハのサンプル出荷や開発の迅速化に向けた拠点の統合や、宇宙関連デバイスの実証実験など、中長期的な成長に向けての施策にも取り組みました。
当中間連結会計期間の経営成績は、売上高は10,023百万円(前年同期比27.3%増)、営業利益は2,949百万円(前年同期比62.7%増)、経常利益は3,151百万円(前年同期比142.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は2,123百万円(前年同期比251.0%増)となりました。中間連結会計期間における期中平均レートは、1米ドル当たり158.29円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(リード端子事業)
当中間連結会計期間におけるリード端子事業の売上高は5,360百万円(前年同期比29.2%増)、セグメント利益(営業利益)は549百万円(前年同期比60.2%増)となりました。
自動車用エレクトロニクス市場向けでは、欧州自動車市場における回復遅れに加えて、中国EV市場が大きく落ち込むなどの状況となりましたが、ADAS(先進運転支援システム)電装化の進展やハイブリッド自動車の市場拡大等のプラス要因もみられました。
情報通信機器市場においては、AIサーバーやデータセンタ市場が活況となり、徐々に売上を伸ばしました。この分野においては、今後さらなる低消費電力化のニーズが高まると見込まれる中で、ハイブリッドコンデンサや導電性高分子コンデンサの採用が拡大しており、こうしたニーズに対応した漏れ電流対策品、低抵抗品等の高機能リード端子の引き合いや採用が増加しました。
その他の市場においては、国内家電出荷がプラス成長で推移しましたが、中国での不動産不況等に伴う消費の低迷等から、全体としては厳しい状況が続きました。
コスト面では、材料調達においてアルミや銅といった主材料の価格上昇が見られました。当社では、材料価格の上昇を3か月ごとに販売価格に自動的に転嫁する「価格フォーミュラ形式」を採用しており収益構造に影響はない仕組みとなっておりますが、当中間期においては2026年前半の急激な上昇の影響を一時的に受けました。生産体制については、中国東莞工場での生産能力増強や、マレーシア工場での生産品目の拡大、また国内工場及び蘇州工場を含む各工場でのOEE(設備総合効率)向上等の生産効率改善と品質・信頼性のさらなる向上に取り組みました。また、収益構造の改善を加速するため、売上債権や在庫の削減等のROIC指標を用いた経営の効率化にも取り組みました。加えて、高効率・高精度を実現する次世代溶接技術として、レーザー溶接技術の開発に取り組みました。
(光部品・デバイス事業)
当中間連結会計期間における光部品・デバイス事業の売上高は4,662百万円(前年同期比25.2%増)、セグメント利益(営業利益)は2,400百万円(前年同期比63.3%増)となりました。
海底ケーブル向け光デバイスでは、新しい海底ケーブルプロジェクトの増加や通信容量拡大のファイバペア数(※1)の増加に伴い、小型アイソレータの売上が増加しました。また、一部顧客において、前半は新製品への切り替えに伴う一時的な在庫調整が発生しましたが、後半は売上が回復傾向となりました。さらに、AIサーバー、データセンタ市場の拡大に伴い、ファラデー回転子(※2)等の光部品の売上が増加しました。
新製品では、通信容量の拡大ニーズに対応した複合光デバイスの量産を開始し、売上を大きく伸ばしました。また、当社の主力製品である光アイソレータや光フィルタ等の周辺部品を組み込んだ光モジュール製品のサンプル供給を開始しました。さらに、海底ケーブルのマルチコアファイバ化に対応したファンイン/ファンアウト(※3)光デバイス等、次世代製品の開発、サンプル出荷を進めました。
新規事業として立ち上げを進めている高純度石英ガラス製品(SSG®)については、半導体関連向け石英部品や特殊光ファイバプリフォームの引き合いが大幅に増加する中で、安定供給体制の構築に向け、製造設備の増設等生産能力の増強に取り組みました。
次世代の光電融合技術の進化に向けて開発を進めている電気光学材料PLZTについては、光変調器に関する技術成果を国際学会で発表したほか、本社での研究開発体制の強化を進めました。
そのほか、衛星通信市場への採用に向けて、海底ケーブル用光アイソレータのハイパワー対応製品の開発や、衛星通信市場におけるマーケティング活動に取り組みました。
※1:ファイバペア数
海底ケーブルに搭載される光ファイバのペア数。両方向通信に必要な2本の光ファイバで1ペアとなります。通信容量の拡大ニーズに伴って、海底ケーブルに搭載されるファイバペア数は大きく増加しています。
※2:ファラデー回転子
磁場によって光の偏光面が回転する現象(ファラデー効果)を利用し、光の偏光面を回転させる光学部品。主に光アイソレータ等に用いられ、レーザーや光通信機器の安定動作に寄与します。
※3:ファンイン/ファンアウト(製品)
マルチコアファイバの各コアとシングルコアファイバのコアを接続する光部品。「ファンイン」とは複数の入力を一つの出力にまとめること、また「ファンアウト」は一つの入力を複数の出力に分岐することです。例えば、1本の光ファイバケーブルに複数のコアを内蔵するマルチコアファイバを海底ケーブルとして使用する際、数十キロメートルごとに設置する光中継器内で、一旦シングルコアファイバへ分岐して光信号を増幅した後に再度一つの出力にまとめ直す場合に使われます。
[財政状態の分析]
(資産)
流動資産は前連結会計年度末に比べ2,070百万円増加し、19,097百万円となりました。これは主に、現金及び預金が2,487百万円、有価証券が297百万円、原材料及び貯蔵品が291百万円増加した一方で、電子記録債権が1,146百万円減少したことによるものであります。
固定資産は前連結会計年度末に比べ824百万円増加し、12,116百万円となりました。これは主に、機械装置及び運搬具(純額)が92百万円、その他無形固定資産が107百万円、投資有価証券が513百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べ2,894百万円増加し、31,213百万円となりました。
(負債)
流動負債は前連結会計年度末に比べ683百万円増加し、3,268百万円となりました。これは主に、買掛金が239百万円、未払法人税等が411百万円増加したことによるものであります。
固定負債は前連結会計年度末に比べ163百万円増加し、2,456百万円となりました。これは主に、リース債務が59百万円、繰延税金負債が106百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ846百万円増加し、5,724百万円となりました。
(純資産)
純資産は前連結会計年度末に比べ2,047百万円増加し、25,489百万円となりました。これは主に、利益剰余金が1,268百万円、その他有価証券評価差額金が328百万円、為替換算調整勘定が436百万円増加したことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は10,905百万円となりました。
当中間連結会計期間における活動ごとのキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、4,083百万円の収入となりました。主な資金増加要因は、税金等調整前中間純利益3,151百万円、減価償却費504百万円、売上債権の減少額1,261百万円、主な資金減少要因は、法人税等の支払額577百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、863百万円の支出となりました。主な資金減少要因は、有価証券の取得による支出298百万円、有形固定資産の取得による支出463百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、925百万円の支出となりました。主な資金減少要因は、配当金の支払額854百万円であります。
(3) 経営方針・経営環境等
当中間連結会計期間において、重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、重要な変更はありません。
(5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当中間連結会計期間において、重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は337百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

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