有価証券届出書(新規公開時)
(1) 経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
第62期連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、各国がロックダウンや渡航制限、諸行事中止等に追い込まれる等、急激に停滞いたしました。経済活動の立て直しに向けた、過去最大規模の緊急経済対策や金融緩和策等が打ち出されたものの、感染状況の改善は一進一退であり、先行きは依然として不透明な状況となっております。また、わが国経済においても、世界経済と同様に不透明な状況が続いており、引き続き景気後退リスク等に留意する必要があります。
このような環境のもと当社グループとしましては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う営業活動の縮小や、納入等の遅延によるリスクの最小化を図りつつ、引き続き高付加価値製品の開発、厳格なコスト管理などに注力し、さらなる事業の成長及び収益力の向上に取り組んでまいりました。
これらの結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は11,176百万円(前年同期比12.0%増)、営業利益は2,577百万円(前年同期比74.1%増)、経常利益は2,357百万円(前年同期比73.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,562百万円(前年同期比197.8%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(リード端子事業)
リード端子事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、海外子会社の一時的な閉鎖や稼働の縮小が発生いたしましたが、顧客の在庫調整や生産調整は限定的なものに留まり、需要は総じて堅調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は5,536百万円(前年同期比4.3%増)、セグメント利益(営業利益)は219百万円(前年同期はセグメント損失24百万円)となりました。
(光部品・デバイス事業)
光部品・デバイス事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響が懸念されましたが、新たな長距離海底ケーブルの敷設などの光通信インフラに対する投資が継続したことにより、主力製品である海底光通信用デバイスの需要が引き続き堅調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は5,640百万円(前年同期比20.8%増)、セグメント利益(営業利益)は2,358百万円(前年同期比56.7%増)となりました。
第63期第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日)
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、わが国を含む各国において新型コロナウイルス感染症の予防に有効であるとされるワクチン接種が引き続き進捗し、輸出入や設備投資等の経済活動に一定の回復が見られましたが、変異株の発生リスクや解消の目処が見られない米中貿易摩擦等、先行きは依然として不透明な状況で推移いたしました。
このような環境のもと当社グループといたしましては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う生産停止や納入停滞等のリスクの最小化を図りつつ、引き続き高付加価値製品の開発、厳格なコスト管理などに注力し、さらなる事業の成長及び収益力の向上に取り組んでまいりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は10,669百万円、営業利益は3,191百万円、経常利益は3,391百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,221百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(リード端子事業)
リード端子事業につきましては、車載用半導体の供給不足等による懸念材料があったものの、環境対応自動車の普及や先進運転支援システムの実用化等自動車全体の電子化が進み、特にハイブリッドタイプのアルミ電解コンデンサが急拡大する等、日系顧客を中心として旺盛な需要の中で推移いたしました。さらに、工場の自動化推進を背景とした産業機器の需要も堅調でした。一方、年初からの非鉄金属相場の高騰に拍車がかかったため、原価率の上昇による収益面での圧迫を受けましたが、当社グループは主材料の計画的調達に取り組むとともに、生産性改善、製品価格の是正に努めました。
これらの結果、売上高は5,471百万円、セグメント利益(営業利益)は465百万円となりました。
(光部品・デバイス事業)
光部品・デバイス事業につきましては、コロナ禍の環境下、テレワーク、クラウドサービス及びソーシャルメディア等の新たなアプリケーションの普及が拡大し、世界のブロードバンドトラフィックレベルが急増しております。それに合わせて、5G通信ネットワークや海底ケーブル等の光通信インフラの投資が増強されており、主力製品である海底光通信用デバイスは引き続き堅調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は5,197百万円、セグメント利益(営業利益)は2,726百万円となりました。
② 財政状態の状況
第62期連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(資産)
流動資産は前連結会計年度末に比べ696百万円増加し、8,318百万円となりました。これは主に現金及び預金が418百万円、原材料及び貯蔵品が99百万円増加したことによるものであります。
固定資産は前連結会計年度末に比べ48百万円減少し、4,954百万円となりました。これは主に投資有価証券が69百万円増加した一方で、繰延税金資産が64百万円、建物及び構築物(純額)が31百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べ648百万円増加し、13,273百万円となりました。
(負債)
流動負債は前連結会計年度末に比べ42百万円減少し、4,540百万円となりました。これは主にリース債務が52百万円増加した一方で、短期借入金が122百万円減少したことによるものであります。
固定負債は前連結会計年度末に比べ778百万円減少し、2,965百万円となりました。これは主に長期借入金が805百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ821百万円減少し、7,506百万円となりました。
(純資産)
純資産は前連結会計年度末に比べ1,469百万円増加し、5,766百万円となりました。これは主に利益剰余金が1,532百万円増加したことによるものであります。
第63期第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日)
(資産)
流動資産は前連結会計年度末に比べ1,956百万円増加し、10,275百万円となりました。これは主に受取手形及び売掛金が1,034百万円増加、現金及び預金が634百万円増加、原材料及び貯蔵品が130百万円増加したことによるものであります。
固定資産は前連結会計年度末に比べ119百万円増加し、5,073百万円となりました。これは主に投資有価証券が205百万円減少した一方で、機械装置及び運搬具(純額)が172百万円増加、建設仮勘定が116百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べ2,075百万円増加し、15,348百万円となりました。
(負債)
流動負債は前連結会計年度末に比べ309百万円増加し、4,850百万円となりました。これは主に未払法人税等が305百万円増加、買掛金が212百万円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が149百万円減少、短期借入金が64百万円減少したことによるものであります。
固定負債は前連結会計年度末に比べ742百万円減少し、2,222百万円となりました。これは主に長期借入金が672百万円減少、リース債務が70百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ433百万円減少し、7,073百万円となりました。
(純資産)
純資産は前連結会計年度末に比べ2,509百万円増加し、8,275百万円となりました。これは主に利益剰余金が2,163百万円増加、為替換算調整勘定が382百万円増加したことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
第62期連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ418百万円増加し、3,501百万円となりました。
当連結会計年度における活動ごとのキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度末に比べ収入が375百万円増加し、2,017百万円の収入となりました。主な収入は税金等調整前当期純利益2,354百万円で、主な支出は法人税等の支払額695百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度末に比べ支出が281百万円減少し、524百万円の支出となりました。主な支出は有形固定資産の取得による支出488百万円、投資有価証券の取得による支出45百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、1,048百万円の支出(前連結会計年度末は75百万円の収入)となりました。主な支出は長期借入金の返済による支出1,075百万円であります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
第62期連結会計年度及び第63期第3四半期連結累計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1. 金額は、製造原価によっております。
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 受注実績
第62期連結会計年度及び第63期第3四半期連結累計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1. リード端子事業については、受注から出荷(売上計上)までの期間が数日と非常に短いことから受注残高の集計には含めず、販売実績をもって受注高としております。
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c. 販売実績
第62期連結会計年度及び第63期第3四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1. 最近2連結会計年度及び第63期第3四半期連結累計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
第62期連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(財政状態)
当連結会計年度における財政状態の分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載しております。
(経営成績)
コロナショックがマクロ経済に大きな影を落としたものの、当社を支える二大事業(リード端子事業、光部品・デバイス事業)にとっては、自動車をはじめとするモノの電装化や通信市場の高速大容量化を促す展開となり、年央からは各市場に追い風が吹く事業環境となりました。
その結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は11,176百万円(前年同期比12.0%増)、営業利益は2,577百万円(前年同期比74.1%増)、経常利益は2,357百万円(前年同期比73.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,562百万円(前年同期比197.8%増)となりました。
リード端子事業につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の余波を受け、中国やマレーシアの生産拠点が一時的な閉鎖や生産縮小を余儀なくされたものの、需要縮減等の影響は一時的なものに留まり、早々の需要回復と共に堅調に推移いたしました。
特に2020年からは、コロナ禍が社会にFace to Faceを避ける行動様式への変容を迫り、その実現のためのIT・電気機器の世界的な需要拡大に繋がるという構図となっており、その恩恵を一身に受けた半導体・電子部品業界のV字回復が続いていることから、世間で問題となるコロナ不況の影響をさほど受けることなく事業の進展を図っております。
これらの結果、売上高は5,536百万円(前年同期比4.3%増)、セグメント利益(営業利益)は219百万円(前年同期はセグメント損失24百万円)となりました。
光部品・デバイス事業につきましては、Web会議やテレワーク等の新たな需要が促した光通信の高速・大容量化ニーズを背景に、新たな長距離海底ケーブルインフラ投資が継続したことにより、主力製品である海底光通信用デバイスの需要が引き続き堅調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は5,640百万円(前年同期比20.8%増)、セグメント利益(営業利益)は2,358百万円(前年同期比56.7%増)となりました。
第63期第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日)
(財政状態)
当第3四半期連結累計期間における財政状態の分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載しております。
(経営成績)
当第3四半期連結累計期間における事業環境は、各国の新型コロナウイルス感染症への対応が進捗し、経済活動が回復する等の動きが見られました。当社グループが所属するアルミ電解コンデンサ業界及び光部品・デバイス業界は新型コロナウイルス感染症の影響は限定的であり、経済活動の回復とともに需要の増加が好調に推移いたしました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は10,669百万円、営業利益は3,191百万円、経常利益は3,391百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,221百万円となりました。
リード端子事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響は軽微に留まったものの、中国における電力不足により、当社子会社の工場の稼働に制限が出る等、厳しい状況となりました。しかしながら、アルミ電解コンデンサの需要は引き続き好調であったため、機会損失とならないよう最大限の供給を行いました。
光部品・デバイス事業につきましては、アフリカ大陸を囲むように敷設される海底ケーブル「2Africa」の建設が前倒しで進行する等、海底ケーブルの需要が引き続き高水準で推移しました。当社の最大顧客であり、大手海底ケーブル供給業者のAlcatel Submarine Networks社向けの製品受注量がさらに増加し、売上及び利益に大きく貢献しました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a. キャッシュ・フロー
当連結会計年度のキャッシュ・フローの詳細につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
b. 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料等の仕入れ費用や生産子会社の製造費用並びに、販売費及び一般管理費の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は生産施設における機械装置等の充実のための事業投資であります。
当社グループは、事業運営上必要な運転資金及び設備投資資金については、自己資金にて賄うことを基本方針としつつ、不足が生じる場合は金融機関からの短期・長期借入金により調達しております。また、一部はグループ会社間で融資を行っております。
③ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗について
当社グループでは、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標を事業別営業利益と設定しております。第62期連結会計年度及び第63期第3四半期連結累計期間の数値については、次のとおりとなっております。
上表のとおり事業別営業利益は継続的に増加しており、当社グループの経営上の目標の達成に向け順調に推移しているものと認識しております。
④ 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績等に重要な影響を与える要因につきましては、「2 事業等のリスク」に記載しております。
⑥ 経営者の問題認識と今後の方針について
経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。
① 経営成績の状況
第62期連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、各国がロックダウンや渡航制限、諸行事中止等に追い込まれる等、急激に停滞いたしました。経済活動の立て直しに向けた、過去最大規模の緊急経済対策や金融緩和策等が打ち出されたものの、感染状況の改善は一進一退であり、先行きは依然として不透明な状況となっております。また、わが国経済においても、世界経済と同様に不透明な状況が続いており、引き続き景気後退リスク等に留意する必要があります。
このような環境のもと当社グループとしましては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う営業活動の縮小や、納入等の遅延によるリスクの最小化を図りつつ、引き続き高付加価値製品の開発、厳格なコスト管理などに注力し、さらなる事業の成長及び収益力の向上に取り組んでまいりました。
これらの結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は11,176百万円(前年同期比12.0%増)、営業利益は2,577百万円(前年同期比74.1%増)、経常利益は2,357百万円(前年同期比73.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,562百万円(前年同期比197.8%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(リード端子事業)
リード端子事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、海外子会社の一時的な閉鎖や稼働の縮小が発生いたしましたが、顧客の在庫調整や生産調整は限定的なものに留まり、需要は総じて堅調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は5,536百万円(前年同期比4.3%増)、セグメント利益(営業利益)は219百万円(前年同期はセグメント損失24百万円)となりました。
(光部品・デバイス事業)
光部品・デバイス事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響が懸念されましたが、新たな長距離海底ケーブルの敷設などの光通信インフラに対する投資が継続したことにより、主力製品である海底光通信用デバイスの需要が引き続き堅調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は5,640百万円(前年同期比20.8%増)、セグメント利益(営業利益)は2,358百万円(前年同期比56.7%増)となりました。
第63期第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日)
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、わが国を含む各国において新型コロナウイルス感染症の予防に有効であるとされるワクチン接種が引き続き進捗し、輸出入や設備投資等の経済活動に一定の回復が見られましたが、変異株の発生リスクや解消の目処が見られない米中貿易摩擦等、先行きは依然として不透明な状況で推移いたしました。
このような環境のもと当社グループといたしましては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う生産停止や納入停滞等のリスクの最小化を図りつつ、引き続き高付加価値製品の開発、厳格なコスト管理などに注力し、さらなる事業の成長及び収益力の向上に取り組んでまいりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は10,669百万円、営業利益は3,191百万円、経常利益は3,391百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,221百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(リード端子事業)
リード端子事業につきましては、車載用半導体の供給不足等による懸念材料があったものの、環境対応自動車の普及や先進運転支援システムの実用化等自動車全体の電子化が進み、特にハイブリッドタイプのアルミ電解コンデンサが急拡大する等、日系顧客を中心として旺盛な需要の中で推移いたしました。さらに、工場の自動化推進を背景とした産業機器の需要も堅調でした。一方、年初からの非鉄金属相場の高騰に拍車がかかったため、原価率の上昇による収益面での圧迫を受けましたが、当社グループは主材料の計画的調達に取り組むとともに、生産性改善、製品価格の是正に努めました。
これらの結果、売上高は5,471百万円、セグメント利益(営業利益)は465百万円となりました。
(光部品・デバイス事業)
光部品・デバイス事業につきましては、コロナ禍の環境下、テレワーク、クラウドサービス及びソーシャルメディア等の新たなアプリケーションの普及が拡大し、世界のブロードバンドトラフィックレベルが急増しております。それに合わせて、5G通信ネットワークや海底ケーブル等の光通信インフラの投資が増強されており、主力製品である海底光通信用デバイスは引き続き堅調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は5,197百万円、セグメント利益(営業利益)は2,726百万円となりました。
② 財政状態の状況
第62期連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(資産)
流動資産は前連結会計年度末に比べ696百万円増加し、8,318百万円となりました。これは主に現金及び預金が418百万円、原材料及び貯蔵品が99百万円増加したことによるものであります。
固定資産は前連結会計年度末に比べ48百万円減少し、4,954百万円となりました。これは主に投資有価証券が69百万円増加した一方で、繰延税金資産が64百万円、建物及び構築物(純額)が31百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べ648百万円増加し、13,273百万円となりました。
(負債)
流動負債は前連結会計年度末に比べ42百万円減少し、4,540百万円となりました。これは主にリース債務が52百万円増加した一方で、短期借入金が122百万円減少したことによるものであります。
固定負債は前連結会計年度末に比べ778百万円減少し、2,965百万円となりました。これは主に長期借入金が805百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ821百万円減少し、7,506百万円となりました。
(純資産)
純資産は前連結会計年度末に比べ1,469百万円増加し、5,766百万円となりました。これは主に利益剰余金が1,532百万円増加したことによるものであります。
第63期第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日)
(資産)
流動資産は前連結会計年度末に比べ1,956百万円増加し、10,275百万円となりました。これは主に受取手形及び売掛金が1,034百万円増加、現金及び預金が634百万円増加、原材料及び貯蔵品が130百万円増加したことによるものであります。
固定資産は前連結会計年度末に比べ119百万円増加し、5,073百万円となりました。これは主に投資有価証券が205百万円減少した一方で、機械装置及び運搬具(純額)が172百万円増加、建設仮勘定が116百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べ2,075百万円増加し、15,348百万円となりました。
(負債)
流動負債は前連結会計年度末に比べ309百万円増加し、4,850百万円となりました。これは主に未払法人税等が305百万円増加、買掛金が212百万円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が149百万円減少、短期借入金が64百万円減少したことによるものであります。
固定負債は前連結会計年度末に比べ742百万円減少し、2,222百万円となりました。これは主に長期借入金が672百万円減少、リース債務が70百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ433百万円減少し、7,073百万円となりました。
(純資産)
純資産は前連結会計年度末に比べ2,509百万円増加し、8,275百万円となりました。これは主に利益剰余金が2,163百万円増加、為替換算調整勘定が382百万円増加したことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
第62期連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ418百万円増加し、3,501百万円となりました。
当連結会計年度における活動ごとのキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度末に比べ収入が375百万円増加し、2,017百万円の収入となりました。主な収入は税金等調整前当期純利益2,354百万円で、主な支出は法人税等の支払額695百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度末に比べ支出が281百万円減少し、524百万円の支出となりました。主な支出は有形固定資産の取得による支出488百万円、投資有価証券の取得による支出45百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、1,048百万円の支出(前連結会計年度末は75百万円の収入)となりました。主な支出は長期借入金の返済による支出1,075百万円であります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
第62期連結会計年度及び第63期第3四半期連結累計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 第62期連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日) | 第63期第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日) | |
| 生産高(千円) | 前期比(%) | 生産高(千円) | |
| リード端子事業 | 4,414,056 | +1.3 | 4,297,045 |
| 光部品・デバイス事業 | 2,427,612 | +9.8 | 1,779,895 |
| 合計 | 6,841,669 | +4.1 | 6,076,940 |
(注) 1. 金額は、製造原価によっております。
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 受注実績
第62期連結会計年度及び第63期第3四半期連結累計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 第62期連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日) | 第63期第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日) | ||||
| 受注高 (千円) | 前期比 (%) | 受注残高 (千円) | 前期比 (%) | 受注高 (千円) | 受注残高 (千円) | |
| リード端子事業 | 5,536,544 | +4.3 | - | - | 5,471,377 | - |
| 光部品・デバイス事業 | 5,037,367 | △28.0 | 2,807,749 | △17.7 | 4,910,786 | 2,520,575 |
| 合計 | 10,573,911 | △14.1 | 2,807,749 | △17.7 | 10,382,163 | 2,520,575 |
(注) 1. リード端子事業については、受注から出荷(売上計上)までの期間が数日と非常に短いことから受注残高の集計には含めず、販売実績をもって受注高としております。
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c. 販売実績
第62期連結会計年度及び第63期第3四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 第62期連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日) | 第63期第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日) | |
| 販売高(千円) | 前期比(%) | 販売高(千円) | |
| リード端子事業 | 5,536,544 | +4.3 | 5,471,377 |
| 光部品・デバイス事業 | 5,640,367 | +20.8 | 5,197,961 |
| 合計 | 11,176,912 | +12.0 | 10,669,338 |
(注) 1. 最近2連結会計年度及び第63期第3四半期連結累計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
| 相手先 | 第61期連結会計年度 (自 2019年1月1日 至 2019年12月31日) | 第62期連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日) | 第63期第3四半期 連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日) | |||
| 販売高 (千円) | 割合 (%) | 販売高 (千円) | 割合 (%) | 販売高 (千円) | 割合 (%) | |
| Alcatel Submarine Networks UK Ltd. | 1,161,257 | 11.6 | 1,844,824 | 16.5 | 2,732,030 | 25.6 |
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
第62期連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(財政状態)
当連結会計年度における財政状態の分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載しております。
(経営成績)
コロナショックがマクロ経済に大きな影を落としたものの、当社を支える二大事業(リード端子事業、光部品・デバイス事業)にとっては、自動車をはじめとするモノの電装化や通信市場の高速大容量化を促す展開となり、年央からは各市場に追い風が吹く事業環境となりました。
その結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は11,176百万円(前年同期比12.0%増)、営業利益は2,577百万円(前年同期比74.1%増)、経常利益は2,357百万円(前年同期比73.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,562百万円(前年同期比197.8%増)となりました。
リード端子事業につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の余波を受け、中国やマレーシアの生産拠点が一時的な閉鎖や生産縮小を余儀なくされたものの、需要縮減等の影響は一時的なものに留まり、早々の需要回復と共に堅調に推移いたしました。
特に2020年からは、コロナ禍が社会にFace to Faceを避ける行動様式への変容を迫り、その実現のためのIT・電気機器の世界的な需要拡大に繋がるという構図となっており、その恩恵を一身に受けた半導体・電子部品業界のV字回復が続いていることから、世間で問題となるコロナ不況の影響をさほど受けることなく事業の進展を図っております。
これらの結果、売上高は5,536百万円(前年同期比4.3%増)、セグメント利益(営業利益)は219百万円(前年同期はセグメント損失24百万円)となりました。
光部品・デバイス事業につきましては、Web会議やテレワーク等の新たな需要が促した光通信の高速・大容量化ニーズを背景に、新たな長距離海底ケーブルインフラ投資が継続したことにより、主力製品である海底光通信用デバイスの需要が引き続き堅調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は5,640百万円(前年同期比20.8%増)、セグメント利益(営業利益)は2,358百万円(前年同期比56.7%増)となりました。
第63期第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日)
(財政状態)
当第3四半期連結累計期間における財政状態の分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載しております。
(経営成績)
当第3四半期連結累計期間における事業環境は、各国の新型コロナウイルス感染症への対応が進捗し、経済活動が回復する等の動きが見られました。当社グループが所属するアルミ電解コンデンサ業界及び光部品・デバイス業界は新型コロナウイルス感染症の影響は限定的であり、経済活動の回復とともに需要の増加が好調に推移いたしました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は10,669百万円、営業利益は3,191百万円、経常利益は3,391百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,221百万円となりました。
リード端子事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響は軽微に留まったものの、中国における電力不足により、当社子会社の工場の稼働に制限が出る等、厳しい状況となりました。しかしながら、アルミ電解コンデンサの需要は引き続き好調であったため、機会損失とならないよう最大限の供給を行いました。
光部品・デバイス事業につきましては、アフリカ大陸を囲むように敷設される海底ケーブル「2Africa」の建設が前倒しで進行する等、海底ケーブルの需要が引き続き高水準で推移しました。当社の最大顧客であり、大手海底ケーブル供給業者のAlcatel Submarine Networks社向けの製品受注量がさらに増加し、売上及び利益に大きく貢献しました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a. キャッシュ・フロー
当連結会計年度のキャッシュ・フローの詳細につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
b. 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料等の仕入れ費用や生産子会社の製造費用並びに、販売費及び一般管理費の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は生産施設における機械装置等の充実のための事業投資であります。
当社グループは、事業運営上必要な運転資金及び設備投資資金については、自己資金にて賄うことを基本方針としつつ、不足が生じる場合は金融機関からの短期・長期借入金により調達しております。また、一部はグループ会社間で融資を行っております。
③ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗について
当社グループでは、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標を事業別営業利益と設定しております。第62期連結会計年度及び第63期第3四半期連結累計期間の数値については、次のとおりとなっております。
| 指標 | 第62期連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日) | 第63期第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日) |
| 事業別営業利益 (リード端子事業) (千円) | 219,815 | 465,451 |
| 事業別営業利益 (光部品・デバイス事業) (千円) | 2,358,066 | 2,726,039 |
上表のとおり事業別営業利益は継続的に増加しており、当社グループの経営上の目標の達成に向け順調に推移しているものと認識しております。
④ 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績等に重要な影響を与える要因につきましては、「2 事業等のリスク」に記載しております。
⑥ 経営者の問題認識と今後の方針について
経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。