訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2022/12/06 11:00
【資料】
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【項目】
152項目
(3)【監査の状況】
①監査等委員の監査状況
当社における監査等委員による監査は、監査等委員である取締役3名で構成する監査等委員会が担っています。年初に監査等員会において、監査方針・監査計画を審議の上策定し、監査計画に基づき、常勤監査等委員が管理部門・営業部門を含めた全部門への部支店支社往査を実施しています。部支店支社往査に際しては、監査方針・監査計画で策定した監査項目及び重点監査項目に基づいて現場の実態を把握し、監査指摘等を行っています。具体的には、①法令・定款遵守状況(特に2016年5月施行の改正保険業法における体制整備状況の確認の一環として、「意向確認」証憑の保管状況、パートナー社員管理の実態等を確認)、②内部統制システムの構築・運用状況、③事業承継の取組強化に対応した体制整備状況(パートナー社員・勤務型代理店の業務執行状況・教育研修の状況、企業理念への理解等の把握、意見要望の聴取等)、④労務管理(従業員の勤怠管理・健康管理・休暇取得等の把握)、⑤「お客様の声」への取組(金融庁の「顧客本位の業務運営」(フィーデューシャリー・デューティー)取組強化方針に対応して当社としても「お客様本位の業務運営方針」を公表しており、その一環として「お客様の声」の収集・対応状況を把握)⑥その他のリスク(個人情報管理、センシティブ情報管理等への対応等)を現物監査を含めて監査を行っています。なお、各部門の往査に際しては、責任者だけではなく、チーフ以上の社員全員との面談、並びに各営業部支店支社ではパートナー社員1~2名へのインタビューを行い、不祥事等懸念事項の発生の可能性を確認しています。
また、イノベーション会議、保険GM会議、保険リーダー会議、リスク・コンプライアンス委員会等社内重要会議への出席、重要書類・稟議書類の査閲、交際費費消状況監査を都度行い、それらの結果については、毎月開催する監査等委員会において報告・共有しています。常勤監査等委員は取締役会長及び代表取締役社長との面談を月1回行うとともに、取締役(社外取締役を含む) ・執行役員との面談を行っています。さらに、取締役会長及び代表取締役社長と監査等委員全員による意見交換会を年に3回実施して、コーポレートガバナンスに対する考え方等の意見交換を行っています。会計監査については、毎月の取締役会資料に基づき貸借対照表・損益計算書の確認を行うとともに、会計監査人とは年に3回、内部監査部とともに三様監査ミーティングを監査等委員全員で実施しています。期末監査については、計算書類の監査を行うとともに、業務監査、内部統制監査の結果を監査報告としてまとめ、監査等委員会にて審議・決議しています。
なお、常勤監査等委員森山 潔は、損害保険会社及び生命保険会社に通算で約40年間在籍(営業部門・企画部門経験、執行役員・取締役)、3年9ヶ月間の独立行政法人では監事として経験を有し、さらに当社において2015年6月から常勤監査役として、2022年3月29日に監査等委員会設置会社に移行してからは常勤監査等委員として、監査等委員監査を担当しています。
2019年3月29日付で監査役に就任した茂木 勉は、生命保険会社において代理店営業部門並びに代理店事業部門、内部監査部門を経験しており、生命保険事業の知見を有するとともに保険代理店業務にも精通しています。茂木 勉は2022年3月29日付で監査等委員会設置会社への移行により、監査等委員に就任しています。
2022年3月29日付で就任した監査等委員の橘内 進は、公認会計士として専門的な知識及び実務経験等を有しており、上場会社の社外監査役として上場会社の経営陣を牽制、監督してきた経験があります。
監査等委員会設置会社移行前である最近事業年度における、監査役会の開催状況及び個々の出席状況については次のとおりであります。
氏 名開催回数出席回数
森山 潔14回14回
茂木 勉14回14回
星田 英治(注)114回14回

(注)1.星田英治は、2022年3月29日付で辞任しております。
監査等委員会設置会社移行前である第22期事業年度における、監査役会の開催状況及び個々の出席状況については次のとおりであります。
氏 名開催回数出席回数
森山 潔3回3回
茂木 勉3回3回
星田 英治(注)13回3回

(注)1.星田英治は、2022年3月29日付で辞任しております。
監査等委員会設置会社移行後の第22期事業年度における、監査等委員会の開催状況及び個々の出席状況については次のとおりであります。
氏 名開催回数出席回数
森山 潔6回6回
茂木 勉6回6回
橘内 進
(注)1
6回6回

(注)1.橘内進は、2022年3月29日付で就任しております。
②内部監査の状況
a.内部監査の組織、人員及び手続
当社における内部監査は、代表取締役社長直轄の組織として内部監査部を設置しており、同部に内部監査担当者1名を配置し、業務執行の適正性及び有効性を検証するために、通常の業務執行から独立した機関として構成しております。
内部監査は、代表取締役社長の承認を得た年間内部監査計画に基づき、監査を実施しており、監査結果については代表取締役社長に報告しております。また、被監査組織に対しては監査結果として業務改善等に向けた指摘を行うとともに、指摘事項に対する改善計画の提出を求めており、提出された改善計画の改善状況についても後日確認しております。
b.内部監査、監査等委員監査及び会計監査人監査の相互連携
当社では、良質な企業統治体制の確立に向けて、監査等委員監査、内部監査、監査法人のそれぞれが監査の実効性を高め、かつ全体としての監査の質的向上を図るため、それぞれが独立した関係でありつつ、相互に連携を図っており、また、いわゆる三様監査として3者が定期的に会合をもって情報連携しております。
監査等委員と監査法人は、適宜会合を持ち、会計監査の結果や業務監査の結果情報を交換し、双方向からの積極的な連携により、監査の品質向上と効率化に努めております。監査等委員と内部監査部は、毎月監査等委員監査結果と内部監査結果について情報交換及び意見交換を実施するとともに、相互補完体制として、年度活動方針の事前調整、月次報告会、合同監査など、効果的な監査の実施に努めております。内部監査、監査等委員会監査及び会計監査人と内部統制所管部署との関係は、内部統制所管部署に対して独立した立場で監査を実施し、内部統制所管部署はそれらの監査が効率的かつ適切に実施されるよう、協力する関係にあります。
③会計監査の状況
a.監査法人の名称
有限責任 あずさ監査法人
b.継続監査期間
4年間
c.業務を執行した公認会計士
指定有限責任社員 業務執行社員 鈴木 崇雄
指定有限責任社員 業務執行社員 辰巳 幸久
d.監査業務に係る補助者の構成
当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士5名、その他4名であります。
e.監査法人の選定方針と理由
監査法人を選定するにあたっては、当該監査法人の概要、品質管理体制、独立性、専門性、監査等委員等との連携、監査報酬の適切性、監査の実施体制等を考慮しております。
当社は、有限責任 あずさ監査法人より、同法人の体制、当社に対する監査の方針の説明を受け、監査等委員会による評価を慎重に行った結果、同法人を会計監査人として選定することが妥当であると判断しました。
f.監査等委員及び監査等委員会による監査法人の評価
当社の監査等委員及び監査等委員会は、日本監査役協会が公表した「会計監査人の評価及び選定基準策定に関する監査役等の実務指針」を踏まえ、毎期監査法人の評価を行っております。監査等委員及び監査等委員会は、監査法人と緊密な意思疎通を図り、適宜、適切な意見交換や監査状況の把握を行っており、適正な監査の実施状況を確保するための体制、品質管理基準の維持等について、定期的に報告を受けており、現状の会計監査人である有限責任 あずさ監査法人の監査品質等に問題はないと評価しております。
④監査報酬の内容等
a.監査公認会計士等に対する報酬
区分最近連結会計年度の前連結会計年度最近連結会計年度
監査証明業務に基づく報酬(千円)非監査業務に基づく報酬(千円)監査証明業務に基づく報酬(千円)非監査業務に基づく報酬(千円)
提出会社20,0002,00023,0001,000
連結子会社----
20,0002,00023,0001,000

当社における非監査業務の内容は、新規株式公開に向けたアドバイザリー業務等となります。
b.監査公認会計士等と同一のネットワークに属する組織に対する報酬(a.を除く)
該当事項はありません。
c.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
該当事項はありません。
d.監査報酬の決定方針
当社の監査公認会計士等に対する監査報酬の決定方針としましては、監査公認会計士等の監査計画、監査内容、監査日数等の諸要素を勘案し、また、当社グループの事業規模等を考慮して監査報酬額を決定しております。
e.監査等委員会が会計監査人の報酬等に同意した理由
当社の監査等委員会は、監査法人が策定した監査計画の内容、会計監査の職務遂行状況及び報酬見積りの算定根拠等が適切であるかどうかについて必要な検証を行い、当該検証結果を踏まえて、報酬等の額について同意の判断をいたしました。