有価証券届出書(新規公開時)
(1)経営成績等の状況の概要
当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。なお、当社グループの事業セグメントは、動物病院事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
① 経営成績等の状況
第5期連結会計年度(自 2022年7月1日 至 2023年6月30日)
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和が進んだ一方、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、半導体の供給不安及び為替水準の変動等により、先行きの不透明感が強まりました。
当社グループが属する動物医療業界におきましては、昨今のコロナ禍におけるペット関連市場の堅調さや、家計のペット向け支出の拡大傾向を受けて、ペットの家族化、高齢化を背景にした世帯あたりの動物病院への支出額の増加傾向の基調に変わりはなく、飼い主の動物医療に対する多様化・高度化要請はますます高まっているものと認識しております。
このような情勢のもと、当社グループは、動物病院事業の業容拡大を企図し、2022年10月に株式会社モデナ動物病院を、2022年11月に株式会社ペットメディカルセンター・エイルを、それぞれ子会社化し、収益力の強化を図りました。
以上の結果、当連結会計年度の経営成績等は以下のとおりとなりました。
a.財政状態の状況
b.経営成績の状況
c.キャッシュ・フローの状況
第6期第3四半期連結累計期間(自 2023年7月1日 至 2024年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社は、前第3四半期連結累計期間については四半期連結財務諸表を作成していないため、前年同四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う社会経済活動の正常化や、外国人観光客数の急回復に伴うインバウンド需要の高まり、堅調な株式市場等を受けて、国内景気全般に明るい材料が見られた一方、緊迫した国際情勢を受けた経済全般への不透明感や、エネルギー・資源価格の高騰、円安傾向の長期化に起因する国内物価の高騰、国内労働力人口の構造的な減少等、企業を取り巻く外的経営環境の不確実性はますます高まりを見せつつあるものと認識しております。
当社グループが属する動物医療業界におきましては、昨今のコロナ禍におけるペット用品市場の堅調さや、家計のペット向け支出が拡大傾向にある中、ペットの家族化、高齢化を背景にした世帯あたりの動物病院への支出額の増加傾向の基調に変わりはなく、飼い主の動物医療に対する多様化・高度化要請はますます高まっているものと認識しております。
このような情勢のもと、当社グループは、生き物の命を救い、守り続けることを唯一の目的とする「Animal is my life」を企業理念として掲げ、その具現化の一環として、サステナブルな動物病院経営の実現に向け、獣医師、愛玩動物看護士、トリミングスタッフ等の人材あってこその動物病院経営であるというヒューマンビジネスの原点に立ち返り、従業員の満足度を高めるための様々な内的な施策を実施した他、新卒、中堅社員等、それぞれの経歴に応じたOJTの実施による人材教育にも注力し、これらの基本的な施策を通して、もって顧客満足度の向上を企図した取り組みを行いました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,523,301千円、営業利益516,236千円、経常利益508,018千円、親会社株主に帰属する四半期純利益310,326千円となりました。
なお、当社グループの事業セグメントは、動物病院事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は5,489,271千円(前連結会計年度末に比べ36,947千円の増加)となりました。
流動資産は945,146千円(前連結会計年度末に比べ94,920千円の減少)となりました。その主な要因は、現金及び預金が122,929千円減少したこと等によるものであります。
固定資産は4,544,124千円(前連結会計年度末に比べ131,868千円の増加)となりました。その主な要因は、のれんが110,249千円、繰延税金資産が48,396千円、それぞれ減少した一方、建物及び構築物が140,664千円、土地が130,310千円、それぞれ増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は3,659,141千円(前連結会計年度末に比べ273,208千円の減少)となりました。
流動負債は1,083,596千円(前連結会計年度末に比べ134,447千円の減少)となりました。その主な要因は、短期借入金が50,000千円、未払法人税等が102,409千円、未払消費税等が49,090千円それぞれ減少したことによるものであります。
固定負債は2,575,544千円(前連結会計年度末に比べ138,761千円の減少)となりました。その主な要因は、長期借入金が135,391千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は1,830,130千円(前連結会計年度末に比べ310,156千円の増加)となりました。この主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益310,326千円の計上に伴う利益剰余金の増加であります。
なお、過年度の事業買収により生じたのれん等の影響を調整したEBITDAを含む経営成績の推移は以下のとおりであり、営業利益率はPMI期間を経て15%前後、EBITDAマージン(EBITDA÷売上高)は20%超で推移しております。

② 生産、受注及び販売の実績
a)生産実績
当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。
b)受注実績
当社グループが行う事業は、提供するサービスの性格上受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
c)販売実績
第5期連結会計年度及び第6期第3四半期連結累計期間の販売実績は、次のとおりであります。なお、当社グループは、動物病院事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループにおきましては、事業基盤の強化に向けて連結子会社の吸収合併による経営の合理化や、飼い主の動物医療に対する多様化・高度化要請への対応力向上のための人材のリクルーティング等、諸施策を着実に実行してまいりました。また、昨今のコロナ禍の状況下におきましても、いわゆるエッセンシャルワーカー(生活必須職従事者)の一員としての役割を果たすべく、各医療拠点において医療提供の維持発展に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
第5期連結会計年度(自 2022年7月1日 至 2023年6月30日)
a.財政状態
(資産)
当連結会計年度末における総資産は5,452,324千円となり、前連結会計年度末と比べて758,857千円増加いたしました。
流動資産は前連結会計年度末に比べ、248,228千円増加し、1,040,067千円となりました。これは主に、現金及び預金154,785千円増加によるものであります。
固定資産は前連結会計年度末に比べ、510,628千円増加し、4,412,256千円となりました。これは主に、土地410,987千円の増加によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は3,932,350千円となり、前連結会計年度末と比べて252,561千円増加いたしました。
流動負債は1,218,044千円となり、前連結会計年度末に比べ317,506千円増加いたしました。これは主に、短期借入金48,074千円、1年内返済の長期借入金71,094千円、未払法人税等90,932千円及び未払消費税等87,865千円の増加によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は1,519,974千円となり、前連結会計年度末と比べて506,296千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益506,125千円によるものであります。
b.経営成績
(売上高)
売上高は、既存拠点の売上高は前年を上回り堅調に推移しました。また、当連結会計年度において、新たに九州地方の出店の足掛かりとすべく、福岡県に一次診療病院の出店を行った他、株式会社ペットメディカルセンター・エイル(沖縄県沖縄市)の3病院及び株式会社モデナ動物病院(神戸市西区)1病院を新たに子会社化し、合計5拠点の増加がありました。診療件数については343,446件、獣医師1人当たり売上高は44,358千円となりました。
以上から、売上高は4,651,067千円(前期比8.3%増)となりました。
(売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益)
売上原価は、売上高増加に伴う変動費の増加があった他、従業員の賃金見直しに伴う人件費増加もあり、3,365,468千円(前期比9.4%増)となりました。販売費及び一般管理費は、前連結会計年度において発生した研究開発費及び賃貸物件取得に伴う租税公課等の一時的な費用発生が無かったことから、482,286千円(前期比3.2%減)となりました。
以上から、営業利益は803,312千円(前期比11.5%増)となりました。
(経常利益)
経常利益は、営業利益の増加に伴い、800,881千円(前期比12.3%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益の増加及び前連結会計年度に発生した減損損失等の発生が無かったことから、結果、506,125千円(前期比59.7%増)となりました。
第6期第3四半期連結累計期間(自 2023年7月1日 至 2024年3月31日)
経営成績
(売上高)
売上高は、既存拠点が堅調に推移し前年を上回った他、前連結会計年度において子会社化した株式会社モデナ動物病院(神戸市西区。2022年10月取得。)1病院及び株式会社ペットメディカルセンター・エイル(沖縄県沖縄市。2022年11月取得。)の3病院について、前年は実質下半期のみの連結業績への貢献であったのに対し、当四半期連結累計期間においては期首からの9ヶ月間の業績寄与があったことにより、前年からの上乗せ要因となりました。
以上から、売上高は3,523,301千円となりました。
(売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益)
売上原価は、売上高増加に伴う変動費の自然増の他、従業員の賃金見直しに伴い、売上増加率以上に人件費が増加しました。一方で、全体的なコストコントロールが図られたこと及び修繕費用の低減等が見られたことで、結果、売上原価の額は2,620,665千円となりました。販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に取得した子会社2社の取得時にかかるのれん償却費及び人件費が増加したことで、386,399千円となりました。
以上から、営業利益は516,236千円となりました。
(経常利益)
経常利益は、営業利益の増加に伴い、508,018千円となりました。
(親会社株主に帰属する四半期純利益)
親会社株主に帰属する四半期純利益は、経常利益の増加及び賃借物件の立退きに伴う移転補償金収入があったことにより、結果、310,326千円となりました。
② キャッシュ・フローの状況・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
第5期連結会計年度(自 2022年7月1日 至 2023年6月30日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、681,565千円(前連結会計年度末は535,357千円)となり、146,208千円増加しました。
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
a.連結キャッシュ・フロー
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、951,319千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益798,276千円、減価償却費173,777千円、のれん償却額141,970千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、644,294千円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出432,501千円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出115,272千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、160,816千円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出433,782千円及び長期借入れによる収入250,000千円によるものであります。
b.資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金の源泉は、主として営業キャッシュ・フローによる内部資金及び金融機関からの借入によっております。営業費用等の運転資金及び設備投資資金については、主として営業キャッシュ・フローによる内部資金で賄うほか、必要に応じて金融機関からの借入を行っております。調達時期及び方法については、事業計画に基づく資金需要、金利動向を考慮の上、決定しております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は、実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析について
当社グループでは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)経営上の目標達成状況を判断するための客観的指標等」に記載しているとおり、「獣医師数」及び「診療件数」を重要な経営指標と位置付けております。獣医師数は当社グループが提供可能な医療サービスのキャパシティを反映する指標であり、獣医師数は事業規模を左右する指標であると考えております。また、「診療件数」は当社グループが提供した医療サービスを量的に把握する指標であり、これまでに行った診療サービスに対する飼い主の満足度が反映されるものと認識しております。
また、運営効率を計る指標として「獣医師1人当たり売上高」も重視しております。
最近2連結会計年度及び第6期第3四半期連結累計期間の推移は以下のとおりであります。
(注)獣医師数及び獣医師1人当たり売上高の算出方法は以下のとおりであります。
獣医師数:稼働ベース平均在籍人数
獣医師1人当たり売上高:動物病院運営にかかる年間売上高を稼働ベースの平均人員数で除して算出
上表に記載のとおり、第5期連結会計年度においては獣医師数が増加致しました。これは、獣医師が不足傾向にある中、積極的に獣医師確保に努めたこと及びM&Aを活用した拠点数の増加によるものです。診療件数は、当該規模の増加に伴い増加しております。また、獣医師1人当たり売上高は増員傾向の中、安定的に推移しております。
当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。なお、当社グループの事業セグメントは、動物病院事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
① 経営成績等の状況
第5期連結会計年度(自 2022年7月1日 至 2023年6月30日)
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和が進んだ一方、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、半導体の供給不安及び為替水準の変動等により、先行きの不透明感が強まりました。
当社グループが属する動物医療業界におきましては、昨今のコロナ禍におけるペット関連市場の堅調さや、家計のペット向け支出の拡大傾向を受けて、ペットの家族化、高齢化を背景にした世帯あたりの動物病院への支出額の増加傾向の基調に変わりはなく、飼い主の動物医療に対する多様化・高度化要請はますます高まっているものと認識しております。
このような情勢のもと、当社グループは、動物病院事業の業容拡大を企図し、2022年10月に株式会社モデナ動物病院を、2022年11月に株式会社ペットメディカルセンター・エイルを、それぞれ子会社化し、収益力の強化を図りました。
以上の結果、当連結会計年度の経営成績等は以下のとおりとなりました。
a.財政状態の状況
| 第4期連結会計年度 (2022年6月30日) (千円) | 第5期連結会計年度 (2023年6月30日) (千円) | 前連結会計年度末比増減 | ||
| 金額(千円) | 比率(%) | |||
| 資産合計 | 4,693,466 | 5,452,324 | 758,857 | 16.2 |
| 負債合計 | 3,679,788 | 3,932,350 | 252,561 | 6.9 |
| 純資産合計 | 1,013,678 | 1,519,974 | 506,296 | 49.9 |
b.経営成績の状況
| 第4期連結会計年度 (自 2021年7月1日 至 2022年6月30日) (千円) | 第5期連結会計年度 (自 2022年7月1日 至 2023年6月30日) (千円) | 前連結会計年度比増減 | ||
| 金額(千円) | 比率(%) | |||
| 売上高 | 4,295,031 | 4,651,067 | 356,035 | 8.3 |
| 営業利益 | 720,686 | 803,312 | 82,626 | 11.5 |
| 経常利益 | 713,325 | 800,881 | 87,555 | 12.3 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 316,866 | 506,125 | 189,259 | 59.7 |
c.キャッシュ・フローの状況
| 第4期連結会計年度 (自 2021年7月1日 至 2022年6月30日) (千円) | 第5期連結会計年度 (自 2022年7月1日 至 2023年6月30日) (千円) | |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 607,902 | 951,319 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △1,665,969 | △644,294 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 617,337 | △160,816 |
| 現金及び現金同等物の増加額(△は減少額) | △440,728 | 146,208 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 535,357 | 681,565 |
第6期第3四半期連結累計期間(自 2023年7月1日 至 2024年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社は、前第3四半期連結累計期間については四半期連結財務諸表を作成していないため、前年同四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う社会経済活動の正常化や、外国人観光客数の急回復に伴うインバウンド需要の高まり、堅調な株式市場等を受けて、国内景気全般に明るい材料が見られた一方、緊迫した国際情勢を受けた経済全般への不透明感や、エネルギー・資源価格の高騰、円安傾向の長期化に起因する国内物価の高騰、国内労働力人口の構造的な減少等、企業を取り巻く外的経営環境の不確実性はますます高まりを見せつつあるものと認識しております。
当社グループが属する動物医療業界におきましては、昨今のコロナ禍におけるペット用品市場の堅調さや、家計のペット向け支出が拡大傾向にある中、ペットの家族化、高齢化を背景にした世帯あたりの動物病院への支出額の増加傾向の基調に変わりはなく、飼い主の動物医療に対する多様化・高度化要請はますます高まっているものと認識しております。
このような情勢のもと、当社グループは、生き物の命を救い、守り続けることを唯一の目的とする「Animal is my life」を企業理念として掲げ、その具現化の一環として、サステナブルな動物病院経営の実現に向け、獣医師、愛玩動物看護士、トリミングスタッフ等の人材あってこその動物病院経営であるというヒューマンビジネスの原点に立ち返り、従業員の満足度を高めるための様々な内的な施策を実施した他、新卒、中堅社員等、それぞれの経歴に応じたOJTの実施による人材教育にも注力し、これらの基本的な施策を通して、もって顧客満足度の向上を企図した取り組みを行いました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,523,301千円、営業利益516,236千円、経常利益508,018千円、親会社株主に帰属する四半期純利益310,326千円となりました。
なお、当社グループの事業セグメントは、動物病院事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は5,489,271千円(前連結会計年度末に比べ36,947千円の増加)となりました。
流動資産は945,146千円(前連結会計年度末に比べ94,920千円の減少)となりました。その主な要因は、現金及び預金が122,929千円減少したこと等によるものであります。
固定資産は4,544,124千円(前連結会計年度末に比べ131,868千円の増加)となりました。その主な要因は、のれんが110,249千円、繰延税金資産が48,396千円、それぞれ減少した一方、建物及び構築物が140,664千円、土地が130,310千円、それぞれ増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は3,659,141千円(前連結会計年度末に比べ273,208千円の減少)となりました。
流動負債は1,083,596千円(前連結会計年度末に比べ134,447千円の減少)となりました。その主な要因は、短期借入金が50,000千円、未払法人税等が102,409千円、未払消費税等が49,090千円それぞれ減少したことによるものであります。
固定負債は2,575,544千円(前連結会計年度末に比べ138,761千円の減少)となりました。その主な要因は、長期借入金が135,391千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は1,830,130千円(前連結会計年度末に比べ310,156千円の増加)となりました。この主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益310,326千円の計上に伴う利益剰余金の増加であります。
なお、過年度の事業買収により生じたのれん等の影響を調整したEBITDAを含む経営成績の推移は以下のとおりであり、営業利益率はPMI期間を経て15%前後、EBITDAマージン(EBITDA÷売上高)は20%超で推移しております。

② 生産、受注及び販売の実績
a)生産実績
当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。
b)受注実績
当社グループが行う事業は、提供するサービスの性格上受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
c)販売実績
第5期連結会計年度及び第6期第3四半期連結累計期間の販売実績は、次のとおりであります。なお、当社グループは、動物病院事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。
| セグメントの名称 | 第5期連結会計年度 (自 2022年7月1日 至 2023年6月30日) | 第6期第3四半期連結累計期間 (自 2023年7月1日 至 2024年3月31日) | |
| 販売高(千円) | 前年同期比(%) | 販売高(千円) | |
| 動物病院事業 | 4,651,067 | 8.3 | 3,523,301 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループにおきましては、事業基盤の強化に向けて連結子会社の吸収合併による経営の合理化や、飼い主の動物医療に対する多様化・高度化要請への対応力向上のための人材のリクルーティング等、諸施策を着実に実行してまいりました。また、昨今のコロナ禍の状況下におきましても、いわゆるエッセンシャルワーカー(生活必須職従事者)の一員としての役割を果たすべく、各医療拠点において医療提供の維持発展に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
第5期連結会計年度(自 2022年7月1日 至 2023年6月30日)
a.財政状態
(資産)
当連結会計年度末における総資産は5,452,324千円となり、前連結会計年度末と比べて758,857千円増加いたしました。
流動資産は前連結会計年度末に比べ、248,228千円増加し、1,040,067千円となりました。これは主に、現金及び預金154,785千円増加によるものであります。
固定資産は前連結会計年度末に比べ、510,628千円増加し、4,412,256千円となりました。これは主に、土地410,987千円の増加によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は3,932,350千円となり、前連結会計年度末と比べて252,561千円増加いたしました。
流動負債は1,218,044千円となり、前連結会計年度末に比べ317,506千円増加いたしました。これは主に、短期借入金48,074千円、1年内返済の長期借入金71,094千円、未払法人税等90,932千円及び未払消費税等87,865千円の増加によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は1,519,974千円となり、前連結会計年度末と比べて506,296千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益506,125千円によるものであります。
b.経営成績
(売上高)
売上高は、既存拠点の売上高は前年を上回り堅調に推移しました。また、当連結会計年度において、新たに九州地方の出店の足掛かりとすべく、福岡県に一次診療病院の出店を行った他、株式会社ペットメディカルセンター・エイル(沖縄県沖縄市)の3病院及び株式会社モデナ動物病院(神戸市西区)1病院を新たに子会社化し、合計5拠点の増加がありました。診療件数については343,446件、獣医師1人当たり売上高は44,358千円となりました。
以上から、売上高は4,651,067千円(前期比8.3%増)となりました。
(売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益)
売上原価は、売上高増加に伴う変動費の増加があった他、従業員の賃金見直しに伴う人件費増加もあり、3,365,468千円(前期比9.4%増)となりました。販売費及び一般管理費は、前連結会計年度において発生した研究開発費及び賃貸物件取得に伴う租税公課等の一時的な費用発生が無かったことから、482,286千円(前期比3.2%減)となりました。
以上から、営業利益は803,312千円(前期比11.5%増)となりました。
(経常利益)
経常利益は、営業利益の増加に伴い、800,881千円(前期比12.3%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益の増加及び前連結会計年度に発生した減損損失等の発生が無かったことから、結果、506,125千円(前期比59.7%増)となりました。
第6期第3四半期連結累計期間(自 2023年7月1日 至 2024年3月31日)
経営成績
(売上高)
売上高は、既存拠点が堅調に推移し前年を上回った他、前連結会計年度において子会社化した株式会社モデナ動物病院(神戸市西区。2022年10月取得。)1病院及び株式会社ペットメディカルセンター・エイル(沖縄県沖縄市。2022年11月取得。)の3病院について、前年は実質下半期のみの連結業績への貢献であったのに対し、当四半期連結累計期間においては期首からの9ヶ月間の業績寄与があったことにより、前年からの上乗せ要因となりました。
以上から、売上高は3,523,301千円となりました。
(売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益)
売上原価は、売上高増加に伴う変動費の自然増の他、従業員の賃金見直しに伴い、売上増加率以上に人件費が増加しました。一方で、全体的なコストコントロールが図られたこと及び修繕費用の低減等が見られたことで、結果、売上原価の額は2,620,665千円となりました。販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に取得した子会社2社の取得時にかかるのれん償却費及び人件費が増加したことで、386,399千円となりました。
以上から、営業利益は516,236千円となりました。
(経常利益)
経常利益は、営業利益の増加に伴い、508,018千円となりました。
(親会社株主に帰属する四半期純利益)
親会社株主に帰属する四半期純利益は、経常利益の増加及び賃借物件の立退きに伴う移転補償金収入があったことにより、結果、310,326千円となりました。
② キャッシュ・フローの状況・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
第5期連結会計年度(自 2022年7月1日 至 2023年6月30日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、681,565千円(前連結会計年度末は535,357千円)となり、146,208千円増加しました。
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
a.連結キャッシュ・フロー
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、951,319千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益798,276千円、減価償却費173,777千円、のれん償却額141,970千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、644,294千円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出432,501千円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出115,272千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、160,816千円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出433,782千円及び長期借入れによる収入250,000千円によるものであります。
b.資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金の源泉は、主として営業キャッシュ・フローによる内部資金及び金融機関からの借入によっております。営業費用等の運転資金及び設備投資資金については、主として営業キャッシュ・フローによる内部資金で賄うほか、必要に応じて金融機関からの借入を行っております。調達時期及び方法については、事業計画に基づく資金需要、金利動向を考慮の上、決定しております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は、実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析について
当社グループでは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)経営上の目標達成状況を判断するための客観的指標等」に記載しているとおり、「獣医師数」及び「診療件数」を重要な経営指標と位置付けております。獣医師数は当社グループが提供可能な医療サービスのキャパシティを反映する指標であり、獣医師数は事業規模を左右する指標であると考えております。また、「診療件数」は当社グループが提供した医療サービスを量的に把握する指標であり、これまでに行った診療サービスに対する飼い主の満足度が反映されるものと認識しております。
また、運営効率を計る指標として「獣医師1人当たり売上高」も重視しております。
最近2連結会計年度及び第6期第3四半期連結累計期間の推移は以下のとおりであります。
| 第4期連結会計年度 (自 2021年7月1日 至 2022年6月30日) | 第5期連結会計年度 (自 2022年7月1日 至 2023年6月30日) | 第6期第3四半期連結累計期間 (自 2023年7月1日 至 2024年3月31日) | |
| 獣医師数(人) | 78 | 90 | 88 |
| 診療件数(件) | 317,720 | 343,446 | 258,759 |
| 獣医師1人当たり 売上高(千円) | 45,895 | 44,358 | 34,213 |
(注)獣医師数及び獣医師1人当たり売上高の算出方法は以下のとおりであります。
獣医師数:稼働ベース平均在籍人数
獣医師1人当たり売上高:動物病院運営にかかる年間売上高を稼働ベースの平均人員数で除して算出
上表に記載のとおり、第5期連結会計年度においては獣医師数が増加致しました。これは、獣医師が不足傾向にある中、積極的に獣医師確保に努めたこと及びM&Aを活用した拠点数の増加によるものです。診療件数は、当該規模の増加に伴い増加しております。また、獣医師1人当たり売上高は増員傾向の中、安定的に推移しております。