有価証券報告書-第93期(平成28年1月1日-平成28年12月31日)

【提出】
2017/03/29 12:45
【資料】
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【項目】
91項目

対処すべき課題

当社は、「健康で、明るく、楽しい食文化の提供によって社会に貢献する」という経営理念の実践のため、「開発先導型活力企業」ならびに「高収益安定企業」を目指して活動しております。
「開発先導型活力企業」としては、「チーズデザート 熊本県産和栗6P」、「大人のくちどけチーズ」、「プレミアムベビーチーズ 熟成ゴーダ」、「フロマジュエル 抹茶ショコラ」といった魅力ある商品を発売しました。また、チーズと食のシーンとの融合による新しい需要の創出を狙った「チーズデザートベジ6P トマトベリー&オレンジ」、「同キャロット&ゴールデンパイン」を発売しております。
「高収益安定企業」としては、当社ではアメーバ経営を推進しており、細分化した社内のアメーバ組織をそれぞれのアメーバリーダーに“経営”させることで経営感覚を持つ人材を育成しております。また、六甲バターフィロソフィを全社員が実践・深耕することで意識のベクトルを合わせて全員参加による経営を目指しております。
国内に目を転じますと、いわゆるトランプショックによる余波が日本の市場にも混乱をもたらすことが予想され、インバウンド需要も一服し、先行きの不透明感が漂っております。
乳製品業界におきましては、世界的に生乳の供給過多であった状態が反転し、輸入原料チーズ価格が上昇しましたが、今後は中長期でどのように価格が推移するのかを見極め対処してまいります。また、TPPや日欧EPAなど輸入関税については、今後の動向を注視しながら有利な原料調達に努めてまいります。
さらに、原料原産地表示やHACCPの義務化など食品をめぐる法令・制度変更などにも適切な対応が迫られております。このような状況下ではありますが、当社といたしましては、新しい市場、事業領域を探索するための活動を展開してまいります。
また、食品メーカーとして最も重要な食の安全・安心の確保を最優先し、「開発先導型活力企業」ならびに「高収益安定企業」の実現に向けて引き続き取り組んでまいります。