四半期報告書-第94期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/06 12:49
【資料】
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【項目】
26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善を背景とした緩やかな回復基調が継続する中、個人消費も持ち直しの兆しが見られました。海外経済の展望も概ね良化傾向にありますが、依然として米国の政策動向や、北朝鮮情勢を始めとする地政学リスクなどにより、先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループは第6次中期経営計画「Mitsui Sugar Revolution Phase3 (三井製糖2022への道) 」(2016年4月~2018年3月)の達成に向け、各施策の実行に鋭意取り組んでまいりました。
当第3四半期連結累計期間の業績及びセグメントの概況は以下の通りであります。
(砂糖事業)
海外粗糖相場につきましては、期初は16セント後半でスタートした後、世界的な需給緩和観測などを受けて急落し、6月末には12セント半ばまで下落いたしました。その後、13セント~15セント半ばで上下を繰り返したものの、その範囲を大きく逸脱することなく推移し、当第3四半期末を15セント前半で迎えました。以上のような相場動向の中、当社では適切な原料糖調達に努めてまいりました。
生産面では、産地毎の原料糖品質に合わせた工程制御と管理を適切に行い、安定操業に努めましたが、燃料費の上昇を受け前年同期比で製造変動費が微増となりました。
販売面では、惣菜向けや加工食品向けの出荷は好調を維持しましたが、飲料ユーザー向けが低調に推移した他、家庭用については量販店での販売減が響き、全体として販売量は前年同期を下回りました。
連結子会社では、北海道糖業㈱は販売量減少により減益となったものの、生和糖業㈱は生産量・販売量ともに前年同期を上回り好調に推移いたしました。
以上の結果、砂糖事業全体で、売上高64,290百万円(前年同期比2.3%減)、営業利益4,198百万円(前年同期比32.4%増)となりました。
期中の砂糖市況
国内市中相場(日本経済新聞掲載、東京上白大袋1kg当たり)
始値195円~196円 高値195円~196円 安値189円~190円 終値189円~190円
海外粗糖相場(ニューヨーク砂糖当限、1ポンド当たり)
始値 16.93セント 高値 17.18セント 安値 12.53セント 終値 15.16セント
(フードサイエンス事業)
パラチノース、パラチニットの販売はやや低調な動きとなりましたが、販売費及び一般管理費の減少もあり、営業利益は前年同期を上回りました。
連結子会社では、㈱タイショーテクノスで販売量が増加したほか、ニュートリー㈱は当期首に行った事業譲受により規模が拡大し、増収増益となりました。
以上の結果、フードサイエンス事業全体で、売上高15,046百万円(前年同期比30.8%増)、営業利益953百万円(前年同期比94.8%増)となりました。
(不動産事業)
前期に岡山市で竣工した物流センターの賃貸並びにメガソーラー発電が安定的に稼働したこと等により、売上高・営業利益ともに前期を上回り、売上高1,402百万円(前年同期比14.7%増)、営業利益655百万円(前年同期比29.8%増)となりました。
以上の結果、全セグメントにおいて営業利益が前年同期を上回り、当第3四半期連結累計期間の売上高は80,739百万円(前年同期比2.8%増)、営業利益は5,807百万円(前年同期比39.4%増)となりました。
営業外損益においては、タイ国関連会社において粗糖相場低迷に伴う損益の悪化を主因として持分法による投資損失を計上したものの、受取ロイヤリティー5,744百万円を計上したことから、経常利益は11,362百万円(前年同期比23.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7,218百万円(前年同期比27.1%増)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は753百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。