四半期報告書-第76期第2四半期(平成29年7月1日-平成29年9月30日)
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、堅調な海外景気や個人消費の回復に伴い輸出や生産が増加するなかで、企業の景況感が改善して景気回復のすそ野が広がりました。
しかし、企業の深刻な人手不足がリスク要因の一つとして挙げられて、景気の先行きには慎重な見方も残りました。
当社グループの中核事業の一つである菓子・食品の市場におきましては、消費者の健康志向などにより高付加価値商品の需要が高まる一方で、企業間競争による販売促進費などが企業収益を圧迫して、厳しい事業環境が続きました。
こうした情勢のもと、当社グループは、商品の安全性確保と品質の向上に引き続き注力するとともに、健康を追求した高機能商品の提供ならびに販売促進キャンペーンなど積極的な営業活動を推進してまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて6.2%増の10,608百万円となりました。営業利益につきましては、増収効果や退職給付費用の減少などにより、前年同期と比べて146.9%増の317百万円となりました。また、経常利益は、営業利益の増加に加えて、受取配当金などの営業外収益の増加や為替差損などの営業外費用の減少により、前年同期と比べて78.4%増の648百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、特別利益に新株予約権戻入益106百万円が計上されました前年同期と比べて17.2%増の504百万円となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
食品事業
当第2四半期連結累計期間におきましては、チョコレートの効能に関心が寄せられるなか、主力の菓子部門は人気アニメキャラクターとコラボした「アルファベットチョコレートキャンペーン」などの販売促進プロモーションを展開しましたところ、売上が好調に推移して増収となりました。チョコレート類は、主力ブランドの「アルファベットチョコレート」のほか、受託商品などが売上を伸ばして増収となりました。キャンディ類は受託商品の売上が減少しましたが、自社商品が健闘し売上が拡大して増収となりました。
粉末飲料部門は、増量キャンペーンなどの販売促進活動に取り組みましたところ、「香り高いミルクココア」や「スティックメイト フルーツアソート」などの売上が伸びて増収となりました。
主として九州地区で製造・販売している冷菓部門は、受託商品の売上が減少したものの、自社商品の売上が伸長して増収となりました。
そのほか、連結子会社の株式会社エースベーカリーは、新商品を投入して積極的な営業施策を実施しました結果、ゼリー類の売上は増えましたが、主力のバウムクーヘン類が市場競合の激化により苦戦して減収となりました。
これらの結果、食品事業の売上高は前年同期に比べ6.0%増の9,297百万円となりました。営業利益につきましては、減価償却費の増加や販売促進費の負担などが利益の圧迫要因となりましたが、売上高の増加や退職給付費用の減少などにより前年同期に比べ19.1%増の430百万円となりました。
化成品事業
酵素部門につきましては、海外を主な市場としており、円安の追い風が続くなか精力的な営業活動を展開しましたところ、チーズ用凝乳酵素「レンネット」は売上を伸ばしましたが、脂肪分解酵素「リパーゼ」の売上が低下し、減収となりました。
また、薬品部門につきましては、乳癌転移検出用医療機器で使用される「デキストランマグネタイト」が大きく売上を伸ばし、増収となりました。
これらの結果、化成品事業の売上高は前年同期に比べ8.3%増の1,153百万円となりました。営業利益につきましては、売上原価率の改善や営業費用の減少などにより前年同期に比べ355.9%増の153百万円となりました。
不動産事業
不動産事業につきましては、ゴルフ場の営業収益の増加などにより、売上高は前年同期に比べ3.9%増の158百万円となり、営業利益は前年同期に比べ15.8%増の61百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ5,042百万円増加して65,612百万円となりました。また、負債は前連結会計年度末に比べ3,285百万円増加して22,836百万円となり、純資産は前連結会計年度末に比べ1,756百万円増加して42,776百万円となりました。この結果、自己資本比率は65.2%となりました。
増減の主なものとして、資産の部では有形固定資産のその他に含まれる建設仮勘定が3,294百万円増加し、投資有価証券が2,107百万円増加しました。負債の部では流動負債のその他に含まれる未払金が2,577百万円増加しました。純資産の部ではその他有価証券評価差額金が1,588百万円増加しました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,337百万円減少し、5,895百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ67百万円減少し、628百万円となりました。資金の主な増加要因は、税金等調整前四半期純利益648百万円および減価償却費585百万円であり、主な減少要因は、たな卸資産の増加額554百万円であります。投資活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ1,133百万円増加し、1,514百万円となりました。資金の主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出1,238百万円および有価証券及び投資有価証券の取得による支出400百万円であります。また、財務活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ37百万円増加し、451百万円となりました。資金の主な減少要因は、配当金の支払額336百万円および長期借入金の返済による支出86百万円であります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は349百万円であります。
(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、堅調な海外景気や個人消費の回復に伴い輸出や生産が増加するなかで、企業の景況感が改善して景気回復のすそ野が広がりました。
しかし、企業の深刻な人手不足がリスク要因の一つとして挙げられて、景気の先行きには慎重な見方も残りました。
当社グループの中核事業の一つである菓子・食品の市場におきましては、消費者の健康志向などにより高付加価値商品の需要が高まる一方で、企業間競争による販売促進費などが企業収益を圧迫して、厳しい事業環境が続きました。
こうした情勢のもと、当社グループは、商品の安全性確保と品質の向上に引き続き注力するとともに、健康を追求した高機能商品の提供ならびに販売促進キャンペーンなど積極的な営業活動を推進してまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて6.2%増の10,608百万円となりました。営業利益につきましては、増収効果や退職給付費用の減少などにより、前年同期と比べて146.9%増の317百万円となりました。また、経常利益は、営業利益の増加に加えて、受取配当金などの営業外収益の増加や為替差損などの営業外費用の減少により、前年同期と比べて78.4%増の648百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、特別利益に新株予約権戻入益106百万円が計上されました前年同期と比べて17.2%増の504百万円となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
食品事業
当第2四半期連結累計期間におきましては、チョコレートの効能に関心が寄せられるなか、主力の菓子部門は人気アニメキャラクターとコラボした「アルファベットチョコレートキャンペーン」などの販売促進プロモーションを展開しましたところ、売上が好調に推移して増収となりました。チョコレート類は、主力ブランドの「アルファベットチョコレート」のほか、受託商品などが売上を伸ばして増収となりました。キャンディ類は受託商品の売上が減少しましたが、自社商品が健闘し売上が拡大して増収となりました。
粉末飲料部門は、増量キャンペーンなどの販売促進活動に取り組みましたところ、「香り高いミルクココア」や「スティックメイト フルーツアソート」などの売上が伸びて増収となりました。
主として九州地区で製造・販売している冷菓部門は、受託商品の売上が減少したものの、自社商品の売上が伸長して増収となりました。
そのほか、連結子会社の株式会社エースベーカリーは、新商品を投入して積極的な営業施策を実施しました結果、ゼリー類の売上は増えましたが、主力のバウムクーヘン類が市場競合の激化により苦戦して減収となりました。
これらの結果、食品事業の売上高は前年同期に比べ6.0%増の9,297百万円となりました。営業利益につきましては、減価償却費の増加や販売促進費の負担などが利益の圧迫要因となりましたが、売上高の増加や退職給付費用の減少などにより前年同期に比べ19.1%増の430百万円となりました。
化成品事業
酵素部門につきましては、海外を主な市場としており、円安の追い風が続くなか精力的な営業活動を展開しましたところ、チーズ用凝乳酵素「レンネット」は売上を伸ばしましたが、脂肪分解酵素「リパーゼ」の売上が低下し、減収となりました。
また、薬品部門につきましては、乳癌転移検出用医療機器で使用される「デキストランマグネタイト」が大きく売上を伸ばし、増収となりました。
これらの結果、化成品事業の売上高は前年同期に比べ8.3%増の1,153百万円となりました。営業利益につきましては、売上原価率の改善や営業費用の減少などにより前年同期に比べ355.9%増の153百万円となりました。
不動産事業
不動産事業につきましては、ゴルフ場の営業収益の増加などにより、売上高は前年同期に比べ3.9%増の158百万円となり、営業利益は前年同期に比べ15.8%増の61百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ5,042百万円増加して65,612百万円となりました。また、負債は前連結会計年度末に比べ3,285百万円増加して22,836百万円となり、純資産は前連結会計年度末に比べ1,756百万円増加して42,776百万円となりました。この結果、自己資本比率は65.2%となりました。
増減の主なものとして、資産の部では有形固定資産のその他に含まれる建設仮勘定が3,294百万円増加し、投資有価証券が2,107百万円増加しました。負債の部では流動負債のその他に含まれる未払金が2,577百万円増加しました。純資産の部ではその他有価証券評価差額金が1,588百万円増加しました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,337百万円減少し、5,895百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ67百万円減少し、628百万円となりました。資金の主な増加要因は、税金等調整前四半期純利益648百万円および減価償却費585百万円であり、主な減少要因は、たな卸資産の増加額554百万円であります。投資活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ1,133百万円増加し、1,514百万円となりました。資金の主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出1,238百万円および有価証券及び投資有価証券の取得による支出400百万円であります。また、財務活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ37百万円増加し、451百万円となりました。資金の主な減少要因は、配当金の支払額336百万円および長期借入金の返済による支出86百万円であります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は349百万円であります。