有価証券報告書-第129期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2025/06/24 11:13
【資料】
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【項目】
208項目
④ 指標と目標
計画的なCO2排出量削減に向けて、各事業活動において省エネ・創エネ・再エネ利用等の取り組みを強化し、資源循環・環境負荷に配慮した対応を行います。2019年に制定したプラスチック資源循環基本方針に基づき、3R + Renewable(※1)を積極的に推進しておりますが、新たな資源循環技術の開発を進め、アパレル等全セグメントへ展開し、推進を強化してまいります。
また、当社グループの重点取り組みとして、プラスチックフィルム分野での資源を循環させる「サーキュラーファクトリー計画」を強力に推進しております。さらにプラスチックカンパニーでは、ごみゼロプロジェクトが、基幹工場である守山工場で各形状の全品種リサイクル化の体制は完了し、2024年度廃プラ排出量を70%削減しました。今後は廃プラ排出ゼロの早期達成を目指し、リサイクル社内循環スキームの確立を海外工場へ推進してまいります。
「サーキュラーファクトリー計画」はグリーンローンによる資金調達において、株式会社日本格付研究所(JCR)からグリーンボンド・ローン原則/ガイドラインへの適合性について最上位の「Green1(F)」の評価を受けております。なお、本フレームワークにおける「サーキュラーファクトリープロジェクト」は、本邦初の資源循環型工場の取り組み全体での評価取得となっております。(評価取得時点)
同ローンにより調達した資金は「サーキュラーファクトリープロジェクト」の他、CO₂排出量削減の取り組みとして、2023年2月に竣工しましたBELS(※2)5つ星およびZEB(※3)認証を取得した江南工場(愛知県)事務所建設にも活用されております。
[CO2 削減ロードマップ]

※1 3R+Renewable:3RはReduce (リデュース = 製品をつくる時に使う資源の量を少なくすることや廃棄物の発生を少なくすること)、Reuse(リユース = 使用済製品やその部品等を繰り返し使用すること)、Recycle(リサイクル = 廃棄物等を原材料やエネルギー源として有効利用すること)の頭文字 R を指し、これにRenewable(リニューアブル = 再生利用)を加えたもの
※2 BELS:建築物省エネルギー性能表示制度 省エネルギー性能を客観的に評価し、5段階の星マークで表示。
※3 ZEB:ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング。建物で消費する一次エネルギー収支をゼロにすることを目指した建物。
[Scope1,2(※4) 削減目標及び計画]
Scope1,2 削減目標Scope1,2 削減計画
ベンチマーク2030年度目標対象事業所施策内容
CO2排出量の削減率
Scope1+2
2013年度35%以上省エネ全事業所エネルギー監視、高効率設備への置き換え、省エネ診断等
エネルギー原単位削減率前年実績1%/年以上創エネ特定事業所太陽光発電設備の設置等
再エネ特定事業所グリーンエネルギーの導入等

環境関連投資計画(2030年度までに113億円を計画)

投資額(億円)主な内容
2022年度~2024年度(実績)52サーキュラーファクトリー(守山)
高効率設備導入
太陽光発電設備導入
ZEB事務所新築
水性印刷機導入
2025年度~2027年度(計画)16
2028年度~2030年度(計画)45
合計113

[CO2 削減実績(Scope1,2)]
2024年度対2023年度比対2013年度比
排出量(t-CO2)削減量(t-CO2)削減率(%)削減量(t-CO2)削減率(%)
実績Scope1+2108,3167,2016.2%64,19337.2%
Scope131,0513,68110.6%21,26240.6%
Scope2
(マーケット基準)
77,2653,5204.4%42,93135.7%
Scope2
(ロケーション基準)
74,2514,4175.6%53,23941.8%

2024年度のScope1および2におけるCO₂排出量削減実績は、2013年度比で37.2%の削減を達成しました。2024年度目標「2013年度比28%以上削減」を上回り、以下の取り組みが大きく寄与しました。
・EMS(エネルギー管理システム)を活用したエネルギーロスの見える化を通じた日常的な省エネ活動の促進
・福島・宇都宮・江南における社内FIT(※5)太陽光発電設備の環境価値の買い戻し
・新設事務所・工場への太陽光発電設備の導入
今後も、再生可能エネルギー比率のさらなる向上を目指し、海外事業所への太陽光発電設備の展開や、次世代型太陽光発電設備の導入に向けた取り組みを積極的に推進してまいります。
一方、エネルギー原単位の実績は対前年100.2%となり、目標値(対前年99%)には届きませんでした。今後は、生産量や操業体制に応じた柔軟な生産体制の構築を図り、EMSを活用したエネルギー管理と省エネ活動をさらに強化してまいります。
シナリオ分析により得られた、リスクと機会に対応した製品の開発も積極的に進めております。昨年、上市したプラスチックフィルム分野の「GEOPLAS®」は、確実に商権を広げました。また、アパレル分野の「アセドロン」は、累計出荷枚数が100万枚を突破し、年間を通じてお客様に支持される商品に成長しました。
※4 Scope1:当社グループによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
Scope1、2 は国内・海外のグンゼグループ全事業所を対象に算定
※5 FIT:「再生可能エネルギー固定価格買取制度」の略称、再生可能エネルギーを使って発電した電気を国が定めた固定価格で電力会社が一定期間買い取る仕組み
守山工場サーキュラーファクトリー
2023年度より、稼働を開始した新設製造機は、安定生産及び増産を実現し、2025年度は自動化を推進して、省人化を図ります。また、リサイクル活動としてコンバータから排出される印刷耳投入による新商品開発及び大型破砕粉砕機導入で全形状リサイクル化を実現し、環境に即した商品を提供してまいります。
江南工場 7号棟
2025年4月竣工 自社保有 太陽光パネル設置
メディカル事務所・第3工場
2025年4月竣工 PPA 太陽光パネル設置

[Scope3 排出量]
2023年度2022年度対2022年度比
排出量(t-CO2)排出量(t-CO2)削減量(t-CO2)削減率(%)
実績390,856423,86033,0057.8%

※ Scope3:Scope1、Scope2以外の間接排出(当社グループの活動に関連する他社の排出)
※ Scope3 は国内のグンゼグループ全事業所を対象に算定
[Scope3 の事業部門別・カテゴリー別排出量]
事業部門別排出量カテゴリー別排出量
事業部門Scope3排出量割合事業部門Scope3排出量割合
2023年度2022年度2023年度2022年度
プラスチックカンパニー49%52%カテゴリー1(購入した製品・サービス)59%59%
アパレルカンパニー30%27%カテゴリー12(販売した製品の廃棄)24%24%
その他事業部門21%21%その他カテゴリー17%17%

[Scope3 の取り組み方向性]
当社のCO2排出量はScope1,2に比べ、Scope3が大きく、その中で大きな排出量を占めるプラスチックカンパニーとアパレルカンパニーを中心に、「カテゴリー1」(購入した製品・サービス)と「カテゴリー12」(販売した製品の廃棄)へのアプローチとして全社視点での資源循環、サステナブル調達を重点的に推進しています。2023年度のScope3排出量は390,856t-CO2となり、前年に比べ約8%削減できました。この結果にはプラスチックカンパニーのサーキュラーファクトリーを始めとする資源循環戦略の推進実績が大きく貢献しています。今後、さらにScope3削減への取り組みを強化するために、他社との連携を含めたサプライチェーン全体での削減方針を策定し、目標の設定、公表を検討してまいります。Scope3算定・削減の取り組みは国内から開始していますが、今後海外事業所におけるScope3の影響度の確認も進めてまいります。
2024年度Scope3実績につきましては集計出来次第、当社ホームページ(https://www.gunze.co.jp/)に掲載予定です。
2024年度CDP(※)質問書の気候変動分野において、「自社の環境リスクや影響について認識し、行動している」と評価されたことを示す「B」スコアに認定されました。全世界で24,800社、日本企業は2,100社以上がCDPの質問書を通じて情報開示に応じており、その中で当社が認定された「B」スコアは8段階中、上から3番目となります。

※ CDP:気候変動など環境問題に関心を持つ世界の機関投資家などの要請を踏まえ、企業や自治体の環境情報開示のための世界的なシステムを運営する非営利組織

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