有価証券報告書-第105期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/26 10:02
【資料】
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【項目】
110項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善等により緩やかな回復基調で推移しました。一方、海外経済に関してはアジア新興国等の景気減速の懸念や米国新政権の政策運営に対する懸念などの不確実な動きから、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループでは高度化並びに多様化する市場の要望に対応するため生産技術と生産効率の向上を図るとともに、グローバルマーケットに通用する先端ファブリックの開発を加速させました。また、海外企業との提携を含め、海外市場の拡大を積極的に進めました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は35,872百万円(前期比5.6%減)となり、営業利益は1,445百万円(前期比67.5%増)、経常利益は1,955百万円(前期比40.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,431百万円(前期比65.6%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(繊維事業)
衣料ファブリック部門は、海外において高感性・高機能素材の開発と市場導入を進めてまいりましたが、中でも中東向け民族衣装が順調に拡大しました。しかしながら、ファッション分野及びスポーツ分野ともに為替の影響を受け減少しました。一方、国内向けはファッション分野、スポーツ分野ともに低迷し、当部門全体は減収となりました。
資材ファブリック部門は、医療・福祉のメディカル分野は計画通り好調に推移する一方、リビング分野や、車輌、生活関連資材分野が前年同期を下回り、当部門全体は減収となりました。
製品部門は、計画通り不採算部門の見直しを継続しており減収となりました。
以上の結果、当連結会計年度の当事業の売上高は34,658百万円(前期比5.8%減)、セグメント利益(営業利益)は1,359百万円(前期比80.4%増)となりました。
(物流物販事業)
物流並びに物販分野の当連結会計年度の売上高は1,213百万円(前期比1.8%増)、セグメント
利益(営業利益)は89百万円(前期比9.6%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ797百万円減少し、当連結会計年度末には、4,281百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は3,480百万円(前年同期は2,547百万円の資金の増加)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益1,840百万円、減価償却費1,411百万円、支出の主な内訳は、法人税等の支払額511百万円、持分法による投資利益274百万円、仕入債務の減少額253百万円です。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は3,490百万円(前年同期は3,236百万円の資金の減少)となりました。これは、主に有価証券取得による支出3,000百万円、投資有価証券の取得による支出3,401百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は741百万円(前年同期は897百万円の資金の減少)となりました。支
出の主な内訳は、配当金の支払額509百万円です。