有価証券報告書-第101期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/26 10:25
【資料】
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【項目】
126項目

対処すべき課題

(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、グループ企業の社員全員で共有し、進むべき方向を合わせていくため、「私たちの使命 -ミッション-」「私たちが目指す企業像 -ビジョン-」「私たちが大切だと考えること -バリュー-」から成るグループ企業理念を定め、株主を始めとするすべてのステークホルダーから評価される経営を行い、持続的に企業価値の向上を図ることを基本方針としております。
① 私たちの使命 -ミッション-
私たちは、技術と発想と情熱で、笑顔があふれる未来に貢献します
② 私たちが目指す企業像 -ビジョン-
私たちは、豊かな社会と環境の調和を第一に考え、期待を超える新たな価値を提供し、あらゆる人に愛される企業であり続けます
③ 私たちが大切だと考えること -バリュー-
みんなが笑顔になるために、私たちは
・環境・社会・人の調和を大切にします
・安全・安心・健康・快適にこだわります
・勇気をもって新しいことに挑戦します
・変化や機会を捉えて俊敏に行動します
・あらゆる人と誠実に接します
(2)目標とする経営指標
当社グループは、企業価値の向上と財務体質の強化を図るための経営指標として、総資産利益率(ROA)を重視しつつ、キャッシュフロー経営に徹しており、最終目標は自己資本利益率(ROE)の向上に置いております。
(3)中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、2025年を見据えた長期ビジョン『GP25』で示しているありたい姿の実現に向け、平成28年度より3ヵ年の中期経営計画『GP25 1st Stage』をスタートさせ、従来の取り組みや考え方から大転換を図り、新設住宅着工に左右されない事業構造の構築を進めております。
そして、日本国内における『住宅用建材のメーカー』という企業像から、建材だけでなく、建材に使用する素材の供給から建材の施工・工事までを手掛け、また、住宅だけでなく、公共・商業建築分野、建築以外の産業資材分野まで幅広く展開し、さらに、国内だけでなく、海外に展開する『建築資材の総合企業』を目指してまいります。
事業セグメント別では、住空間事業及びエコ事業において、国内新築住宅市場でのシェア拡大、公共・商業建築分野攻略のための新製品投入や販売体制の強化、産業資材分野への用途展開、海外市場でのドア事業の拡大などを進めてまいります。エンジニアリング事業においては、省施工製品・工法等の開発による差別化を進め、公共・商業建築分野及び住宅リフォーム市場での拡大を図ります。また、新たな市場の開拓や新規事業の創出のために、M&Aなど積極的な投資を継続して行ってまいります。
(4)経営環境と対処すべき課題
今後につきましては、金融資本市場の変動や世界景気の下振れによる国内景気の減速、先行きの不透明感からくる消費の冷え込み、接着剤などの原材料コストや人手不足などによる各種コストの高騰に注意が必要であります。
住宅建設分野におきましては、消費増税の延期が決定されたことや今後もしばらく住宅ローンの低金利が見込まれることなどから、消費者が住宅取得や改修を急がず、より時間をかけて検討することが推測され、市場環境としては足踏みが見られる状況になることが予想されます。
そのような事業環境の中、当社は中期経営計画『GP25 1st Stage』に掲げている重点市場での売上拡大を図ります。重点市場である住宅リフォーム市場、公共・商業建築分野、海外市場に対しさらなる経営資源の投入を行い、新設住宅着工に依存しない経営体質へ強化してまいります。また、当面の課題として、さらなる合理化に加え、当社独自の技術やノウハウを活かした高付加価値製品の販売に力を入れ、売上・利益の拡大に努めてまいります。