訂正有価証券報告書-第91期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態および経営成績の状況
当社は前連結会計年度より決算日を3月31日から12月31日に変更いたしました。そのため参考値として、当連結会計年度と同一期間となるように組み替えた前年同期(以下、「調整後前年同期」という。)による比較情報を下記に表示しております。
(注) 調整後前年同期は、当社ならびにすべての連結対象会社において2019年1月1日から2019年12月31日までの12か月間を連結対象期間として表示しております。調整後増減および調整後増減率は2020年12月期と調整後前年同期との比較で記載しております。
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、国内外の経済活動に大きな制限が加えられる中、雇用・所得環境の悪化により個人消費が委縮するなど極めて厳しい状況で推移しました。政府による各種対策や制限緩和の動きに一部で回復の兆しが見られたものの、期末に向けて感染が再拡大した結果、先行き不透明な状況は深刻度を増しております。原料となる板紙出荷量も新型コロナウイルス感染症の影響で減少傾向にあります。
海外の経済においても、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、景気は過去最悪の危機的状況にあります。中国では経済活動の再開で緩やかに回復の傾向が見られますが、欧米では感染再拡大によるロックダウンを繰り返すなど回復軌道に乗れない状況が続いております。加えて米中貿易摩擦、英国のEU離脱、米国大統領選挙の混乱などもあり、先行きは厳しい不透明な状況が続くものと思われます。
このような状況の中、当社グループでは、「包装を通じて社会に奉仕します」の社是に則り、新型コロナウイルス感染症拡大の状況下においても、お客様にはWeb会議ツールも駆使して受注活動を進めてまいりました。当社グループ一体でお客様への供給責任を果たすべく、各部門で従来からの課題の解決に取り組むとともに部門相互で連携を強化し、全社一体となってお客様と締結した品質契約と個別契約の要求基準を満たす製品を生産し、確実な納品を徹底してまいりました。このように「優秀な製品」「確実な納品」「適正な価格」の造り込みを進めてまいりました。
また、当社グループでは、ESG(環境・社会・ガバナンス)を経営の根幹に据え、事業を通じて社会的課題の解決を図るよう努めております。環境に関しては、設計技術と生産性の向上に取り組み、結果として国内においてはエネルギー由来CO2排出量を調整後前年同期比0.8%効率化、故紙原紙重量原単位で調整後前年同期比3.8%削減と、より少ないエネルギーと素材をより無駄なく製品化することで環境負荷低減に貢献いたしました。持続可能な調達を推進するお客様の環境に配慮したパッケージのために森林認証紙の使用が増え、使用重量比75.6%が認証紙となっております。
従業員の健康状況に関しては、日々情報を収集し、全社で共有しております。新型コロナウイルス感染症に対しては、消毒の徹底、従業員とその家族へのマスク配布および対策の指導、工場内の入場制限、ソーシャルディスタンスの確保、時差出勤、在宅勤務など、人への安全確保を第一に2020年年初から各種感染症拡大防止策を講じてまいりました。これにより、現在に至るまでの400日超の間、当社グループ従業員とその家族で新型コロナウイルス感染症の罹患者は発生しておりません。
この他、当社ではホストコンピュータによるバッチ処理を見直し、ペーパレス化とリアルタイム情報の把握から最適なタイミングでの事業判断ができるよう、デジタルトランスフォーメーション(DX)開発への取組みに着手しました。DXに向けて、全拠点で業務の棚卸を行い、グローバルスタンダードで標準化されたERPパッケージを中心にトレーニングを開始いたしました。
中国事業においては、古林紙工(上海)有限公司は、乳製品市場へのカートンの製造販売が競争激化等によりこのまま事業を継続しても損失が膨らむことは不可避であると判断したため、2020年9月に同事業を停止いたしました。これにより重要性が低下したため、当連結会計年度より連結の範囲から除外いたしました。なお、連結除外の基準日は当連結会計年度末日としているため、当連結会計年度は損益計算書およびキャッシュ・フロー計算書については連結しております。また、上海古林国際印務有限公司は、環境対応として当局の指導に基づき2020年12月に市街地から郊外へVOC対策を施した工場移転を完了いたしました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,196百万円減少し、17,510百万円となりました。
流動資産は前連結会計年度末に比べ831百万円減少し、7,056百万円となりました。これは、受取手形及び売掛金が429百万円減少、現金及び預金が263百万円減少したこと等によるものであります。
固定資産は前連結会計年度末に比べ365百万円減少し、10,454百万円となりました。これは、投資有価証券が559百万円減少した一方、関係会社出資金が古林紙工(上海)有限公司を連結の範囲から除外したことにより224百万円増加したこと等によるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ469百万円減少し、8,651百万円となりました。
流動負債は前連結会計年度末に比べ344百万円減少し、6,738百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が437百万円減少したこと等によるものであります。
固定負債は前連結会計年度末に比べ125百万円減少し、1,913百万円となりました。これは、繰延税金負債が190百万円減少したこと等によるものであります。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ727百万円減少し、8,859百万円となりました。これは、その他有価証券評価差額金が390百万円減少、非支配株主持分が284百万円減少したこと等によるものであります。
b.経営成績
当連結会計年度の売上高は16,800百万円(調整後前年同期比1,161百万円減、6.5%減)、営業利益は566百万円(調整後前年同期比265百万円減、31.9%減)、経常利益は596百万円(調整後前年同期比248百万円減、29.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、古林紙工(上海)有限公司の乳製品市場へのカートンの製造販売を停止したことによる事業整理損552百万円を特別損失に計上したことにより、12百万円(調整後前年同期比560百万円減、97.9%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。参考値として、調整後前年同期による比較情報を下記に表示しております。なお、セグメント利益は営業利益ベースの数値であります。
(注) 調整後前年同期は、当社ならびにすべての連結対象会社において2019年1月1日から2019年12月31日までの12か月間を連結対象期間として表示しております。調整後増減および調整後増減率は2020年12月期と調整後前年同期との比較で記載しております。
a.日本
当社および国内連結子会社においては、売上高は13,454百万円(調整後前年同期比762百万円減、5.4%減)となりました。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、受注内容で増減はあるものの全体として売上高は減少しております。セグメント利益は売上高の減少が利益に影響し605百万円(調整後前年同期比328百万円減、35.2%減)となりました。
b.中国
当社グループにおいては、セグメント間の売上高を含め売上高は4,598百万円(調整後前年同期比278百万円減、5.7%減)となりました。古林紙工(上海)有限公司の事業停止による売上高減少の影響が大きかったものの、その他の子会社では新型コロナウイルス感染症の状況下にあっても売上高は増加しております。セグメント利益は中国政府の新型コロナウイルス感染症対策としての社会保険料減免等もあり、129百万円(調整後前年同期比58百万円増、81.6%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローの増加等により前連結会計年度に比べ49百万円(対前期比4.4%増)増加し、当連結会計年度末残高は1,177百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
なお、前連結会計年度は、決算期変更に伴い、当社ならびに3月決算であった連結対象会社は2019年4月1日から2019年12月31日までの9か月間を、12月決算であった連結対象会社は2019年1月1日から2019年12月31日までの12か月間を連結対象期間とする変則的な決算となっております。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動により獲得した資金は、582百万円となりました。これは主に、減価償却費439百万円、売上債権の減少による資金の増加253百万円、法人税等の支払額239百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動により使用した資金は、369百万円となりました。これは主に、主に有形固定資産の取得による支出651百万円を実行したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動により使用した資金は、143百万円となりました。これは主に、借入金の純減少額16百万円、配当金の支払額58百万円、リース債務の返済による支出56百万円等によるものであります。
③ 生産、受注および販売の実績
前連結会計年度は、決算期変更に伴い、当社ならびに3月決算であった連結対象会社は2019年4月1日から2019年12月31日までの9か月間を、12月決算であった連結対象会社は2019年1月1日から2019年12月31日までの12か月間を連結対象期間とする変則的な決算となっております。そのため、前期比については記載しておりません。
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 中国は台湾を含んでおります。
2 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 中国は台湾を含んでおります。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 中国は台湾を含んでおります。
2 セグメント間の取引については、相殺消去しております。
3 主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
4 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容
a.財政状態の分析
当連結会計年度の財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態および経営成績の状況 a.財政状態」に記載のとおりであります。
b.経営成績の分析
当連結会計年度の販売に関して、当社グループ一体でお客様への供給責任を果たすべく、各部門で従来からの課題の解決に取り組むとともに部門相互で連携を強化し、全社一体となってお客様と締結した品質契約と個別契約の要求基準を満たす製品を生産し、確実な納品を徹底してまいりました。しかし、日本では、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、受注内容で増減はあるものの全体として売上高は減少いたしました。中国では、古林紙工(上海)有限公司の事業停止による売上高減少の影響が大きかったものの、その他の子会社では新型コロナウイルス感染症の状況下にあっても売上高は増加いたしました。このような状況下、特に新型コロナウイルス感染症に対しては、人への安全確保を第一に2020年年初から各種感染症拡大防止策を講じ、現在に至るまでの約400日間、当社グループ従業員とその家族で新型コロナウイルス感染症の罹患者は発生させなかったことにより、お客様への納品を滞らせることは有りませんでした。その結果、売上高は16,800百万円(調整後前年同期比1,161百万円減、6.5%減)となりました。このうち、日本の売上高は13,454百万円(調整後前年同期比762百万円減、5.4%減)、中国の売上高はセグメント間の売上高を含め4,598百万円(調整後前年同期比278百万円減、5.7%減)となりました。
当連結会計年度の売上原価、販売費及び一般管理費は、日本では、売上高の減少により変動費が減少いたしました。中国では、中国政府の新型コロナウイルス感染症対策としての社会保険料減免等もあり固定費は減少しました。このような状況下、当社グループではESGを経営の根幹に据え、事業を通じて社会的課題の解決を図るよう努めております。環境に関しては、設計技術と生産性の向上に取り組み、結果として国内においてはエネルギー由来CO2排出量を調整後前年同期比0.8%効率化、故紙原紙重量原単位で調整後前年同期比3.8%削減と、より少ないエネルギーと素材をより無駄なく製品化することで環境負荷低減に貢献し、コストの削減に努めました。その結果、売上原価は13,990百万円、販売費及び一般管理費は2,244百万円となり、営業利益は566百万円(調整後前年同期比265百万円減、31.9%減)となりました。
当連結会計年度の営業外収益は受取配当金等により175百万円、営業外費用は支払利息等により145百万円となり、経常利益は596百万円(調整後前年同期比248百万円減、29.4%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、古林紙工(上海)有限公司の乳製品市場へのカートンの製造販売を停止したことによる事業整理損552百万円を特別損失に計上したことにより、12百万円(調整後前年同期比560百万円減、97.9%減)となりました。
c.セグメントごとの財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容
セグメントごとの財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態および経営成績の状況」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源および資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概況 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源および資金の流動性につきまして、運転資金需要のうち主なものは生産費用を含む営業費用であります。投資を目的とした資金需要のうち主なものは設備投資によるものであります。当社グループは事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針とし、運転資金および設備資金は自己資本および金融機関からの借入を基本としております。当連結会計年度は新型コロナウイルス感染症の影響に備え、手元流動性を厚くして経営の安全性を高めております。なお、当連結会計年度末における借入金およびリース債務を含む有利子負債の残高は2,639百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は1,177百万円となっております。
③ 重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債および収益・費用の報告金額および開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者はこれらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。この連結財務諸表の作成にあたって、重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 追加情報」をご参照ください。
④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
2020年12月期の達成・進捗状況は以下のとおりとなります。
売上高は計画比1,200百万円減(6.7%減)となりました。これは主に、新型コロナウイルス感染症の影響に加え、古林紙工(上海)有限公司の事業停止により、売上高が減少したことによるものであります。経常利益は対計画比96百万円増(19.2%増)となりました。これは主に、売上高の減少で限界利益が減少したものの、固定費の減少、とりわけ中国政府の新型コロナウイルス感染症対策としての社会保険料減免により、利益の増加に転じたことによるものであります。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、対計画比338百万円減(対計画比96.6%減)となりました。これは主に、古林紙工(上海)有限公司の事業停止による事業整理損552百万円を特別損失に計上したことによるものであります。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態および経営成績の状況
当社は前連結会計年度より決算日を3月31日から12月31日に変更いたしました。そのため参考値として、当連結会計年度と同一期間となるように組み替えた前年同期(以下、「調整後前年同期」という。)による比較情報を下記に表示しております。
| (単位:百万円) | ||||
| 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 | |
| 2020年12月期 | 16,800 | 566 | 596 | 12 |
| 調整後前年同期 | 17,961 | 832 | 845 | 572 |
| 調整後増減 | △1,161 | △265 | △248 | △560 |
| 調整後増減率(%) | △6.5 | △31.9 | △29.4 | △97.9 |
(注) 調整後前年同期は、当社ならびにすべての連結対象会社において2019年1月1日から2019年12月31日までの12か月間を連結対象期間として表示しております。調整後増減および調整後増減率は2020年12月期と調整後前年同期との比較で記載しております。
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、国内外の経済活動に大きな制限が加えられる中、雇用・所得環境の悪化により個人消費が委縮するなど極めて厳しい状況で推移しました。政府による各種対策や制限緩和の動きに一部で回復の兆しが見られたものの、期末に向けて感染が再拡大した結果、先行き不透明な状況は深刻度を増しております。原料となる板紙出荷量も新型コロナウイルス感染症の影響で減少傾向にあります。
海外の経済においても、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、景気は過去最悪の危機的状況にあります。中国では経済活動の再開で緩やかに回復の傾向が見られますが、欧米では感染再拡大によるロックダウンを繰り返すなど回復軌道に乗れない状況が続いております。加えて米中貿易摩擦、英国のEU離脱、米国大統領選挙の混乱などもあり、先行きは厳しい不透明な状況が続くものと思われます。
このような状況の中、当社グループでは、「包装を通じて社会に奉仕します」の社是に則り、新型コロナウイルス感染症拡大の状況下においても、お客様にはWeb会議ツールも駆使して受注活動を進めてまいりました。当社グループ一体でお客様への供給責任を果たすべく、各部門で従来からの課題の解決に取り組むとともに部門相互で連携を強化し、全社一体となってお客様と締結した品質契約と個別契約の要求基準を満たす製品を生産し、確実な納品を徹底してまいりました。このように「優秀な製品」「確実な納品」「適正な価格」の造り込みを進めてまいりました。
また、当社グループでは、ESG(環境・社会・ガバナンス)を経営の根幹に据え、事業を通じて社会的課題の解決を図るよう努めております。環境に関しては、設計技術と生産性の向上に取り組み、結果として国内においてはエネルギー由来CO2排出量を調整後前年同期比0.8%効率化、故紙原紙重量原単位で調整後前年同期比3.8%削減と、より少ないエネルギーと素材をより無駄なく製品化することで環境負荷低減に貢献いたしました。持続可能な調達を推進するお客様の環境に配慮したパッケージのために森林認証紙の使用が増え、使用重量比75.6%が認証紙となっております。
従業員の健康状況に関しては、日々情報を収集し、全社で共有しております。新型コロナウイルス感染症に対しては、消毒の徹底、従業員とその家族へのマスク配布および対策の指導、工場内の入場制限、ソーシャルディスタンスの確保、時差出勤、在宅勤務など、人への安全確保を第一に2020年年初から各種感染症拡大防止策を講じてまいりました。これにより、現在に至るまでの400日超の間、当社グループ従業員とその家族で新型コロナウイルス感染症の罹患者は発生しておりません。
この他、当社ではホストコンピュータによるバッチ処理を見直し、ペーパレス化とリアルタイム情報の把握から最適なタイミングでの事業判断ができるよう、デジタルトランスフォーメーション(DX)開発への取組みに着手しました。DXに向けて、全拠点で業務の棚卸を行い、グローバルスタンダードで標準化されたERPパッケージを中心にトレーニングを開始いたしました。
中国事業においては、古林紙工(上海)有限公司は、乳製品市場へのカートンの製造販売が競争激化等によりこのまま事業を継続しても損失が膨らむことは不可避であると判断したため、2020年9月に同事業を停止いたしました。これにより重要性が低下したため、当連結会計年度より連結の範囲から除外いたしました。なお、連結除外の基準日は当連結会計年度末日としているため、当連結会計年度は損益計算書およびキャッシュ・フロー計算書については連結しております。また、上海古林国際印務有限公司は、環境対応として当局の指導に基づき2020年12月に市街地から郊外へVOC対策を施した工場移転を完了いたしました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,196百万円減少し、17,510百万円となりました。
流動資産は前連結会計年度末に比べ831百万円減少し、7,056百万円となりました。これは、受取手形及び売掛金が429百万円減少、現金及び預金が263百万円減少したこと等によるものであります。
固定資産は前連結会計年度末に比べ365百万円減少し、10,454百万円となりました。これは、投資有価証券が559百万円減少した一方、関係会社出資金が古林紙工(上海)有限公司を連結の範囲から除外したことにより224百万円増加したこと等によるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ469百万円減少し、8,651百万円となりました。
流動負債は前連結会計年度末に比べ344百万円減少し、6,738百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が437百万円減少したこと等によるものであります。
固定負債は前連結会計年度末に比べ125百万円減少し、1,913百万円となりました。これは、繰延税金負債が190百万円減少したこと等によるものであります。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ727百万円減少し、8,859百万円となりました。これは、その他有価証券評価差額金が390百万円減少、非支配株主持分が284百万円減少したこと等によるものであります。
b.経営成績
当連結会計年度の売上高は16,800百万円(調整後前年同期比1,161百万円減、6.5%減)、営業利益は566百万円(調整後前年同期比265百万円減、31.9%減)、経常利益は596百万円(調整後前年同期比248百万円減、29.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、古林紙工(上海)有限公司の乳製品市場へのカートンの製造販売を停止したことによる事業整理損552百万円を特別損失に計上したことにより、12百万円(調整後前年同期比560百万円減、97.9%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。参考値として、調整後前年同期による比較情報を下記に表示しております。なお、セグメント利益は営業利益ベースの数値であります。
| (単位:百万円) | |||||
| 日本 | 中国 | 計 | セグメント 間売上高 その他消去 | 合計 | |
| 売上高 | |||||
| 2020年12月期 | 13,454 | 4,598 | 18,053 | △1,253 | 16,800 |
| 調整後前年同期 | 14,217 | 4,876 | 19,093 | △1,132 | 17,961 |
| 調整後増減 | △762 | △278 | △1,040 | △121 | △1,161 |
| 調整後増減率(%) | △5.4 | △5.7 | △5.4 | - | △6.5 |
| セグメント利益 | |||||
| 2020年12月期 | 605 | 129 | 734 | △168 | 566 |
| 調整後前年同期 | 933 | 71 | 1,004 | △173 | 832 |
| 調整後増減 | △328 | 58 | △270 | 5 | △265 |
| 調整後増減率(%) | △35.2 | 81.6 | △26.9 | - | △31.9 |
(注) 調整後前年同期は、当社ならびにすべての連結対象会社において2019年1月1日から2019年12月31日までの12か月間を連結対象期間として表示しております。調整後増減および調整後増減率は2020年12月期と調整後前年同期との比較で記載しております。
a.日本
当社および国内連結子会社においては、売上高は13,454百万円(調整後前年同期比762百万円減、5.4%減)となりました。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、受注内容で増減はあるものの全体として売上高は減少しております。セグメント利益は売上高の減少が利益に影響し605百万円(調整後前年同期比328百万円減、35.2%減)となりました。
b.中国
当社グループにおいては、セグメント間の売上高を含め売上高は4,598百万円(調整後前年同期比278百万円減、5.7%減)となりました。古林紙工(上海)有限公司の事業停止による売上高減少の影響が大きかったものの、その他の子会社では新型コロナウイルス感染症の状況下にあっても売上高は増加しております。セグメント利益は中国政府の新型コロナウイルス感染症対策としての社会保険料減免等もあり、129百万円(調整後前年同期比58百万円増、81.6%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローの増加等により前連結会計年度に比べ49百万円(対前期比4.4%増)増加し、当連結会計年度末残高は1,177百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
なお、前連結会計年度は、決算期変更に伴い、当社ならびに3月決算であった連結対象会社は2019年4月1日から2019年12月31日までの9か月間を、12月決算であった連結対象会社は2019年1月1日から2019年12月31日までの12か月間を連結対象期間とする変則的な決算となっております。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動により獲得した資金は、582百万円となりました。これは主に、減価償却費439百万円、売上債権の減少による資金の増加253百万円、法人税等の支払額239百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動により使用した資金は、369百万円となりました。これは主に、主に有形固定資産の取得による支出651百万円を実行したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動により使用した資金は、143百万円となりました。これは主に、借入金の純減少額16百万円、配当金の支払額58百万円、リース債務の返済による支出56百万円等によるものであります。
③ 生産、受注および販売の実績
前連結会計年度は、決算期変更に伴い、当社ならびに3月決算であった連結対象会社は2019年4月1日から2019年12月31日までの9か月間を、12月決算であった連結対象会社は2019年1月1日から2019年12月31日までの12か月間を連結対象期間とする変則的な決算となっております。そのため、前期比については記載しておりません。
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日) | 前期比(%) |
| 日本 (千円) | 11,536,598 | - |
| 中国 (千円) | 4,495,585 | - |
| 合計 (千円) | 16,032,183 | - |
(注)1 中国は台湾を含んでおります。
2 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前期比(%) | 受注残高(千円) | 前期比(%) |
| 日本 | 13,450,584 | - | 1,210,712 | - |
| 中国 | 3,253,639 | - | 236,467 | - |
| 合計 | 16,704,223 | - | 1,447,179 | - |
(注)1 中国は台湾を含んでおります。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日) | 前期比(%) |
| 日本 (千円) | 13,454,360 | - |
| 中国 (千円) | 3,345,563 | - |
| 合計 (千円) | 16,799,923 | - |
(注)1 中国は台湾を含んでおります。
2 セグメント間の取引については、相殺消去しております。
3 主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2019年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日) | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| 花王株式会社 | 2,686,134 | 18.3 | 3,325,853 | 19.8 |
4 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容
a.財政状態の分析
当連結会計年度の財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態および経営成績の状況 a.財政状態」に記載のとおりであります。
b.経営成績の分析
当連結会計年度の販売に関して、当社グループ一体でお客様への供給責任を果たすべく、各部門で従来からの課題の解決に取り組むとともに部門相互で連携を強化し、全社一体となってお客様と締結した品質契約と個別契約の要求基準を満たす製品を生産し、確実な納品を徹底してまいりました。しかし、日本では、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、受注内容で増減はあるものの全体として売上高は減少いたしました。中国では、古林紙工(上海)有限公司の事業停止による売上高減少の影響が大きかったものの、その他の子会社では新型コロナウイルス感染症の状況下にあっても売上高は増加いたしました。このような状況下、特に新型コロナウイルス感染症に対しては、人への安全確保を第一に2020年年初から各種感染症拡大防止策を講じ、現在に至るまでの約400日間、当社グループ従業員とその家族で新型コロナウイルス感染症の罹患者は発生させなかったことにより、お客様への納品を滞らせることは有りませんでした。その結果、売上高は16,800百万円(調整後前年同期比1,161百万円減、6.5%減)となりました。このうち、日本の売上高は13,454百万円(調整後前年同期比762百万円減、5.4%減)、中国の売上高はセグメント間の売上高を含め4,598百万円(調整後前年同期比278百万円減、5.7%減)となりました。
当連結会計年度の売上原価、販売費及び一般管理費は、日本では、売上高の減少により変動費が減少いたしました。中国では、中国政府の新型コロナウイルス感染症対策としての社会保険料減免等もあり固定費は減少しました。このような状況下、当社グループではESGを経営の根幹に据え、事業を通じて社会的課題の解決を図るよう努めております。環境に関しては、設計技術と生産性の向上に取り組み、結果として国内においてはエネルギー由来CO2排出量を調整後前年同期比0.8%効率化、故紙原紙重量原単位で調整後前年同期比3.8%削減と、より少ないエネルギーと素材をより無駄なく製品化することで環境負荷低減に貢献し、コストの削減に努めました。その結果、売上原価は13,990百万円、販売費及び一般管理費は2,244百万円となり、営業利益は566百万円(調整後前年同期比265百万円減、31.9%減)となりました。
当連結会計年度の営業外収益は受取配当金等により175百万円、営業外費用は支払利息等により145百万円となり、経常利益は596百万円(調整後前年同期比248百万円減、29.4%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、古林紙工(上海)有限公司の乳製品市場へのカートンの製造販売を停止したことによる事業整理損552百万円を特別損失に計上したことにより、12百万円(調整後前年同期比560百万円減、97.9%減)となりました。
c.セグメントごとの財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容
セグメントごとの財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態および経営成績の状況」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源および資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概況 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源および資金の流動性につきまして、運転資金需要のうち主なものは生産費用を含む営業費用であります。投資を目的とした資金需要のうち主なものは設備投資によるものであります。当社グループは事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針とし、運転資金および設備資金は自己資本および金融機関からの借入を基本としております。当連結会計年度は新型コロナウイルス感染症の影響に備え、手元流動性を厚くして経営の安全性を高めております。なお、当連結会計年度末における借入金およびリース債務を含む有利子負債の残高は2,639百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は1,177百万円となっております。
③ 重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債および収益・費用の報告金額および開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者はこれらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。この連結財務諸表の作成にあたって、重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 追加情報」をご参照ください。
④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
2020年12月期の達成・進捗状況は以下のとおりとなります。
売上高は計画比1,200百万円減(6.7%減)となりました。これは主に、新型コロナウイルス感染症の影響に加え、古林紙工(上海)有限公司の事業停止により、売上高が減少したことによるものであります。経常利益は対計画比96百万円増(19.2%増)となりました。これは主に、売上高の減少で限界利益が減少したものの、固定費の減少、とりわけ中国政府の新型コロナウイルス感染症対策としての社会保険料減免により、利益の増加に転じたことによるものであります。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、対計画比338百万円減(対計画比96.6%減)となりました。これは主に、古林紙工(上海)有限公司の事業停止による事業整理損552百万円を特別損失に計上したことによるものであります。
| 指標 | 2020年度(計画) | 2020年度(実績) | 2020年度(計画比) |
| 売上高 | 18,000百万円 | 16,800百万円 | △1,200百万円 (6.7%減) |
| 経常利益 | 500百万円 | 596百万円 | 96百万円 (19.2%増) |
| 親会社株主に帰属する 当期純利益 | 350百万円 | 12百万円 | △338百万円 (96.6%減) |