有価証券報告書-第66期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/27 12:32
【資料】
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【項目】
99項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費や新興国への輸出に弱さがみられたものの、政府による経済政策の効果もあり、緩やかな回復基調で推移しました。当社グループの属する業界においては、主要原材料である輸入パルプの価格が高い水準で推移したものの、燃料価格は軟調に推移するなど、不透明な状況が続きました。
こうした状況のなか当社グループは、今後も市場の成長が見込まれる衛生材料分野を中心に販売拡大に積極的に取り組むことや販売価格の修正を進めることで業績の向上に努めてまいりました。この結果、当連結会計年度の売上高は118億84百万円(前期比9.5%増)、営業利益は6億40百万円(同40.3%増)、経常利益は6億20百万円(同20.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4億56百万円(同61.9%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① 不織布関連事業
パルプ不織布原反は、衛生材料向け製品やドリップ吸収シート向け製品の販売が好調に推移したことにより売上高が増加しました。パルプ不織布加工品は、クッキングペーパーの販売が減少したことや、原材料価格の上昇を受けた販売価格の修正が十分に進まなかったことにより売上高、利益ともに減少しました。化合繊不織布は、当連結会計年度に増設した生産設備が順調に稼働し、紙オムツ向け製品の販売が伸長したことにより売上高が増加しました。その他不織布は、医療機関向け製品の販売が好調に推移しました。
その結果、当連結会計年度の売上高は70億53百万円(前期比9.9%増)、セグメント利益は8億17百万円(同8.9%減)となりました。
② 紙関連事業
衛生用紙は、紙オムツ向け製品の販売が好調に推移したこと、トイレクリーナー向け製品を積極的に拡販したことにより売上高が増加しました。また、原材料価格の上昇を受けた販売価格の修正が徐々に進んだこと、燃料費が減少したこと等により利益が増加しました。
その結果、当連結会計年度の売上高は48億31百万円(前期比8.8%増)、セグメント利益は5億80百万円(同87.3%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より16億43百万円減少して5億71百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は5億76百万円(前期比2億88百万円減)となりました。これは、税金等調整前当期純利益6億32百万円、減価償却費5億30百万円等による資金の増加と、売上債権の増加6億7百万円、法人税等の支払1億70百万円等による資金の減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は17億83百万円(前期比12億59百万円増)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出17億16百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は4億48百万円(前期は14億24百万円の獲得)となりました。これは、長期借入金の返済3億35百万円、配当金の支払94百万円等による資金の減少によるものであります。