有価証券報告書-第66期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/27 12:32
【資料】
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【項目】
99項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。なお、本項に記載した将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成28年6月27日)現在において判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成に当たって、当連結会計年度末における資産・負債の報告数値、当連結会計年度における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りおよび判断は、継続して評価を行っております。なお、見積りおよび判断については、過去における実績や状況に応じ合理的と考えられる要因等に基づいて行っておりますが、不確実性があるため、実際の結果とは異なる可能性があります。
(2) 財政状態の分析
総資産は、前連結会計年度末と比べ4億6百万円減少して119億49百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が2億45百万円、電子記録債権が3億69百万円、本巣工場の生産設備増設により機械装置及び運搬具が10億3百万円増加したこと、現金及び預金が15億69百万円減少したことによるものであります。
負債は、前連結会計年度末と比べ7億44百万円減少して60億68百万円となりました。これは主に長期借入金が4億6百万円、未払金が4億13百万円減少したことによるものであります。
純資産は、前連結会計年度末と比べ3億38百万円増加して58億81百万円となりました。これは主に利益剰余金が3億52百万円増加したことによるものであります。この結果、自己資本比率は49.2%となりました。
(3) 経営成績の分析
当社グループの経営成績は、売上高118億84百万円、経常利益6億20百万円、親会社株主に帰属する当期純利益4億56百万円となりました。
① 売上高
不織布関連事業は、衛生材料向け製品やドリップ吸収シート向け製品の販売が好調に推移したことによりパルプ不織布原反の売上高が増加しました。パルプ不織布加工品は、クッキングペーパーの販売が減少したことや、原材料価格の上昇を受けた販売価格の修正が十分に進まなかったことにより売上高、利益ともに減少しました。化合繊不織布は、当連結会計年度に増設した生産設備が順調に稼働し、紙オムツ向け製品の販売が伸長したことにより売上高が増加しました。その他不織布は、医療機関向け製品の販売が好調に推移しました。その結果、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べ6億38百万円増の70億53百万円となりました。
紙関連事業は、紙オムツ向け製品の販売が好調に推移したこと、トイレクリーナー向け製品を積極的に拡販したことにより売上高が増加しました。その結果、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べ3億91百万円増の48億31百万円となりました。
② 売上原価
主要原材料である輸入パルプの価格が高い水準で推移したものの、燃料価格は軟調に推移したなか、販売の増加に伴い生産数量が増加したことにより、売上原価は前連結会計年度に比べ7億59百万円増し96億88百万円となりました。
③ 販売費及び一般管理費
販売数量の増加により荷造運賃が増加したことや人件費が増加したことにより、前連結会計年度に比べ86百万円増加し15億55百万円となりました。
④ 営業外収益、営業外費用
営業外収益は故紙売却収入や受取配当金等により29百万円となり、また、営業外費用は支払利息等により50百万円となりました。
⑤ 特別利益、特別損失
特別利益は投資有価証券売却益により12百万円となり、また、特別損失は投資有価証券評価損により0百万円となりました。
(4) 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
① キャッシュ・フロー
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
② 資金需要
当社グループの資金需要のうち主なものは、製品製造のための原材料・燃料の購入のほか、製造に係る労務費・経費、販売費及び一般管理費、生産設備の取得および既存設備の改善等に係る投資であります。これらの資金需要に対し、当社グループでは主に自己資金を充当し、必要に応じ金融機関からの借入金により資金を調達することとしております。