四半期報告書-第60期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

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2018/02/09 11:55
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財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く環境は、わが国では企業収益や雇用・所得環境の改善などを背景に景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。また米国、欧州およびアジアにおいては個人消費が堅調で景気回復傾向にあるものの、欧米の政治的リスクやアジアの地政学的リスクの高まりなどにより、先行きが不透明な状況が続いております。
このような環境のなかで、当社グループでは「包んで価値を 日々新たなこころで 創造します」を経営理念に「お客様のパッケージへのニーズを理解し、差別化した商品・サービスを提供し、お客様に一番に指名され続けるパートナーとなる」の基本方針のもと、お客様にとって価値ある商品・サービスを提供してまいりました。
また、今期平成29年度を最終年度としております中期経営計画の達成に向け、事業の継続的な成長を通して企業価値の向上に努めております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における業績は、売上高1,157億95百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益96億93百万円(前年同期比16.1%増)、経常利益99億81百万円(前年同期比17.9%増)となりました。また当社連結子会社における収益性改善のための経営合理化に伴う費用、当社連結子会社の退職給付制度終了損など20億26百万円を特別損失に計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は51億96百万円(前年同期比3.9%増)となりました。
セグメント別の業績は以下のとおりであります。
(日本)
シュリンクラベルは売上高359億99百万円(前年同期比4.1%増)、タックラベルは売上高93億10百万円(前年同期比11.1%増)、ソフトパウチは売上高107億24百万円(前年同期比18.6%増)、機械は売上高42億95百万円(前年同期比1.4%減)、医薬等受託包装は売上高39億95百万円(前年同期比8.9%増)、その他は売上高61億52百万円(前年同期比3.8%増)となりました。
その結果、日本全体の売上高は704億79百万円(前年同期比6.8%増)、また損益面では売上高の増加などがあったものの、生産設備を増設しております宇部工場等の減価償却費の増加などにより、営業利益は81億33百万円(前年同期比5.1%増)となりました。
(米州)
シュリンクラベルは売上高190億99百万円(前年同期比9.3%増、現地通貨ベース6.0%増)、その他ラベルは売上高12億39百万円(前年同期比11.5%増、現地通貨ベース8.2%増)、タックラベルは売上高9億28百万円(前年同期比61.3%増、現地通貨ベース56.5%増)、ソフトパウチは売上高13億44百万円(前年同期比51.9%増、現地通貨ベース47.4%増)、機械は売上高16億64百万円(前年同期比5.3%減、現地通貨ベース8.1%減)となりました。
その結果、米州全体の売上高は242億76百万円(前年同期比11.3%増、現地通貨ベース8.0%増)、また損益面では売上高の増加などにより営業利益26億47百万円(前年同期比27.8%増、現地通貨ベース24.0%増)となりました。
(欧州)
シュリンクラベルは売上高92億87百万円(前年同期比16.3%増、現地通貨ベース13.0%増)、ソフトパウチは売上高6億54百万円(前年同期比2.5%増、現地通貨ベース0.4%減)、機械は売上高30億円(前年同期比9.0%増、現地通貨ベース6.0%増)となりました。
その結果、欧州全体の売上高は129億41百万円(前年同期比13.8%増、現地通貨ベース10.6%増)、損益面は営業損失4億10百万円(前年同期は営業損失3億98百万円)となりました。
(PAGO)
タックラベルは売上高89億73百万円(前年同期比1.8%減、現地通貨ベース4.6%減)となりました。損益面は売上高の減少などにより営業損失7億44百万円(前年同期は営業損失11億1百万円)となりました。
(アセアン)
シュリンクラベルなどの販売が増加し売上高は21億68百万円(前年同期比19.8%増、現地通貨ベース16.2%増)となりました。損益面では先行投資に伴う費用の増加などにより営業損失0百万円(前年同期は営業利益42百万円)となりました。
(2)資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は1,508億86百万円となり、前連結会計年度末と比較し79億40百万円の増加となりました。
その主な要因は、受取手形及び売掛金(電子記録債権を含む)が売上高の増加等により56億79百万円増加したこと、たな卸資産が15億82百万円増加したこと、投資有価証券が14億90百万円増加したこと、有形固定資産が12億63百万円減少したことなどによるものであります。
負債合計は633億30百万円で、前連結会計年度末と比べ22億19百万円の増加となりました。これは支払手形及び買掛金(電子記録債務を含む)が13億81百万円増加したこと、借入金が58億26百万円増加したこと、その他流動負債が15億71百万円増加(主に組織再編費用に係る負債の増加)したこと、社債を50億円償還したこと及び未払法人税等が9億35百万円減少したことなどによるものであります。
純資産合計は875億56百万円で、前連結会計年度末と比べ57億21百万円増加となりました。これは利益剰余金が39億43百万円増加したこと及び退職給付に係る調整累計額が9億21百万円増加したことなどによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、70億19百万円の収入(前年同期は99億99百万円の収入)となりました。これは税金等調整前四半期純利益79億87百万円を計上し、減価償却費68億32百万円、組織再編費用14億73百万円、仕入債務の増加額12億86百万円などによる収入と、売上債権の増加額54億39百万円、たな卸資産の増加額14億59百万円及び法人税等の支払額(又は還付額)48億3百万円などの支出によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、55億93百万円の支出(前年同期は73億円の支出)となりました。これは、設備投資に伴う有形固定資産の取得による支出55億40百万円などによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、13億70百万円の支出(前年同期は13億64百万円の支出)となりました。これは、借入金の増加49億33百万円、社債の償還による支出50億円、配当金の支払額12億53百万円などによるものであります。
これらの結果、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1億88百万円減少の94億38百万円となりました。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,732百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。