有価証券報告書-第60期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 13:47
【資料】
PDFをみる
【項目】
126項目

研究開発活動

当社グループは、情報デジタル化の進展に伴い、紙媒体のビジネスフォームと電子技術を融合したDPS、IC関連、ならびにインターネット関連などに事業領域を広げ、総合的な情報管理ソリューションサービスの実現に向けて、積極的な研究開発活動を行っております。
研究開発は、ICT事業統括本部、商品事業部、IT統括本部を中心に推進し、当連結会計年度における開発人員は119名で、研究開発費は1,927百万円であります。
当連結会計年度における研究開発活動をセグメント別に示すと、次のとおりです。なお、研究開発費については、基礎研究にかかる費用を、次のセグメントごとに配分することができないため、研究開発費の総額のみを記載しております。
印刷事業
ビジネスフォーム市場のリーディングカンパニーとして、紙媒体の利便性、安全性を追求するとともに、電子媒体との複合化や高機能化を進めるため、基礎技術・要素技術をベースに新製品開発や材料・生産技術の開発・改良を行っております。
WEB分野では、申込書の入手や証明書類のコピーなどの手間を省き、スマートフォンだけで口座開設申し込みが完了できるサービス「FastShot/ファストショット」を開発しました。
プリンテッドエレクトロニクス分野では、80℃の低温で回路を形成できる印刷用インク(銀塩インク)、および印刷・形成技術で実用レベルの開発に成功しました。80℃焼成で高い信頼性を持つアンテナ性能を印刷プロセスのみで実現したのは世界で初めてです。
RFID分野では、当社が安田倉庫株式会社と共同開発した「オーダーピッカー搭載型高速棚卸し装置」が第15回自動認識システム大賞(主催:日本自動認識システム協会)の優秀賞を受賞しました。
商品事業
事務機器関連では、事務処理の効率化や、環境保護、個人情報保護、セキュリティー強化対策のニーズに対応する各種機器の開発に取り組んでおります。
保冷剤関連では、高機能保冷剤「メカクール」を活用した医薬医療用定温輸送で従来の5.6倍となる最大300時間の温度維持を実現する技術を開発しました。