有価証券報告書-第21期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/24 17:07
【資料】
PDFをみる
【項目】
114項目

研究開発活動

当社グループは、各社において独自の研究開発活動を行っているほか、三菱ケミカルホールディングスグループの会社間や当社グループの会社間での技術や市場に関する緊密な情報交換や共同研究、研究開発業務の受委託等を 通じて、相互に協力し、連携の強化を図るとともに、グループ外の会社等との間でも共同での研究開発を積極的に 行うなど、新技術の開発や既存技術の改良に鋭意取り組んでおります。
当社グループの研究開発人員は1,244名、当連結会計年度における研究開発費の総額は302億円となっており、各事業部門別の研究内容、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。
(1) 基礎化学品セグメント
基礎石化製品、化成品及び合成繊維原料に関する研究開発を行っており、当連結会計年度の主な成果は次の通りであります。
・当社が、平成27年3月、世界で初めて植物由来の新規高機能ポリオールを開発しました。なお、当社は、平成27年4月より全世界で本格的な市場開発と販売を開始しました。
本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は8億円であります。
(2) ポリマーセグメント
合成樹脂に関する研究開発を行っており、当連結会計年度の主な成果は次の通りであります。
・当社が、平成27年1月、植物由来のイソソルバイドを原料とした高機能透明バイオエンプラDURABIO®に ついて、自動車の外装意匠部品にも無塗装で使用可能な新グレードをマツダ㈱と共同で開発しました。
本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は73億円であります。
(3) 情報電子セグメント
記録材料、電子関連製品及び情報機材に関する研究開発を行っており、当連結会計年度の主な成果は次の通りであります。
・当社が、平成26年4月、カリフォルニア大学サンタバーバラ校と、先端機能材料分野における包括的な研究 開発提携関係を4年間延長することで合意しました。
・当社が、平成27年1月、日亜化学工業㈱等との間で、白色LED用の赤色蛍光体に関する一層の権利の安定化 及び事業基盤強化を目的として、特許相互実施許諾契約を締結しました。
本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は82億円であります。
(4) 機能化学・電池セグメント
食品機能材、電池材料、精密化学品、樹脂加工品及び無機化学品に関する研究開発を行っており、本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は87億円であります。
(5) 炭素セグメント
炭素製品に関する研究開発を行っており、本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は9億円であり ます。
(6) その他及びコーポレート
エンジニアリング等に関する研究開発を行っており、その他及びコーポレート部門における当連結会計年度の 研究開発費は39億円であります。