有価証券報告書-第21期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/24 17:07
【資料】
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【項目】
114項目

対処すべき課題

当社は、三菱ケミカルホールディングスグループの一員として、企業活動を通じて、KAITEKI、すなわち「時を 越え、世代を超え、人と社会、そして地球が心地よい状態」を実現することを目指しております。無から有を生み 出す化学を核に事業を営む当社は、化学技術を核として「省エネ」、「省資源」、「環境負荷低減」の達成を通じ、危機に瀕する地球と人類を救う「夢」を実現するために、グループ一丸となって取り組んでまいります。
このような中、当社グループは、平成27年度までの5ヵ年の中期経営計画「MCC APTSIS 15」のもと、①安全・ 安定操業の維持、②固定費削減計画の達成、③石油化学事業の構造改革の完遂、④スペシャリティケミカルズ事業 統合の完遂、⑤赤字事業の黒字化戦略の推進を柱とする諸施策に取り組んでまいります。石油化学事業の構造改革については、エチレンセンターの再編等を着実に進めることに加え、テレフタル酸、フェノール・ポリカーボネートについては更なるコストダウンを推進し、収益の改善を図るとともに、原油・ナフサ・パラキシレン価格等の変動に 影響を受けにくい事業構造への転換を進めてまいります。スペシャリティケミカルズについては、三菱ケミカルホールディングスグループ内の連携を一層強化し、事業の拡充・強化を図ってまいります。有機太陽電池、有機光半導体、サスティナブルリソース等の促進事業については、早期の事業自立化に取り組んでまいります。
また、本年は、平成28年度から5ヵ年の次期中期経営計画を策定いたしますが、この次期中期経営計画では、化学技術を核として社会に新しい製品を提供し、新たな価値を生み出す企業であることを目指し、既存の石油化学、石炭化学、機能化学の事業において高収益を生み出す企業に成長すること、そして、有機太陽電池、有機光半導体、サスティナブルリソース等の「夢を実現するための事業群」を立ち上げることを課題として、各種方針や具体的な施策を定めることとしており、グループとして一丸となってこれらに取り組んでまいります。
さらに、当社グループは、企業の社会的責任を自覚し、コンプライアンスやリスク管理についてさらに徹底を図るほか、財務報告の信頼性の確保その他内部統制の強化を図ってまいります。
当社グループは、これらの経営諸課題にグループの総力を挙げて対処し、業績の向上に努め、三菱ケミカルホールディングスグループの中核として、企業価値を一層高めるよう努力してまいります。