有価証券報告書-第99期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/03/29 11:44
【資料】
PDFをみる
【項目】
110項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費、設備投資に持ち直しの動きが見られ、企業収益、雇用・所得環境が改善傾向となるなど緩やかな回復傾向となりましたが、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響など、依然として先行き不透明な状況で推移しました。
このような環境のもと、当社グループは本年度を最終年度とする「第11次中期3カ年経営計画」(P130R)に基づいて、基盤事業の収益力強化などに努めた結果、当連結会計年度の売上高は321億89百万円(前期比0.7%減)となり、たな卸資産の期末評価による売上原価への影響が軽減されたことなどにより、営業利益は25億47百万円(前期比61.5%増)、経常利益は27億59百万円(前期比58.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は19億4百万円(前期比81.6%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(アグリ)
肥料の販売価格は海外原料市況の低迷などに伴い下落したものの、販売数量が増加したことにより、売上高は90億59百万円と前期に比べ0.1%の増加となり、加えてたな卸資産の期末評価による売上原価への影響が軽減されたことなどもあり、営業利益は7億10百万円と前期に比べ96.9%の大幅な増加となりました。
(化学品)
水処理薬剤は、販売数量が主力の凝集剤で前期並みとなったものの、消毒剤などが低調に推移したことにより、売上高は65億8百万円と前期に比べ1.5%の減少となりました。
機能性材料は、セラミック繊維向け高純度塩基性アルミ塩は好調に推移したものの、スマートフォンなどに使用される高純度金属酸化物の販売数量が大きく減少したことなどにより、売上高は48億82百万円と前期に比べ11.6%の減少となりました。
その他化学品の売上高は14億94百万円と前期に比べ3.7%の増加となりました。
それらの結果、売上高は128億85百万円と前期に比べ5.0%の減少となりましたが、たな卸資産の期末評価による売上原価への影響が軽減されたことなどにより、営業利益は17億43百万円と前期に比べ82.9%の大幅な増加となりました。
(建材)
石こうボードの販売数量は堅調に推移したものの、販売単価の下落により、売上高は31億86百万円と前期に比べ1.8%の減少となり、加えて運搬費が増加したことなどにより、営業利益は1億68百万円と前期に比べ36.1%の大幅な減少となりました。
(石油)
燃料油の販売数量は前期並みに推移しましたが、原油価格の上昇に伴う販売価格の値上がりにより、売上高は27億8百万円と前期に比べ19.6%の大幅な増加となりました。営業利益は仕入価格の値上がりや人件費及び減価償却費の増加などにより、10百万円と前期に比べ55.1%の減少となりました。
(不動産)
ショッピングセンターの賃料収入は前期並みに推移し、売上高は16億57百万円と前期に比べ0.4%の減少となりましたが、経費節減に努めたことなどにより、営業利益は9億39百万円と前期に比べ1.5%の増加となりました。
(運輸)
荷動きが堅調に推移したことにより、売上高は26億91百万円と前期に比べ2.3%の増加となりましたが、修繕費及び減価償却費の増加などにより、営業利益は3億34百万円と前期に比べ2.7%の減少となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは32億1百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは18億27百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは6億84百万円の支出となり、この結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末残高に比べ6億89百万円増加し、32億55百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
法人税等の支払が6億63百万円、たな卸資産の増加による資金の減少が5億87百万円ありましたが、税金等調整前当期純利益が27億91百万円、減価償却費が11億29百万円、仕入債務の増加による資金の増加が4億62百万円あったことなどにより、32億1百万円の資金の増加(前連結会計年度23億50百万円の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
固定資産の取得による支出が19億35百万円あったことなどにより、18億27百万円の資金の減少(前連結会計年度14億22百万円の減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
配当金の支払による支出が3億2百万円、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出が1億80百万円あったことなどにより、6億84百万円の資金の減少(前連結会計年度2億47百万円の減少)となりました。