有価証券報告書-第113期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/30 14:36
【資料】
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【項目】
101項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、一連の経済政策による円安・株高の進行により消費マインドが改善したことや雇用・所得環境の上昇により緩やかに回復しました。一方、外需は米国経済の回復や大幅な円安があったにもかかわらず新興国向けを中心に輸出は伸び悩み、先行き不透明な状況が続きました。
このような状況のもと、当社グループは、被災地における住宅再建や消費税増税の影響により住宅投資が好調に推移し関連商材は上昇に転じたものの、顧客の生産工場の海外移転や一部商材における内需の伸び悩み、加えて2月の記録的な豪雪により一部生産ラインの停止を余儀なくされました。
これらの結果から、当連結会計年度の売上高は、5,089百万円、対前年同期比63百万円(同1.2%)の減収となりました。一方、固定費の更なる削減や生産性向上に努めましたが在庫の評価損の影響もあり、残念ながら利益面につきましては、183百万円の営業損失となり、対前年同期比では74百万円の増益となりました。同様に経常損失は117百万円、対前年同期比116百万円の増益、当期純損失は100百万円、対前年同期比119百万円の増益となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
(合成樹脂事業)
合成樹脂事業は、住宅着工件数の増加に伴い照明用部材が増加したことに加え、冷却塔用充填材が好調に推移したことや海外カード案件の獲得により、売上高は3,166百万円、対前年同期比200百万円(同6.8%)の増収となりました。一方、利益面では、歩留まり向上を中心としたコスト削減に努めてまいりました結果、セグメント損失は24百万円、対前年同期比151百万円の増益となりました。
(化成品事業)
化成品事業は、主力のカラーチップの需要は戻ってきたものの、粘接着剤塗工製品等の安価な海外品の流入による影響等による輸出向けが減少したことから、売上高は1,922百万円、対前年同期比263百万円(同12.1%)の減収となりました。一方、利益面でも売上の減少が影響し、セグメント利益は270百万円、対前年同期比67百万円(同20.0%)の減益となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ211百万円減少し、1,069百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は141百万円(前年同期293百万円の獲得)となりました。主な増加要因は、減価償却費、売上債権の減少等であり、主な減少要因は税金等調整前当期純損失によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は134百万円(前年同期94百万円の使用)となりました。主に有形固定資産の取得、関係会社出資金の払込によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果使用した資金は241百万円(前年同期479百万円の獲得)となりました。主に借入金の返済によるものであります。