半期報告書-第102期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2025/11/13 14:34
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
世界経済の状況 -深刻な米国関税政策の影響と地政学リスク拡大-

世界経済の停滞が続いています。
米国は利下げに動く一方、関税政策を背景とした物価高からインフレが進み、不透明な情勢となっています。欧州の景気は当面減速、中国経済は内需不振と米国向け輸出の低調が重なり、景気不振にあえいでいます。国内は海外経済の影響を受けて円安と消費者物価上昇および深刻な人手不足が続き、企業収益が下押しされています。
米国関税政策をめぐる世界経済への影響は長期化が予想され、先行きはますます不透明な状況です。
当社グループの業績 -増収、純利益は増益-

このような状況下、当社グループの当中間連結会計期間の業績は、売上高は397,428百万円(前年同中間連結会計期間(以下、前年同期)比0.4%増)、営業利益は14,963百万円(前年同期比21.7%減)、経常利益は11,762百万円(前年同期比18.3%減)、親会社株主に帰属する中間純利益11,049百万円(前年同期比8.7%増)となりました。
売上高は前年同期比で増収を確保し、営業利益・経常利益は減益となりましたが、純利益は増益となりました。
2026年3月期 中間連結業績 (単位:百万円)
2025年3月期
中間期
2026年3月期
中間期
前年同期比
(同増減率)
売上高395,963397,4281,465
(0.4%)
営業利益19,10114,963△4,137
(△21.7%)
経常利益14,39111,762△2,629 (△18.3%)
親会社株主に帰属する
中間純利益
10,16211,049887 (8.7%)

セグメント別売上高・営業利益 (単位:百万円)
売上高営業利益
2026年3月期前年同期比
(同増減率)
2026年3月期前年同期比
(同増減率)
第1
四半期
第2
四半期
中間期第1
四半期
第2
四半期
中間期
Material SU82,37480,119162,493△7,410(△4.4%)6,2656,33612,602△3,470(△21.6%)
Quality of Life SU48,46648,55097,0173,603(3.9%)5,2084,2319,440△111(△1.2%)
Health Care SU18,27319,07337,346952(2.6%)3,1312,8756,007563(10.3%)
Nutrition SU49,31050,785100,0964,284(4.5%)2,6803,2735,953△495(△7.7%)
その他25721647435(8.1%)1286919719(11.0%)
調整額----△9,254△9,983△19,237△642(-)
198,682198,746397,4281,465(0.4%)8,1616,80214,963△4,137(△21.7%)


Medicalは成長のスピードが加速し、業績を牽引しています。Pharmaの本格的な回復は第4四半期連結会計期間になりますが、Health Care SU全体としては好調が続いています。
Quality of Life SUはE & I Technologyの回復が遅れ、前年同期比は小幅な減益となりました。
Supplemental Nutritionは好調を維持しましたが、Foods & Agrisの出遅れが響いてNutrition SU全体としては減益となりました。Foods & Agrisは下期回復を見込んでおり、Nutrition SUの年度計は増益を計画しています。
Vinyls and Chlor-Alkaliの低迷とモディファイヤー・変成シリコーンポリマーの停滞が響き、Material SUは減益となりました。Material SUの減益が全社業績下振れの主要因となりました。
このような状況下、先端事業群(変成シリコーンポリマー、E & I Technology、PV & Energy management、Medical、Pharma、Supplemental Nutrition)では、差別化技術による拡販が進み、営業利益に占める割合が50%を超えることとなりました。事業ポートフォリオ変革が着実に進展しています。
各セグメントの状況は、次のとおりであります。
① Material Solutions Unit
当セグメントは、売上高は162,493百万円と前年同期と比べ7,410百万円(4.4%減)の減収となり、営業利益は12,602百万円と前年同期と比べ3,470百万円(21.6%減)の減益となりました。アジア市況の低迷が継続し、米国の住宅・建築市場の需要低調と重なり、全体では減収減益となりました。
Vinyls and Chlor-Alkaliは、か性ソーダは前年の販売を上回りましたが、塩ビのアジア市況の低迷が続き、前年を下回る収益となりました。第4四半期連結会計期間以降の回復を見込んでいます。
Performance Polymersのモディファイヤーは、米国の住宅・建築市場の需要調整が継続し、減益となりました。非塩ビ用途・MXなどの差別化力ある高付加価値製品の拡販に注力しています。
変成シリコーンポリマーは、第1四半期連結会計期間を底に欧米での需要が回復しています。欧州での拡販や他材料からの置換が進み、下期以降のグローバル需要の回復を見込んでいます。
生分解性バイオポリマー「Green Planet®」は、大型案件での顧客評価が順調に進んでいます。下期からの販売拡大に向けて、供給体制の強化を着実に進めています。
② Quality of Life Solutions Unit
当セグメントは、売上高は97,017百万円と前年同期と比べ3,603百万円(3.9%増)の増収となり、営業利益は9,440百万円と前年同期と比べ111百万円(1.2%減)の減益となりました。Performance Fibersの好調な販売、Foam & Residential Techsの収益向上により、全体では前年並みの利益となりました。
Foam & Residential Techsは、価格改定・コストダウンなどスプレッドの改善が進み、増益となりました。引き続き採算性の向上に取り組み、収益拡大を図ります。
E & I Technologyは、ポリイミドフィルム・光学用アクリル樹脂の高水準の販売が続きましたが、原料高騰や為替影響により前年を下回る収益となりました。高付加価値グレード(高周波ポリイミド・アクリル樹脂改良品など)の拡販をさらに進め、収益拡大を実現します。
PV & Energy managementは、国内住宅向け高効率太陽電池の販売が堅調に推移しました。建材一体型PVの市場拡大が進むとともに、次世代太陽電池(ペロブスカイト)におけるタンデム型の技術開発が着実に進展しています。
Performance Fibersは、頭髪製品の販売が好調に推移し、増益となりました。難燃ファブリック分野は一部原料の急騰により、スプレッドが低迷しましたが、グローバル需要は確実に伸長しており、事業基盤の拡大が進んでいます。
③ Health Care Solutions Unit
当セグメントは、売上高は37,346百万円と前年同期と比べ952百万円(2.6%増)の増収となり、営業利益は6,007百万円と前年同期と比べ563百万円(10.3%増)の増益となりました。Medicalの躍進が目覚ましく、当ユニットは増収増益となりました。下期も一層の収益拡大を見込んでいます。
Medicalは、血液浄化器およびカテーテルで飛躍的な拡販が進み、当社最大の収益事業となりました。北海道新プラント(苫東工場、血液浄化器)は早々に戦力化を果たし、続くカテーテル新プラントの建設も順調に進んでいます。Medical事業の一層の成長を目指します。
Pharmaは、バイオ医薬品の定修の影響や販売案件のずれ込みもあり、収益は低調に留まりました。低分子・バイオ医薬品の新規案件の実績化に向けた取り組みが進んでおり、下期以降は収益が大きく回復する見通しです。国内外での研究開発を強化し、ドメインを拡大する投資に注力しています。
④ Nutrition Solutions Unit
当セグメントは、売上高は100,096百万円と前年同期と比べ4,284百万円(4.5%増)の増収となり、営業利益は5,953百万円と前年同期と比べ495百万円(7.7%減)の減益となりました。好調なSupplemental Nutritionに加え、Foods & Agrisの高付加価値品シフトが進んだものの、増収・減益となりました。
Supplemental Nutritionでは、還元型Q10が米国市場を中心に拡販が進み、増益となりました。下期はグローバル市場で拡販がさらに進み、収益は着実に伸長する見込みです。
Foods & Agrisは、第2四半期連結会計期間の価格改定および高付加価値品へのシフトが進み、スプレッドが改善しました。下期も高付加価値品へのシフト・「B2C」事業での新製品の拡販を進め、高水準の収益を確保する見通しです。
⑤ その他
当セグメントの売上高は474百万円と前年同期と比べ35百万円(8.1%増)の増収となり、営業利益は197百万円と前年同期と比べ19百万円(11.0%増)の増益となりました。
当中間連結会計期間末の総資産は、棚卸資産、有形固定資産の増加などにより、前連結会計年度末に比べ4,381百万円増の924,524百万円となりました。負債は、仕入債務の減少などの一方、借入金の増加により666百万円増の428,390百万円となりました。また、純資産は、利益剰余金の増加などにより3,714百万円増の496,134百万円となりました。この結果、自己資本比率は51.3%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益や減価償却費等による収入により24,571百万円の収入(前年同期比1,547百万円増)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出等により15,283百万円の支出(前年同期比15,149百万円減)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払や自己株式の取得により9,370百万円の支出(前年同期は1,553百万円の収入)となりました。
この結果、当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ343百万円減少し、44,288百万円となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループの「経営方針、経営環境及び対処すべき課題」については、重要な変更又は新たな発生はありません。
(4) 研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は19,467百万円であります。

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