有価証券報告書-第82期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、取引先に信頼され、株主・社員に報い、社員が誇りと意欲をもって働く企業を目指します。
小粒でも光るファインケミカル中心の中堅優良化学メーカーとして、社会に貢献するとともに、独自性のある技術・製品を擁し、環境志向等時代のニーズへの即応力を備え、CS(顧客満足度)においても高い評価を得られる企業グループとなるよう努めてまいります。
(2) 経営戦略、経営環境及び対処すべき課題等
<第7次中期経営計画(3ヵ年)を振り返って>当社グループは、2018年度(2019年3月期)を最終年度とした、第7次中期経営計画(以下「7次中計」という)を終了しました。
7次中計では、最重要課題として、「東邦化学(上海)有限公司の黒字化と事業を軌道に乗せること」、数値目標として「連結売上高:480億円」、「連結経常利益:25億円」、その他重点課題として、① 海外市場、特に中国市場の開拓、② 既存製品の製造方法の見直し、合理化による生産性の改善とコストダウン、③ 高機能・高付加価値製品の開発テーマの実績化、④ 国内外生産拠点間の最適生産体制の構築、⑤ 世代交代と全社を挙げての意識改革を掲げました。
最重要課題として掲げた「東邦化学(上海)有限公司の黒字化と事業を軌道に乗せること」につきましては、7次中計初年度の2016年度(海外現地子会社は1~12月期)以降の3年間に年率 約50%の増収を続け、売上高が大幅に伸長する中で、2018年度下期には営業損益の黒字化は実現できたものの、2018年度通期では営業損益、経常損益共に黒字化は実現できませんでした。
数値目標として掲げた「連結売上高:480億円」につきましては、第6次中期経営計画最終年度(2016年3月期)の売上高391億円に対し、香粧(化粧品・トイレタリー)原料分野、電子情報産業用薬剤分野、溶剤分野等を中心に大半の分野で販売が増加し、7次中計最終年度の連結売上高は、452億円と大幅増収となりましたが、目標の480億円に対しては未達となりました。また、「連結経常利益:25億円」につきましては、2017年度(2018年3月期)に大幅な原料安に支えられ、過去最高益である連結経常利益24.3億円を計上し、7次中計の目標値をほぼ達成する水準となりましたが、7次中計最終年度は、前期比原料高の影響に加え、創立80周年を機に実施した社員の待遇改善に伴う固定費の増加、更に東邦化学(上海)有限公司の赤字などの結果、連結経常利益は18.9億円にとどまりました。遺憾ながら計画を達成することはできませんでしたが、この2018年度の連結経常利益額は、2017年度の過去最高値に次ぐ利益水準となりました。
その他重点課題の内「① 海外市場、特に中国市場の開拓」につきましては、顧客との関係構築面で進捗したものの、実績としては不十分な結果となりました。
「② 既存製品の製造方法の見直し、合理化による生産性の改善とコストダウン」につきましては、取り組んだ大型合理化テーマの一部で実績化し成果がありましたが、過半のテーマで進捗が遅れ、実現の目途はつきつつあるものの実績化には至りませんでした。
「③ 高機能・高付加価値製品の開発テーマの実績化」につきましては、電子情報産業用薬剤分野で微細加工用樹脂の大型テーマが実績化した他、香粧原料分野でスキンケアポリマー等の化粧品用原料の実績化、土木建築用薬剤分野で低炭素、低環境負荷型建設材料向けコンクリート混和剤原料の実績化等、成果を上げることができました。
「④ 国内外生産拠点間の最適生産体制の構築」につきましては、東邦化学(上海)有限公司と国内工場との連携が進み、国内外生産拠点間の最適生産体制づくりに向け、着実に前進しました。
「⑤ 世代交代」につきましては、7次中計初年度の2016年に執行役員制度を導入し、40代後半から50代前半の新役員(取締役、執行役員)が誕生しました。また、組織の簡素化、スリム化のための組織改編を実施しました。しかしながら全社を挙げての意識改革については、徐々に浸透しつつありますが、まだまだ進捗が遅れている面もあり、今後に課題を残しました。
<新三ヵ年中期経営計画の内容・取り組みについて>当社を取り巻く事業環境は厳しさを増しつつあり、その変化のスピードは、ますます加速しております。そうした中で生き残り発展する企業となるには、従来にも増して経営のスピードアップが不可欠な状況となっております。こうした中で、向こう3年間を対象期間とする新たな中期経営計画につきましては、7次中計までとは視点を変えて策定し、これまでとは異なる手法で実現を目指すことといたします。従来と比べ、より多くの数値目標と具体的な計画を掲げ、具体的方策・工程・スケジュールなど、早期に考え、内容を固め、その実現に全力を挙げて参ります。今次中期経営計画の呼称は、8次中計ではなく「新三ヵ年 中期経営計画」(以下「新中計」という)といたします。
新中計(2019年度~2021年度)の数値目標及び重要課題につきましては以下のとおりです。
経営幹部以下当社グループの全社員が、新中計が掲げる理念・目標・課題を共有し、全力を挙げて計画達成に向け邁進する所存です。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、取引先に信頼され、株主・社員に報い、社員が誇りと意欲をもって働く企業を目指します。
小粒でも光るファインケミカル中心の中堅優良化学メーカーとして、社会に貢献するとともに、独自性のある技術・製品を擁し、環境志向等時代のニーズへの即応力を備え、CS(顧客満足度)においても高い評価を得られる企業グループとなるよう努めてまいります。
(2) 経営戦略、経営環境及び対処すべき課題等
<第7次中期経営計画(3ヵ年)を振り返って>当社グループは、2018年度(2019年3月期)を最終年度とした、第7次中期経営計画(以下「7次中計」という)を終了しました。
7次中計では、最重要課題として、「東邦化学(上海)有限公司の黒字化と事業を軌道に乗せること」、数値目標として「連結売上高:480億円」、「連結経常利益:25億円」、その他重点課題として、① 海外市場、特に中国市場の開拓、② 既存製品の製造方法の見直し、合理化による生産性の改善とコストダウン、③ 高機能・高付加価値製品の開発テーマの実績化、④ 国内外生産拠点間の最適生産体制の構築、⑤ 世代交代と全社を挙げての意識改革を掲げました。
最重要課題として掲げた「東邦化学(上海)有限公司の黒字化と事業を軌道に乗せること」につきましては、7次中計初年度の2016年度(海外現地子会社は1~12月期)以降の3年間に年率 約50%の増収を続け、売上高が大幅に伸長する中で、2018年度下期には営業損益の黒字化は実現できたものの、2018年度通期では営業損益、経常損益共に黒字化は実現できませんでした。
数値目標として掲げた「連結売上高:480億円」につきましては、第6次中期経営計画最終年度(2016年3月期)の売上高391億円に対し、香粧(化粧品・トイレタリー)原料分野、電子情報産業用薬剤分野、溶剤分野等を中心に大半の分野で販売が増加し、7次中計最終年度の連結売上高は、452億円と大幅増収となりましたが、目標の480億円に対しては未達となりました。また、「連結経常利益:25億円」につきましては、2017年度(2018年3月期)に大幅な原料安に支えられ、過去最高益である連結経常利益24.3億円を計上し、7次中計の目標値をほぼ達成する水準となりましたが、7次中計最終年度は、前期比原料高の影響に加え、創立80周年を機に実施した社員の待遇改善に伴う固定費の増加、更に東邦化学(上海)有限公司の赤字などの結果、連結経常利益は18.9億円にとどまりました。遺憾ながら計画を達成することはできませんでしたが、この2018年度の連結経常利益額は、2017年度の過去最高値に次ぐ利益水準となりました。
その他重点課題の内「① 海外市場、特に中国市場の開拓」につきましては、顧客との関係構築面で進捗したものの、実績としては不十分な結果となりました。
「② 既存製品の製造方法の見直し、合理化による生産性の改善とコストダウン」につきましては、取り組んだ大型合理化テーマの一部で実績化し成果がありましたが、過半のテーマで進捗が遅れ、実現の目途はつきつつあるものの実績化には至りませんでした。
「③ 高機能・高付加価値製品の開発テーマの実績化」につきましては、電子情報産業用薬剤分野で微細加工用樹脂の大型テーマが実績化した他、香粧原料分野でスキンケアポリマー等の化粧品用原料の実績化、土木建築用薬剤分野で低炭素、低環境負荷型建設材料向けコンクリート混和剤原料の実績化等、成果を上げることができました。
「④ 国内外生産拠点間の最適生産体制の構築」につきましては、東邦化学(上海)有限公司と国内工場との連携が進み、国内外生産拠点間の最適生産体制づくりに向け、着実に前進しました。
「⑤ 世代交代」につきましては、7次中計初年度の2016年に執行役員制度を導入し、40代後半から50代前半の新役員(取締役、執行役員)が誕生しました。また、組織の簡素化、スリム化のための組織改編を実施しました。しかしながら全社を挙げての意識改革については、徐々に浸透しつつありますが、まだまだ進捗が遅れている面もあり、今後に課題を残しました。
<新三ヵ年中期経営計画の内容・取り組みについて>当社を取り巻く事業環境は厳しさを増しつつあり、その変化のスピードは、ますます加速しております。そうした中で生き残り発展する企業となるには、従来にも増して経営のスピードアップが不可欠な状況となっております。こうした中で、向こう3年間を対象期間とする新たな中期経営計画につきましては、7次中計までとは視点を変えて策定し、これまでとは異なる手法で実現を目指すことといたします。従来と比べ、より多くの数値目標と具体的な計画を掲げ、具体的方策・工程・スケジュールなど、早期に考え、内容を固め、その実現に全力を挙げて参ります。今次中期経営計画の呼称は、8次中計ではなく「新三ヵ年 中期経営計画」(以下「新中計」という)といたします。
新中計(2019年度~2021年度)の数値目標及び重要課題につきましては以下のとおりです。
(1) 数値目標(連結) <最終年度(2022年3月期)>
(2) 最重要課題 ① 東邦化学(上海)有限公司の黒字化と第2期増設工事稼働後の事業を軌道に乗せる ・2019年度(2019年12月期)経常損益黒字化 ・第2期増設工事計画の2020年春の営業生産開始と2021年度(2021年12月期)での黒字化 ② 生産性の改善 ・「自動化」、「省人化」投資による大幅な生産性改善の実現 ③ 人材育成と全社の意識改革 ・採用活動の強化と社内教育プログラムの見直し、強化 ・人事ローテーションの活発化、「適材適所」の徹底 ・「スピードアップ」をキーワードとした意識改革の推進 (3) その他の重点課題 ① 電子情報産業向け需要増への増産体制の構築 ・今後も予想される需要増に応えるべく、微細加工用樹脂の新プラント建設(検討中)を含めた増産体制の構築に取り組み、同事業を当社収益の最大の柱に育てる ② 最適生産体制の構築 ・最重要課題の生産性改善の成果と併せ、国内外最適生産体制の見直しにより安定供給体制とBCP対策を実現 ③ 海外市場開発 ・中国並びにアジア市場での開発案件の実績化 ・海外市場開拓スタッフ及び研究スタッフの増員など取組体制を強化 ④ 高機能・高付加価値製品の開発テーマの実績化 ・電子情報産業用薬剤分野:既存技術を用いた大型テーマの実績化と先端微細加工用樹脂等の更なる高機能・高付加価値の製品開発 ・香粧原料分野:スキンケアポリマー等の化粧品用原料での製品群の更なる拡充 ・土木建築用薬剤分野:低炭素、低環境負荷型建設材料向けコンクリート混和剤原料の拡充 ・プラスチック用添加剤:ポリマー型のプラスチック用添加剤の開発製品の実績化 ⑤ 次期基幹システム(ERP)導入と業務改善の推進 ・2020年春稼働予定の次期基幹システムの導入と、これを機に全社の業務標準化を推進 |
経営幹部以下当社グループの全社員が、新中計が掲げる理念・目標・課題を共有し、全力を挙げて計画達成に向け邁進する所存です。