有価証券報告書-第83期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、取引先に信頼され、株主・社員に報い、社員が誇りと意欲をもって働く企業を目指します。
小粒でも光るファインケミカル中心の中堅優良化学メーカーとして、社会に貢献するとともに、独自性のある技術・製品を擁し、環境志向等時代のニーズへの即応力を備え、CS(顧客満足度)においても高い評価を得られる企業グループとなるよう努めてまいります。
(2) 中期的な経営戦略
当社グループは、当連結会計年度(2020年3月期)を初年度とする「新三ヵ年中期経営計画」(以下、「新中計」という)に取り組んでおります。新中計に掲げた数値目標と課題は、(3)目標とする経営指標、(5)対処すべき課題に記載のとおりです。新中計では「スピードアップ」をキーワードとして、その実現に全力を挙げて取り組んでいます。
(3) 目標とする経営指標
新中計では、継続的な事業規模の拡大と収益性の向上、財務の健全性確保、資本の効率的な活用、株主の皆様への還元を重視し、下記の指標を数値目標としています。
数値目標(連結) <最終年度(2022年3月期)>
(4) 経営環境
今後の経済の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により景気が急速に悪化しており、その回復がいつになるか見通せない、極めて厳しい状況にあります。当社グループの製品は、幅広い分野に使用されており、洗剤用一般洗浄剤等、現在の環境下でも売上が底堅い製品がありますが、自動車市場向け製品をはじめ、市況低迷の影響を受ける製品も多く、全社でみればマイナス影響は小さくありません。一方、原材料価格が足許低い水準で推移しており、この水準が続けば、利益面ではプラス材料となります。
(5) 対処すべき課題
新中計(2020年3月期~2022年3月期)の重要課題と対応状況及び今後の対応につきましては以下のとおりです。
(最重要課題)
① 東邦化学(上海)有限公司の黒字化と第2期増設工事稼働後の事業を軌道に乗せる
東邦化学(上海)有限公司については、当連結会計年度に会社設立来初の通期での営業利益黒字化を達成しましたが、経常利益は為替差損の発生により遺憾ながら黒字化は果たせませんでした。同社においては、2020年8月に第2期増設設備が稼働いたしますので、減価償却費の更なる増加が見込まれますが、中国市場開拓の一層の強化、開発案件の早期実績化等を進め、新中計期間中には経常損益を黒字化させ、その維持・拡大を確実にするための基盤を固めます。
② 生産性の改善
国内においては、生産性向上や省人化への取り組みを最重要課題として進めています。既存製品の製造方法の見直しや工程合理化が、香粧原料や溶剤、石油添加剤等の分野で大きな成果を挙げており、また、鹿島工場の貯槽増設等、必要な設備への投資も順次進めています。来期以降もこの動きを継続し、強化してまいります。
③ 人材育成と全社の意識改革
人材育成と意識改革については、「スピードアップ」をキーワードに、生産性改善や開発テーマの実績化、新規市場開拓等の成功体験を通じて各社員の意識改革につなげる取り組みや、「適材適所」の観点からの人事ローテーションの活発化等に取り組んでいますが、道半ばであり、これを更に加速してまいります。
(その他重要課題)
① 電子情報産業向け需要増への増産体制の構築
電子情報産業向け需要増への増産体制の構築については、千葉工場における新プラント建設計画を2019年8月に決定し、2021年年央の完成を予定しています。併せて、十分な人的資源の確保を図るべく、既存プラントにおける省人化を進め、人員の配置転換を進めます。
② 最適生産体制の構築
最適生産体制の構築については、各生産拠点の生産能力や生産コスト等の諸条件を考慮し、どの工場でどの製品を生産するのが最適かを適宜見直し、国内工場のみならず、東邦化学(上海)有限公司も含め、BCP対策も考慮に入れながら生産移管等を進めています。また、生産の最適化のために必要な設備投資も積極的に進めております。今後は、東邦化学(上海)有限公司の第2期増設設備も含めた最適生産体制の構築を進めてまいります。
③ 海外市場開発
海外市場開発については、東邦化学(上海)有限公司の第2期増設設備の早期稼働率向上に向け、当社グループの総力を挙げて取り組んでまいります。アクリレート、香粧原料、土木建築用薬剤、繊維助剤等を中心に市場開発を進めておりますが、米中貿易摩擦や新型コロナウイルスによる中国経済へのマイナス影響は大きく、足許はたいへん厳しい環境下にあります。現在は海外渡航制限等、営業活動への制約もありますが、その間も海外市場向け製品の研究開発を進める等、コロナ禍収束後の挽回を図ります。
④ 高機能・高付加価値製品の開発テーマの実績化
高機能・高付加価値製品の開発テーマの実績化については、香粧原料や土木建築用薬剤で当連結会計年度中に実績化に至った案件があるほか、電子情報産業用の微細加工用樹脂やプラスチック用添加剤等でも開発テーマが着実に進捗しています。2021年3月期に実績化を目指しているものもあり、早期の収益化を図ってまいります。
⑤ 次期基幹システム(ERP)導入と業務改善の推進
次期基幹システム(ERP)導入ついては2020年5月に旧システムからの移行を終えました。早期に導入のフェーズから活用のフェーズに進み、業務の標準化と経営資源に係る情報の可視化を推進し、経営の意思決定の迅速化につなげることで、導入効果を実現してまいります。
2021年3月期は、上記の新中計に掲げた重要課題への取り組みに加え、新型コロナウイルスへの感染防止対策の徹底を最重要課題とし、社員の感染による事業停滞のリスクを回避することに努めてまいります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、取引先に信頼され、株主・社員に報い、社員が誇りと意欲をもって働く企業を目指します。
小粒でも光るファインケミカル中心の中堅優良化学メーカーとして、社会に貢献するとともに、独自性のある技術・製品を擁し、環境志向等時代のニーズへの即応力を備え、CS(顧客満足度)においても高い評価を得られる企業グループとなるよう努めてまいります。
(2) 中期的な経営戦略
当社グループは、当連結会計年度(2020年3月期)を初年度とする「新三ヵ年中期経営計画」(以下、「新中計」という)に取り組んでおります。新中計に掲げた数値目標と課題は、(3)目標とする経営指標、(5)対処すべき課題に記載のとおりです。新中計では「スピードアップ」をキーワードとして、その実現に全力を挙げて取り組んでいます。
(3) 目標とする経営指標
新中計では、継続的な事業規模の拡大と収益性の向上、財務の健全性確保、資本の効率的な活用、株主の皆様への還元を重視し、下記の指標を数値目標としています。
数値目標(連結) <最終年度(2022年3月期)>
| 2019年3月期 実績 | 2020年3月期 実績 | 2022年3月期 計画 | ||
| 売上高 | (百万円) | 45,294 | 42,155 | 51,000 |
| 営業利益 | (百万円) | 2,200 | 2,006 | 3,000 |
| 売上高営業利益率 | (%) | 4.9 | 4.8 | 5.9 |
| 純資産額 | (百万円) | 13,089 | 13,580 | 17,000 |
| 自己資本比率 | (%) | 24.8 | 25.3 | 27.0 |
| ROE | (%) | 15.5 | 10.4 | 10.0以上 |
| 1株当たり配当額 | (円) | 12 | 15 | 20 |
(4) 経営環境
今後の経済の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により景気が急速に悪化しており、その回復がいつになるか見通せない、極めて厳しい状況にあります。当社グループの製品は、幅広い分野に使用されており、洗剤用一般洗浄剤等、現在の環境下でも売上が底堅い製品がありますが、自動車市場向け製品をはじめ、市況低迷の影響を受ける製品も多く、全社でみればマイナス影響は小さくありません。一方、原材料価格が足許低い水準で推移しており、この水準が続けば、利益面ではプラス材料となります。
(5) 対処すべき課題
新中計(2020年3月期~2022年3月期)の重要課題と対応状況及び今後の対応につきましては以下のとおりです。
(最重要課題)
① 東邦化学(上海)有限公司の黒字化と第2期増設工事稼働後の事業を軌道に乗せる
東邦化学(上海)有限公司については、当連結会計年度に会社設立来初の通期での営業利益黒字化を達成しましたが、経常利益は為替差損の発生により遺憾ながら黒字化は果たせませんでした。同社においては、2020年8月に第2期増設設備が稼働いたしますので、減価償却費の更なる増加が見込まれますが、中国市場開拓の一層の強化、開発案件の早期実績化等を進め、新中計期間中には経常損益を黒字化させ、その維持・拡大を確実にするための基盤を固めます。
② 生産性の改善
国内においては、生産性向上や省人化への取り組みを最重要課題として進めています。既存製品の製造方法の見直しや工程合理化が、香粧原料や溶剤、石油添加剤等の分野で大きな成果を挙げており、また、鹿島工場の貯槽増設等、必要な設備への投資も順次進めています。来期以降もこの動きを継続し、強化してまいります。
③ 人材育成と全社の意識改革
人材育成と意識改革については、「スピードアップ」をキーワードに、生産性改善や開発テーマの実績化、新規市場開拓等の成功体験を通じて各社員の意識改革につなげる取り組みや、「適材適所」の観点からの人事ローテーションの活発化等に取り組んでいますが、道半ばであり、これを更に加速してまいります。
(その他重要課題)
① 電子情報産業向け需要増への増産体制の構築
電子情報産業向け需要増への増産体制の構築については、千葉工場における新プラント建設計画を2019年8月に決定し、2021年年央の完成を予定しています。併せて、十分な人的資源の確保を図るべく、既存プラントにおける省人化を進め、人員の配置転換を進めます。
② 最適生産体制の構築
最適生産体制の構築については、各生産拠点の生産能力や生産コスト等の諸条件を考慮し、どの工場でどの製品を生産するのが最適かを適宜見直し、国内工場のみならず、東邦化学(上海)有限公司も含め、BCP対策も考慮に入れながら生産移管等を進めています。また、生産の最適化のために必要な設備投資も積極的に進めております。今後は、東邦化学(上海)有限公司の第2期増設設備も含めた最適生産体制の構築を進めてまいります。
③ 海外市場開発
海外市場開発については、東邦化学(上海)有限公司の第2期増設設備の早期稼働率向上に向け、当社グループの総力を挙げて取り組んでまいります。アクリレート、香粧原料、土木建築用薬剤、繊維助剤等を中心に市場開発を進めておりますが、米中貿易摩擦や新型コロナウイルスによる中国経済へのマイナス影響は大きく、足許はたいへん厳しい環境下にあります。現在は海外渡航制限等、営業活動への制約もありますが、その間も海外市場向け製品の研究開発を進める等、コロナ禍収束後の挽回を図ります。
④ 高機能・高付加価値製品の開発テーマの実績化
高機能・高付加価値製品の開発テーマの実績化については、香粧原料や土木建築用薬剤で当連結会計年度中に実績化に至った案件があるほか、電子情報産業用の微細加工用樹脂やプラスチック用添加剤等でも開発テーマが着実に進捗しています。2021年3月期に実績化を目指しているものもあり、早期の収益化を図ってまいります。
⑤ 次期基幹システム(ERP)導入と業務改善の推進
次期基幹システム(ERP)導入ついては2020年5月に旧システムからの移行を終えました。早期に導入のフェーズから活用のフェーズに進み、業務の標準化と経営資源に係る情報の可視化を推進し、経営の意思決定の迅速化につなげることで、導入効果を実現してまいります。
2021年3月期は、上記の新中計に掲げた重要課題への取り組みに加え、新型コロナウイルスへの感染防止対策の徹底を最重要課題とし、社員の感染による事業停滞のリスクを回避することに努めてまいります。