訂正有価証券報告書-第78期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2015/03/25 13:06
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業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における我が国経済は、政府、日銀による経済政策や金融緩和の推進により、円高の修正、企業業績の回復などが見られ、株価上昇、デフレ脱却への期待感から景気は緩やかな回復傾向となりました。
当業界におきましては、円安による輸出品の増加、消費税率引き上げによる特に耐久消費財関係の駆け込み需要を背景として自動車、家電および住宅・建材関連は堅調に推移しました。
このようななか当社グループは、自動車産業および建材産業は在庫調整も進み概ね堅調に推移したものの、液晶関連向けは引き続き在庫調整等により厳しい状況となりました。東南アジア地区の販売は比較的堅調に推移しました。
このような結果、当連結会計年度の当社グループの売上高は42,007百万円(前期比4.2%増)、経常利益は647百万円(前期比9.6%増)となりました。当期純利益は特別利益として固定資産売却益等が発生した事もあり536百万円(前期比294.8%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
① 日本
日本は、上期に見られた在庫調整の動きが概ね一巡し、秋口以降は全般的に堅調に推移しました。
部門別の概況として樹脂コンパウンド部門は、自動車産業向け、建材産業向けが夏場以降の回復により堅調に推移しました。樹脂用着色剤部門は、自動車産業向けや建材産業向けが堅調に推移したものの、液晶関連向けでは在庫調整の影響が大きく、全体としては計画を下回る結果となりました。最後に、加工カラー部門は、自動車産業向け、建材産業向けが夏場以降回復傾向となりました。この結果、当連結会計年度の売上高は23,269百万円(前期比0.6%減)、営業利益は237百万円(前期比73.7%増)となりました。
② 東南アジア
東南アジアは、第4四半期以降、堅調に推移していた車両関係の需要に一服感がみられたものの、円安の影響もあり、当連結会計年度の売上高は17,849百万円(前期比9.2%増)となりました。一方、営業利益は、第1四半期におけるインドネシア第二工場建設に伴う追加工事費用の影響等から321百万円(前期比14.2%減)となりました。
③ その他
その他は、第2四半期以降、中国での日系自動車関連の緩やかな回復を受け、黒字に転じ、当連結会計年度の売上高は888百万円(前期比61.2%増)、営業利益は19百万円(前期営業損失33百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ701百万円減少し、2,077百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動による資金の収入は前連結会計年度と比べ1,010百万円減少し、231百万円となりました。これは、税金等調整前当期純利益が747百万円で前連結会計年度と比べ486百万円増加したものの、売上債権、棚卸資産が増加したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動による資金の支出は前連結会計年度と比べ658百万円減少し、734百万円となりました。これは、有形固定資産の取得による支出が前連結会計年度に比べ541百万円減少したこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動による資金の支出は392百万円となりました。前連結会計年度は236百万円の増加でした。